【DECO*27】の
「乙女解剖 feat. 初音ミク」について
MVと歌詞の意味を徹底的に
考察および解説していきたいと思います。
隠されたものすごく悲しい物語に考えさせられること間違いなしです。
是非、最後までご覧ください!
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楽曲名「乙女解剖」とは
衝撃的なタイトルですね。
「乙女」とは
年の若い女。むすめ。しょうじょ
と、皆さんご存知の意味を持ち
「解剖」とは
生物の体を切り開いて、
その形態・構造や病因・死因などを
調べること。解体。
という意味になっています。
「乙女解剖」で
乙女を解剖する
もしくは
乙女が解剖する
のどちらかを意味するのでしょうが
後述していく歌詞やMVを考察した結果
圧倒的に後者の可能性が高いです。
この楽曲名が歌詞の内容と
どう関与しているのでしょうか。
MVの意味・解釈
- 音楽: DECO*27
- アレンジ: emon(Tes.) & Rockwell
- 映像:OTOIRO
によって構成されています。
かなり意味深で斬新なMVですね。
ざっと見た限りでは、
少女が彼を殺害(解剖)して
その後に自らの命も絶つ
という衝撃的な内容。
しかし細かく見てみると
- 0:30の電話と1:52の糸電話
- 1:07の赤信号
- 1:36の事件現場
- 3:40の死体袋(?)
など、考察しがいのある要素がたくさん。
実はこの細かい情景が
後述していく歌詞と
密接に関係してくるのです。
そのため、今回は歌詞考察とともに
MVも同時解釈していきます。
では、本題の歌詞に迫っていきます。
是非、最後までご覧ください!
歌詞
乙女解剖であそぼうよ
ドキドキしたいじゃんか誰だって
恥をしたい
痛いくらいが良いんだって知った
あの夜からこんばんは、今平気かな?
特に言いたいこともないんだけど
もうあれやこれや浮かぶ「いいな」
君が居なくちゃどれでもないや
仮面同士でイチャついてら寸寸 恋と表記せず
気持ち vs 退屈はPK戦
そうなにもかもに迷子がおり
泪流してSOSを
半目開きで娘娘する病事も全部
君のもとへ添付
ツライことほど分け合いたいじゃない
この好きから逃げたいなやっぱ
乙女解剖であそぼうよ
本当の名前でほら呼び合って
「いきたくない」
そう言えばいいんだった
楽になれるかな乙女解剖であそぼうよ
ドキドキしたいじゃんか誰だって
恥をしたい
痛いくらいが良いんだって知った
あの夜からこんな早くにごめんね
起こしちゃったよね
今大丈夫?
君が別の人のことを
好きになるって夢を見たんだ
否定してほしい ねえ愛して?朝と夜2回分
君に撒くスパイス
思い込みの狂気 効果はない
ねえ最近冷たいねやっぱ
乙女解剖であそぼうよ
身を焦がす感情をヌき合って
もうバカみたい
「嫌嫌」がたまんないの
誤解は解けるかな乙女解剖であそぼうよ
涎をバケットの上に塗って
確かめよう 期待外れ最高潮だった
あの夜から乙女解剖であそぼうよ
本当の名前でほら呼び合って
「いきたくない」
そう言えばいいんだった
楽になれるかな乙女解剖であそぼうよ
ドキドキしたいじゃんか誰だって
恥をしたい
痛いくらいが良いんだって知った
あの夜みたいに
作詞・作曲: DECO*27
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歌詞の意味・解釈
頭サビ
乙女解剖であそぼうよ
ドキドキしたいじゃんか誰だって
恥をしたい
痛いくらいが良いんだって知った
あの夜から
作詞・作曲: DECO*27
「乙女解剖であそぼうよ」
という斬新なフレーズから始まる。
MVの紹介でも述べましたが
本楽曲には
少女が彼を解剖して、自らの命を絶つ
という大まかなストーリーがあります。
「あの夜」
というのは
主人公が彼を手にかけた夜
(乙女解剖をした夜)
を指すのでしょう。
またMVの始まりでは、死体袋(?)から主人公が出てきているように見えますが、これはどういうことなのでしょうか?こちらについての考察はラストサビの部分にて行います。
1番
こんばんは、今平気かな?
