【まふまふ】の
「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」について
MVと歌詞の意味を徹底的に
考察および解説していきたいと思います。
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楽曲名「曼珠沙華」とは
まんしゅしゃか?
まんしゅさか?
まんじゅさか?
と読み方が難しいのですが
まんじゅしゃげ
と読みます。
「曼珠沙華」とは
彼岸花の別名です。
MVにも出てくる赤い彼岸花には
- 情熱
- 孤立
- 再会
- 諦め
- 悲しい思い出
- 転生
という花言葉の意味が込められています。
この花言葉が後述していく歌詞と
密接に関係してくるのです。
また、曼珠沙華はサンスクリット語で
「天界の花」
という意味があります。
天界に咲く花は良いことの前兆で、おめでたいことが起こるときに、天から花が降ってくるという話が由来だそう。
この楽曲名が歌詞の内容と
どう関与しているのでしょうか。
MVの意味・解釈
本楽曲の舞台は「中国」
- 音楽 まふまふ
- 絵 たま
- 映像 MONO-Devoid
- 編曲 佐々木裕
によって構成されたMVとなっています。
歌詞とMVを何度も照らし合わせた結果
本楽曲のストーリーでは
運命に抗った恋
が描かれていると解釈致しました。
注目すべきは
歌詞中の“傾国”という言葉。
傾国とは、君主が心を奪われて
国を危うくするほどの美人。絶世の美女。
という意味を持ちます。
つまり、君主(皇帝)が
- 国を破滅させてしまうかも知れない
- 結ばれてはいけない
と分かっていながらも
禁断の恋に堕ちていくさま
が描かれている可能性が高いのです。
では、本題の歌詞に迫っていきます。
歌詞
欢迎来到桃源乡
欢迎来到桃源乡四季の芽吹いた華胥の国
果ても知らずに 絢爛に
桃の香に当てられて
夢見心地 無何有の郷いつか望んだあの背中
菫の咲いた小道に
見ないふり
月並みに泣いた春のこと「想 要 什么?」
妄想 参照して
一切合切投げ捨てて
今宵は明けるまで遊びましょ華やかに踊り踊れや 天下の綻び
手招いた ボクは桃の花
それとも曼珠沙華「想见你」
君が望むなら
今夜は心も意のままに
狂い咲き 共に散りゆく
傾国の華「同じ未来を歩めたら」
潜めて抱いた想像だ
望まぬ恋と嘆くのは
元より望んだボクのせい欲を満たして華胥の国
知らずに咲いた睡蓮花
今日の桃子が苦いのは
涙で実った春だから酔狂 興じる水鏡
陰陽 緘黙症 桃源郷
宛ら斑模様の様 絢爛さに
入り乱れる堕落 誇張 闘争冷めやらない 目覚めない
未だ誰もが永久の夢の中へ「ボクと踊りませんか?」
悲しみに響く波紋は
黄河の水底
恋い慕う 恋い慕う夢は
何時ぞやの泡沫「来 过来一下」
そして心に背いて
誰が為に芽吹くの?
薄れずに 色味帯びていく
憂いと彼岸の花欢迎来到桃源乡
欢迎来到桃源乡―――咲けば散りゆく花のように
運命は変えられない―――さあ、夢を 君の全てを
ボクに委ねて
堕落して? 何処までも落ちて
枯れ行く曼珠沙華「想见你」
君が望むなら
今夜は心も意のままに
隠り世へ君を誘う
傾国の華
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歌詞の意味・解釈
1番
欢迎来到桃源乡
欢迎来到桃源乡
欢迎来到桃源乡
=桃園郷へようこそ
本ストーリーの舞台は「中国」
そして、桃源郷(理想郷)での物語です。
四季の芽吹いた華胥の国
果ても知らずに 絢爛に
桃の香に当てられて
夢見心地 無何有の郷
縁起の良い夢などを「華胥の夢」と言い、
それを見ることを「華胥の国に遊ぶ」
と言うそう。
絢爛とは、
目が眩むほどきらびやかで美しい様。
桃の香は、
愛らしく甘い香りを漂わせる。
絢爛 桃の香
この二つの言葉で、
本楽曲で登場する「君」と
その「美しさ」を表現しています。
無何有の郷とは、
理想の場所をさします。
主人公(皇帝)にとっては、
君の存在とその美しさが夢のようなもの。
君にひどく恋をしてしまいます。
いつか望んだあの背中
菫の咲いた小道に
見ないふり
月並みに泣いた春のこと
菫は、「謙虚」「誠実」という花言葉を待つ。
この菫は主人公の心模様を比喩している。
月並みに泣いた春のこと
とあることから
主人公は春に君と出会っていたことが分かる。
出会った君に心惹かれていたが、
立場や国の事を想い、
見ないふりをしていたのです。
菫の花言葉が当てはまる。
しかし、君を諦めきれなかった。
本MVでは「曼珠沙華」が開花しているが
その時期は、7~10月頃と言われている。
つまり主人公は、
春に君と出逢い、心惹かれてから
曼珠沙華の開花時期までの間
ずっと君を想い続けていたのです。
「想 要 什么?」
妄想 参照して
一切合切投げ捨てて
今宵は明けるまで遊びましょ
「想 要 什么?」=何が欲しい?
今宵「も」ではなく、今宵「は」
今宵「は」という謙虚さが、
皇帝である主人公の人格と
君との禁断感を際立たせる。
曼珠沙華の花言葉の一つ
「情熱」がここに当てはまる。
国の破滅を顧みなくなってしまうほど
君に夢中になっているのです。
サビ1
華やかに踊り踊れや 天下の綻び
手招いた ボクは桃の花
それとも曼珠沙華
国を捨てて君のもとに現れた主人公。
君に対して、自分は
桃の花?
それとも
曼珠沙華?
と問いています。
「桃の花」の花言葉は
チャーミング、魅力的
「曼珠沙華」の花言葉は
孤立、諦め
君の目に映る自分は、魅力的なのか
もしくは孤立してしまうのか。
国を揺るがすほど大胆な決断でしたが
不安と葛藤を隠せないでいるのです。
「想见你」
君が望むなら
今夜は心も意のままに
狂い咲き 共に散りゆく
傾国の華
「想见你」=私はあなたに会いたい。
君の本音が分からず、
葛藤する主人公でしたが
「もしも君も会いたいと望んでいたのなら
今夜は一緒に咲き乱れよう」
と言っています。
共に散りゆく
とありますから
この恋の運命が「破滅」を招いていくことは、主人公も重々承知している。
だから、「もしも君も」と謙虚に尋ねている。
2番に続きます。
この後2人はどうなっていくのでしょうか。
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コメント
可愛い…
ご本人様は「日本だけではなく(中国などの)海外にいるリスナーさんにも向けて作った曲」と仰っていたので、このご時世の事もあり、逢いたくても逢えない海外のリスナーさんたちの事もしっかり想っているよ、というメッセージだったとも捉えられる素敵な楽曲だと思います。
難しい日本語も出てきていて、日本人の私でも理解するのに時間がかかったので考察とても助かります…!!中国や海外の方々にもまふまふさんの良さを知っていただける機会になることを心から願っています…!!!素敵な考察ありがとうございました♂️