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【back number/雨と僕の話】歌詞の意味を徹底解釈!タイトルに込められた切なすぎる背景とは?

【back number(バックナンバー)】

「雨と僕の話」について

MVと歌詞の意味を徹底的に

考察および解説していきたいと思います。

歌詞考察の中で
タイトルに込められた意味
も、ぼんやりと見えてきます。

是非、最後までご覧ください。

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楽曲名「雨と僕の話」とは

皆さんは「雨」と聞いて何を連想しますか?

もちろん、それは各々の経験次第で変化していくものなのですが

明るくてキラキラした情景

暗くてどんよりした情景

を、二者択一するとなると、
圧倒的に後者であると思います。

本楽曲もそんな

「悲しみ」「切なさ」

が謳われているのです。

また、歌詞や詩文において

「雨」「涙」の象徴

であることが多いのですが、
本楽曲はまさにそれにあたります。

つまり「雨と僕の話」というタイトルは

切ない涙ながらのストーリー

という意味を持つことになります。

この楽曲名が歌詞の内容と

どう関与しているのでしょうか。

MVの意味・解釈

現時点で本楽曲のMVがありません。

その為、こちらはアルバム「MAGIC」
のトレーラー映像となります。

収録曲は以下の通り。

1. 最深部
2. サマーワンダーランド
3. 瞬き
4. あかるいよるに
5. ARTIST
6. オールドファッション 
7. ロンリネス
8. 雨と僕の話
9. エキシビジョンデスマッチ
10. monaural fantasy
11. HAPPY BIRTHDAY 
12. 大不正解

動画ではあくまでも一部分ですが

今作も本当に「良楽曲揃い」ですね。

では、本題の歌詞に迫っていきます。

歌詞

雨の交差点の奥に
もうすぐ君が見えなくなる
おまけのような愛しさで 呼び止めても
傘を叩く音で 届かないだろう

終わったのさ ただ 君と僕の話が
エンドロールは無い あるのは痛みだけ

ついに呆れられるまで
直らないほど馬鹿なのに
君に嫌われた後で
僕は僕を好きでいられるほど
阿呆じゃなかった

今となれば ただ ありきたりなお話
言葉にはできない そう思っていたのに
終わったのさ ただ 君と僕の話が
エンドロールは無い あるのは痛みだけ

どうして ああ どうしてだろう
もとから形を持たないのに
ああ心が ああ 繋がりが 壊れるのは

君が触れたもの 全部が優しく思えた
例外は僕だけ もう君は見えない

今となれば ただ ありきたりなお話
言葉にはできない そう思っていたのに
終わったのさ ただ 君と僕の話が
エンドロールは無い あるのは痛みだけ

終わったのさ ああ あるのは痛みだけ

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歌詞の意味・解釈

1番

雨の交差点の奥に
もうすぐ君が見えなくなる
おまけのような愛しさで 呼び止めても
傘を叩く音で 届かないだろう

前提として本楽曲は全体を通して

君とお別れをする際の情景

が主人公目線で生々しく描かれています。

歌詞からも情景がダイレクトに伝わりますが、主人公の喪失感がヒシヒシと伝わってきますね。

おまけのような愛しさで 呼び止める

という表現が本当に秀逸。

離れていく君の後ろ姿を見ながら、物理的にも心理的にも届かないと分かっているはずなのに、名前を呼んでしまうのです。

おまけに傘を叩く「雨の音」すらも君との距離感を感じさせる材料となってくるのです。またお別れを認めたくない主人公は「雨」を言い訳の材料としても使っています。

雨の音のせいで届かなかった…

と、まるで雨の音さえなければ、君を取り戻せていたかのように物事を捉えることで、精神的な喪失感を緩和させているのです。

改めて清水さんの描かく歌詞の
繊細さ、生々しさを感じます。

サビ1

終わったのさ ただ 君と僕の話が
エンドロールは無い あるのは痛みだけ

エンドロールとは、映画やテレビなどで、映像作品の最後に出演者・制作者・協力者などの氏名を流れるように示す字幕のこと。

君と僕の話。

言い換えると、君と僕の恋愛。

エンドロールは無い

と言っていますが、これを物語として捉えると、終わりが来たのだからエンドロールは本来あるはずですよね。

なぜ無いと言っているのでしょうか?

