【DECO*27(デコニーナ)】の
「スクランブル交際feat. 初音ミク」について
MVと歌詞の意味を徹底的に
考察および解説していきたいと思います。
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楽曲名「スクランブル交際」とは
「スクランブル」とは
争奪する、ごちゃ混ぜにする。
という意味になっています。
「交際」とは、この楽曲でいうと
男女の交際
が当てはまります。
「スクランブル交際」で
- 複数の男女の交わり
- 複数の男・女と遊ぶ
といったところでしょう。
つまり楽曲の主人公は、
軽率で貞操観念の薄いキャラクター
ということが分かるのですが、実はそうなってしまったのには理由があります。
この楽曲名が歌詞の内容と
どう関与しているのでしょうか。
MVの意味・解釈
- 音楽 DECO*27
- アレンジ Rockwell
- 映像 OTOIRO
- アニメ監督: ろづ希
等から構成されるアニメーションMV。
MVでは主人公の青年が複数の女性と交際するシーンと過去のトラウマに葛藤するシーンが描かれています。
複数の女性と交際してるシーンでは、必ずと言ってもいいほど「スクランブル交差点」が背景に描かれている等、細部へのこだわりが凄い。
本楽曲の登場人物は上の通り。
- 主人公
- ヤヨイ
- ナミカ
- リョウコ
- キイ
という主人公を取り巻く複数の女性が登場。
勘の良い方はお気付きかもしれませんが、注目人物は圧倒的に「ヤヨイ」です。
なぜなら、一人だけピンで固定されており、最後に連絡したのが一年前になっているからです。
これだけで主人公にとって「ヤヨイ」がかけがえのない存在であることがわかります。それとヤヨイのアイコンも覚えておいて下さい。
この二点に着目して、残るMVの解釈は後述していく歌詞考察と同時解釈していきます。
では、本題の歌詞に迫っていきます。
歌詞
勿体無いじゃない
バイバイはないわ もっとスクランブル
結構無理じゃない?
無い愛数えて ちょっと苦しくなる全然笑えないNight
内緒話ずっと聞きたくなる
絶対有り得ない=大体有り得る
きっと僕らリアルもうこんなんなってどうしてくれんの
なら試しに嫌ってみる?バカになってどうぞ まともな中毒性
今はインスタントラブがしたい したいよ
「好きになって順序踏んで」
なんて、ねえどうせ
愛に囚われたまま
傷付け合ってサヨナラすんじゃんそれならいっそ
歪んだ方が正解じゃん
今も消えないほど痛い 痛いの
壊れるほどに 求めた正当性
次も誰かのために
欲(ホンネ)隠して愛(ウソ)を突くんだ「嫉妬してって言っといたじゃん」
勿体無いじゃない
バイバイはないわ もっとスクランブル
結構無理じゃない?
無い愛数えて ちょっと苦しくなるへえ、まあまあいいじゃんか
四つ打つ出会いの衝動
もっともっとちょうだい
ねえもっともっとちょうだいへえ、まあまあいいじゃんか
裏打つ別れの衝動
もっともっとちょうだい
ねえもっともっとちょうだい妄想なんとかって歌みたく
曖昧こそ好きってなるバカになってどうぞ まともな中毒性
今はインスタントラブがしたい したいよ
「好きになって順序踏んで」
なんて、ねえどうせ
愛に囚われたまま
傷付け合ってサヨナラすんじゃんそれならいっそ
歪んだ方が正解じゃん
今も消えないほど痛い 痛いの
壊れるほどに 求めた正当性
次も誰かのために
欲(ホンネ)隠して愛(ウソ)を突くんだそれでもあなたを愛したことだけが
消えてくれやしない しないよ
いつになって誰を愛したとて
僕の心の中で
進化するんだ 息をするんだ「じっとしてって言っといたじゃん」
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歌詞の意味・解釈
1番
勿体無いじゃない
バイバイはないわ もっとスクランブル
結構無理じゃない?
無い愛数えて ちょっと苦しくなる
前述しましたが、
主人公は複数の女性と交際しています。
もっとスクランブル
とあるように、一人の女性を求めては次の女性、次の女性を求めてはその次の女性。そうして異性を取替える日々を繰り返しています。
しかし「苦しくなる」とあるように、軽率な行動を繰り返す主人公は満足感を感じるどころか、むしろ苦しみに悩まされています。
全然笑えないNight
内緒話ずっと聞きたくなる
絶対有り得ない=大体有り得る
きっと僕らリアルもうこんなんなってどうしてくれんの
なら試しに嫌ってみる?
ここで述べられるのは主人公の現実(リアル)
- 内緒話が聴きたい
- 絶対にという言葉は通用しない
そんな誰しもが共感できる現実と共に
- 遊んでいる昼とは違い夜に笑顔が消える
という、主人公独自のリアルが並列して綴られています。
このリアルに主人公は葛藤している訳ですが、そこから抜け出すために「嫌ってみる?」という試みをしようとしています。
先に解釈の結果を述べておきますが、ここで嫌おうとしている対象は「ヤヨイ」です。なぜ、ヤヨイを嫌いになることで解決の余地を生み出そうとしているのでしょうか。
サビに移ります。
サビ1
バカになってどうぞ まともな中毒性
今はインスタントラブがしたい したいよ
「好きになって順序踏んで」
なんて、ねえどうせ
愛に囚われたまま
傷付け合ってサヨナラすんじゃん
インスタントとは、
すぐにできること。
手間のかからないこと。
という意味を持ちます。
つまり「インスタントラブ」とは、即席の恋愛という意味を持ち、言い換えると上辺(身体)だけの男女関係ということです。
複数の女性と交際していると中には
「順序を踏んで」
と真剣な交際を求めてくる相手もいます。
現実でもあるあるな情景ですね。
そんな相手を主人公はことごとく断る。
なぜなら過去に真剣な交際をして、心を深く傷つけてしまったから。“愛に囚われたまま”とあるように、今も主人公の心の中に交際相手は残っています。
この過去の交際相手こそが、1番のBメロで嫌おうとした「ヤヨイ」です。
それならいっそ
歪んだ方が正解じゃん
今も消えないほど痛い 痛いの
壊れるほどに 求めた正当性
次も誰かのために
欲(ホンネ)隠して愛(ウソ)を突くんだ「嫉妬してって言っといたじゃん」
ここで主人公の闇の部分が垣間見えます。
今も消えないほど痛むのは「心」
同タイミングで流れるMVの情景からも分かりますが、主人公はヤヨイを失ってしまい、今もなお追い求めています。
正当性を求めたというのは言わば、
理屈を追い求めたということ。
君を失った
そんな現実を受け止めきれず、理屈を追い求めているという情景が表現されているのです。
また、ここの歌詞は
「欲」と書いて「ホンネ」と読み
「愛」と書いて「ウソ」と読みます。
この読み書きの不一致は、軽率な行動を取る主人公の心の内。主人公も行動と心が不一致であり、本当は昔のように誰かを愛したいという欲を隠しながら、ウソでできた即席の愛をバラまいているのです。
2番に続きます。
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