特に言いたいこともないんだけど
もうあれやこれや浮かぶ「いいな」
君が居なくちゃどれでもないや
仮面同士でイチャついてら
作詞・作曲: DECO*27
ここからがストーリーの始まりです。
「こんばんは」
とあることから分かるように時間帯は「夜」
この日、主人公は
「乙女解剖」を決行するのです。
歌詞中にある「仮面」とは
本心や素性を隠すもの。
を表します。
仮面同士で…
とあることから、
主人公と彼は心が通じ合っていない
ことが分かります。
しかし、周囲を見て
「いいな」
という主人公からは
心を通じ合わせたい
という想いが垣間見えます。
その葛藤の末、たどり着いた答えが
「乙女解剖」なのでしょうか?
また、MV中では電話で彼と話していますが、実は後の映像に対する伏線となります。
寸寸 恋と表記せず
気持ち vs 退屈はPK戦
そうなにもかもに迷子がおり
泪流してSOSを
半目開きで娘娘する
作詞・作曲: DECO*27
歌では、寸寸(すんすん)と言っていますが、寸寸(ズタズタ)とも読みます。
つまり、主人公の心模様
を表しているのです。
心がボロボロになった主人公は
泪を流して彼に助け(SOS)を求めたい。
しかし、仮面を被っている関係だから
本音を言えず、娘娘してしまう。
娘娘とは
あどけない様子を想像させる。
つらい本音を隠して、
無理に可愛く振舞っているのです。
病事も全部
君のもとへ添付
ツライことほど分け合いたいじゃない
この好きから逃げたいな
作詞・作曲: DECO*27
彼のことで日に日に病んでいく主人公。
このタイミング流れる信号機に注目。
赤信号なのに進め
の標識になっているのです。
おそらくこれは「死」を
イメージさせているのでしょう。
「この好きから逃げたいな」
と言う主人公の情景と重なります。
命を絶つことで楽になろうとしているのです。
この情景の背景には
彼と分かり合いたい
という本音がある分、
胸が締め付けられますね。
サビ1
やっぱ
乙女解剖であそぼうよ
本当の名前でほら呼び合って
「いきたくない」
そう言えばいいんだった
楽になれるかな乙女解剖であそぼうよ
ドキドキしたいじゃんか誰だって
恥をしたい
痛いくらいが良いんだって知った
あの夜から
作詞・作曲: DECO*27
「乙女解剖」が決行されます。
主人公の動機が伺えるのは
本当の名前でほら呼び合って
という部分。
「本当の名前」つまり
本当の自分たちを見せ合う行為
を主人公はしたかったのです。
解剖とは、
生物の形態から内部まで調べること。
だから「解剖」することで
彼の全てを把握しようとしたのでしょう。
そして綴られる
「いきたくない」という言葉。
サビ1のこれは恐らく彼の言葉でしょう。
漢字にすると
「逝きたくない」
にあたります。
MVでは「いきたくない」
の部分が空欄になっています。
この要因には
- 逝きたくないと言えなかった
- 既に絶命しているから言葉が出なかった
といったものが挙げられます。
またラストサビでも
「いきたくない」
という言葉が出てきますが、
1番のこれとは性質が異なってきます。
情景はどう揺れ動いていくのでしょうか。
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2番
こんな早くにごめんね
起こしちゃったよね
今大丈夫?
君が別の人のことを
好きになるって夢を見たんだ
否定してほしい ねえ愛して?