この真相は、主人公の卑屈さにあります。

本来、映画のエンドロールは
感動するものであったり、
ハイライトを振り返るもの。

しかし、君と別れた主人公の心の中に残るのは「感動」や「美しい思い出」なんかではなく「君を失った痛み」だけだったのです。

だから「君と僕の恋愛」に、エンドロールはないと言っているのでしょう。

2番

ついに呆れられるまで
直らないほど馬鹿なのに
君に嫌われた後で
僕は僕を好きでいられるほど
阿呆じゃなかった

君に呆れられた理由の一つに自分が「馬鹿であること」を挙げていますが、君に嫌われたことに自己嫌悪を感じないほど「馬鹿ではなかった」のです。

馬鹿である部分が君を遠ざけて

馬鹿でない部分が自分を傷つける

なんとも卑屈で皮肉なメッセージ。

しかし、これこそが失恋後の人間そのもの。もちろん、その人本来が持つポジティブさやネガティブさによって度合いは異なってきますが、誰もが少なからず悲観的になるものです。

サビ2に続きます。

加速する主人公の虚無感に注目です。

サビ2

今となれば ただ ありきたりなお話
言葉にはできない そう思っていたのに
終わったのさ ただ 君と僕の話が
エンドロールは無い あるのは痛みだけ

1番では、君とのお別れに伴う情景

が描かれていましたが、2番以降では君とお別れしてから数日が経過した主人公の心情が描かれていきます。

現場に立ち入っているときは、無我夢中であるが故に、自分だけの恋愛映画にでも出演した気分になっていても、時間が経って客観的に見てみると、普遍的であった。

これは割とあるあるですよね。

時間が解決する。

なんて言葉もありますが、
それに近しい感覚であると思います。

言葉にできないほどの壮絶なドラマ!

と思っていたのに、思い返してみれば

よくある失恋話

に過ぎなかったのです。

このときの心模様は

得体の知れない虚無感

といったところでしょう。

ぼんやりとした憂鬱が伝わります。

3番

どうして ああ どうしてだろう
もとから形を持たないのに
ああ心が ああ 繋がりが 壊れるのは

君が触れたもの 全部が優しく思えた
例外は僕だけ もう君は見えない

愛情は、目には見えませんが

  • 愛が生まれる
  • 愛がなくなる

とあたかも存在するように言いまわします。

それに対して

「ああ どうしてだろう」

と疑問を感じているのですが、

普段の生活でそんなことは考えませんよね?

これは、虚無感を取り払うため

の防衛反応の一つです。

苦しいが故に理屈を並べて、
少しでも楽になろうとしているのです。

主人公が抱えていた君への想いの強度が間接的に伝わる歌詞ですね。

ラストサビ

今となれば ただ ありきたりなお話
言葉にはできない そう思っていたのに
終わったのさ ただ 君と僕の話が
エンドロールは無い あるのは痛みだけ

終わったのさ ああ あるのは痛みだけ

歌詞の内容自体はサビ2と同じです。

全体を通して、主人公の虚無感
が伝わってくるのですがラストの

終わったのさ ああ あるのは痛みだけ

が極めつけですね。

また本楽曲のタイトル名が

「雨と僕の話」というのも感慨深い。

「君と僕の話」なんかではなく

「雨と僕の話」なのです。

これは、君がいなくなったことで、残されたのは「僕」と君をかき消そうとする「雨」だけになったからではないでしょうか。歌詞には頻繁に出現する君」というワードがタイトルから外れていることで、主人公の虚無感を訴えているのだと解釈しました。

切なすぎますね。

感想

失恋後の主人公の境遇に、共感できた方は多いのではないでしょうか。

君とのお別れ

それに伴う心理的な部分が、
本当に生々しく、なおかつ繊細に
描かれていたと思います。

改めて清水さんの
描写能力の高さを感じました。

この描写能力の高さがリスナーの共感を生み、とどまらない人気の要因になっているのでしょうね。

時間がある方はこちらもどうぞ。

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MVと歌詞の意味の解釈でした!(‘ω’)

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