2番
「同じ未来を歩めたら」
潜めて抱いた想像だ
望まぬ恋と嘆くのは
元より望んだボクのせい
時間軸はサビ1の前に戻り、
君と出会った春に戻ります。
君を一目見たときから
「同じ未来を歩めたら」
と毎日妄想を膨らませる。
しかし、それは破滅を招いてしまうから
「望まぬ恋」
だと自分に言い聞かせている。
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欲を満たして華胥の国
知らずに咲いた睡蓮花
今日の桃子が苦いのは
涙で実った春だから
欲を満たして
というのは
愛欲を満たしたい
という、主人公の願望混じりの感情。
睡蓮花の花言葉には
- 「愛情」
- 「冷淡」
- 「終わった恋」
- 「滅亡」
という意味がある。
君と出会った瞬間、愛情とともに
滅亡の芽も生まれてしまったのです。
そして
今日の桃子が苦いのは
涙で実った春だから
の部分は、今まで綴られていなかった
君の心情を写すのだと思います。
君も主人公を想っていたのです。
しかし立場上、叶わぬ恋だと分かっていたから、春を涙で濡らしていたのでしょう。
酔狂 興じる水鏡
陰陽 緘黙症 桃源郷
宛ら斑模様の様 絢爛さに
入り乱れる堕落 誇張 闘争冷めやらない 目覚めない
未だ誰もが永久の夢の中へ「ボクと踊りませんか?」
ここのラップ部分では
君を想う気持ちと
国を思う気持ちの葛藤が
描かれているのでしょう。
結果的に選んだのは
「ボクと踊りませんか?」
という道。
サビ2
悲しみに響く波紋は
黄河の水底
恋い慕う 恋い慕う夢は
何時ぞやの泡沫
二人の恋の結末を
「泡沫」
という言葉で表現している。
泡沫とは、
はかなく消えやすいもののたとえ。
二人がお互いを選んだとしても、
その幸せは長く続かないもの。
悲しみに響く波紋
が二人の心を映している。
「来 过来一下」
そして心に背いて
誰が為に芽吹くの?
薄れずに 色味帯びていく
憂いと彼岸の花
「来 过来一下」=お越しください。
二人でいる時間が長くなればなるほど
色濃く刻まれていくのは、
「憂い」
という感情。
曼珠沙華(彼岸花)の花言葉でもある
情熱と悲しい思い出
相反するような意味を持ちますが、
本楽曲に置いてはどちらも当てはまりますね。
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3番
欢迎来到桃源乡
欢迎来到桃源乡―――咲けば散りゆく花のように
運命は変えられない―――
運命は変えられない。
つまり、破滅からは逃れられないのです。
ラストサビ
さあ、夢を 君の全てを
ボクに委ねて
堕落して? 何処までも落ちて
枯れ行く曼珠沙華「想见你」 君が望むなら
今夜は心も意のままに
隠り世へ君を誘う
傾国の華
隠り世には
- 永久に変わらない神の域
- 死後の世界
という意味がある。
この言葉から
二人の切なくも変えられない運命と
最終的に命を落としてしまう結末を
読み取ることが出来る。
また「曼珠沙華」の最後の花言葉には
転生
という意味があります。
変えられない運命の前に、
命を落としてしまう二人でしたが
「曼珠沙華」というタイトルには
来世では結ばれ合いたい
という願掛けがされていたのかも知れません。
感想
華やかなイメージが強い本楽曲。
あくまでも自己解釈ですが、
その正体はかなり切ない物語であったと思います。
「曼珠沙華」に込められた想いが深すぎる。
そして中国をイメージしている本楽曲。
改めて、まふまふさんの世界観と、
その広大さが垣間見えた気がします。
【まふまふ/曼珠沙華】
MVと歌詞の意味の解釈でした!(‘ω’)
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コメント
可愛い…
ご本人様は「日本だけではなく(中国などの)海外にいるリスナーさんにも向けて作った曲」と仰っていたので、このご時世の事もあり、逢いたくても逢えない海外のリスナーさんたちの事もしっかり想っているよ、というメッセージだったとも捉えられる素敵な楽曲だと思います。
難しい日本語も出てきていて、日本人の私でも理解するのに時間がかかったので考察とても助かります…!!中国や海外の方々にもまふまふさんの良さを知っていただける機会になることを心から願っています…!!!素敵な考察ありがとうございました♂️