作詞・作曲: DECO*27
ここで登場する糸電話に注目です。
糸電話には
糸をピンと張っている状態
でないと音が伝わらない
という性質があります。
「こんな早くにごめんね」
と、普通通り話しかけていますが
彼に自分の声や思いは一切届かないのです。
なぜなら彼は既に絶命しているから。
彼の死を裏付けるようにMVでは
「三途の川の石積み」
が描かれています。
石積みの詳細は下記にて。
朝と夜2回分
君に撒くスパイス
思い込みの狂気 効果はない
ねえ最近冷たいね
作詞・作曲: DECO*27
朝と夜2回分 君に撒くスパイス
これも「三途の川の石積み」の延長線。
この石積みの元の話は
親より先に子供が亡くなった際、子供は賽の河原という三途の川のほとりに連れて行かれ、朝6時間、夜6時間、泣きながら毎日石を運び続けねばならないといったもの。「親不孝の罰」といった内容です。
主人公が罪悪感を感じていること
を表しているのかも知れません。
最近冷たいのは、感情ではなく彼の体温。
絶命しているから温もりがないのです。
サビ2
やっぱ
乙女解剖であそぼうよ
身を焦がす感情をヌき合って
もうバカみたい
「嫌嫌」がたまんないの
誤解は解けるかな乙女解剖であそぼうよ
涎をバケットの上に塗って
確かめよう 期待外れ最高潮だった
あの夜から
作詞・作曲: DECO*27
サビ2で描かれるのも1番と同じく
「乙女解剖」の情景。
同タイミングで流れる
MVには「骨」が描かれています。
感情をヌき合ってというのは
「骨を抜き合う」といったところでしょう。
骨を抜くとは、異性間で
相手の魅力により言いなりになる様子。
「嫌嫌」がたまんないの
とあるように
自分の言いなりになっている
彼を見て高揚感を覚えたのです。
なぜなら、今まで思い通りに
いくことなんてなかったから。
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ラストサビ
乙女解剖であそぼうよ
本当の名前でほら呼び合って
「いきたくない」
そう言えばいいんだった
楽になれるかな
作詞・作曲: DECO*27
最終局面で描かれていくは
自らの命を絶とうとする主人公の情景。
ここの「いきたくない」は
主人公の言葉で
漢字にすると
「生きたくない」
にあたるのでしょう。
彼を手にかけた後に残ったのは、
罪悪感と後悔だったのかもしれません。
もしくは
彼のすべてを知った(解剖した)
から思い残すことが
なくなったのかも知れません。
自らの命を絶ってしまいます。
乙女解剖であそぼうよ
ドキドキしたいじゃんか誰だって
恥をしたい
痛いくらいが良いんだって知った
あの夜みたいに
作詞・作曲: DECO*27
最後に映されるは、
袋の中に収束されている主人公。
ストーリーから察するに
やはりこれは死体袋なのでしょうね。
しかし気になるのが曲始めのMVで
主人公が袋から出てきていること。
袋を「死体袋」だと仮定すると
主人公は初めから亡くなっていた
ということになります。
もしかすると
自らの苦悩から逃れるため、
ひいては幸せになるために
乙女解剖を決行した主人公でしたが
その結末に強く後悔をしていた
ことが考えられます。
MV終盤の主人公の涙とも辻褄が合います。
後悔をしているから成仏できずに
何度も何度も同じ情景を
繰り返しているのかも知れません。
そう考えると
ものすごく悲しい物語
であることが伺えますね。
感想
いかかでしょうか。
あくまでも自己解釈ですが
「乙女解剖」という衝撃的なタイトル通り
歌詞、MVともに意味深で
かなり考えさせられる内容でした。
また、DECO*27さんの楽曲全般に言えることですが、本楽曲も聴けば聴くほどハマっていく不思議な中毒性がありますね。
DECO*27さん、ひいてはOTOIRO。
今後の活動にも目が離せませんね。
時間がある方はこちらもどうぞ。
【DECO*27/乙女解剖】
MVと歌詞の意味の解釈でした!(‘ω’)
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コメント
すごくわかりやすくて頭の中にスラスラと入ってくるみたいな感じでした!ありがとうございました!!!
めっちゃ分かりやすいです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これが一番納得した気がします!
色んな考察読みましたがこれが一番面白かったです!
ありがとうございます(*・ω・)