【Official髭男dism】の
「ゼロのままでいられたら」について
歌詞の意味を徹底的に
考察および解説していきたいと思います。
歌詞中に出てくる「数字」に注目することで、楽曲の情景がより鮮明に見えてくると思います。
これは本当に隠れた名曲、、、
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楽曲の基本情報
今回紹介する「ゼロのままでいられたら」は、アルバム『MAN IN THE MIRROR』の5曲目に収録されている楽曲です。
ミニアルバムの1曲に過ぎないのに、そうは思えないくらい完成度が高く、バラード調で展開され、ボーカル藤原さんの歌声が堪能できる本楽曲は、髭男の良さが滲み出た楽曲と言ってもいいでしょう。
知る人ぞ知る名曲ってやつですね。
知らない人が多いのが本当に勿体ない。
また、藤原さんは本楽曲について
“ゼロのままでいられたら”は、遠距離恋愛をしているカップルを女の子の目線で描いています。“日曜日のラブレター”は、男の子の目線です。ストーリーとかシチュエーションを作る描き方は、好きなんですよ。
と、同アルバムに収録されている別楽曲「日曜日のラブレター」と合わせて楽曲の趣旨を解説していました。
遠距離恋愛の女の子目線。
この情景は、流し聴きしているだけでも何となく理解できるかとは思いますが、肝部分として再度認識しておきましょう。
では、気になるタイトルの解釈に移ります。
楽曲名「ゼロのままでいられたら」とは
考察結果の結論から申し上げますと
「ゼロのままでいられたら」というタイトルには
ずっと一緒にいられたら。
という意味が込められています。
実はオフィシャルライブビデオで
と、演奏前に藤原さんが話すのですが、まさにその言葉と同じようなメッセージがタイトルにも表れているのです。
なぜ「ゼロのままでいられたら」というタイトルが上記のような意味を持つと解釈できるのか。
それは下記に述べていく歌詞考察で明らかになっていきます。
さっそく歌詞考察に移っていきましょう。歌詞中に出てくる「数字」に注目です。
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歌詞
繋いだ手を離せば また会う日まで1人で
「声聞くだけで良い」なんて
強い人を演じて
本当はずっと数えてる
また会えるまでの日々を
ため息とただの呼吸の
区別ももうつかないよ「じゃあね」と手を振って
橋の向こうのバス停へ
消えてく背中が恋しくて「あと5日」
風が指の間くすぐって消えてった
それは寂しさを煽るようで一体 何年先の未来までこうやって
会えない日を数えなきゃ
いけないのだろう?
「笑い合った時間、思いの重さ」
に比例して
離れると余計に胸が痛いよ
どんな数が掛かっても変わらない
ゼロのままでいられたら繋いだ手を離せば
この街はとても寒くて
遠くに消えていく背中
1人で待つことしか出来ない笑顔で見送って、会えない日々が始まって
言葉よりもずっと長い長い「あと5日」
寂しさはいつだって抑え込んで隠して
「隣に居られるなら、それでいいから…」一体 何年先の未来までこうやって
永久の愛なんてあてにしていけるだろう?
心から「幸せだ」なんて言えるような未来を
待ち焦がれて今日も1人が辛いよ
ああ そんな不安も
わがままも 哀しすぎて言えない一体何年先の未来までこうやって
会えない日を数えなきゃいけないのだろう?
「笑い合った時間、思いの重さ」
に比例して
離れると余計に胸が痛いよ
どんな数が掛かっても変わらない
ゼロのままでいられたら作詞作曲:藤原聡
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歌詞の意味・解釈
1番
繋いだ手を離せば また会う日まで1人で
「声聞くだけで良い」なんて
強い人を演じて
本当はずっと数えてる
また会えるまでの日々を
ため息とただの呼吸の
区別ももうつかないよ作詞作曲:藤原聡
楽曲の基本情報の欄でもお話ししましたが、
前提として本楽曲は
遠距離恋愛をしている女性目線
で歌詞が綴られていく楽曲です。
ここの歌詞の情景からは、主人公の抱える別れ際の憂鬱を感じることができるのではないでしょうか。
ちなみに、この「憂鬱感情」がタイトル回収のキー。
そしてもう一つ注目したいところは
「数えてる」というワード。
「ゼロのままでいられたら」というタイトルの中に「ゼロ」という数字があるように、本歌詞中に出てくる数字も、タイトルと密接に関係してくるのです。
「じゃあね」と手を振って
橋の向こうのバス停へ
消えてく背中が恋しくて「あと5日」
風が指の間くすぐって消えてった
それは寂しさを煽るようで作詞作曲:藤原聡
Bメロでおおよそタイトルの意味は回収される。
上で「憂鬱感情」がタイトルのキーだと述べたが、この憂鬱感情に起因しているのは「また会いたい」、「離れたくない」といった切実な願い。
言わずもがな主人公は、
ずっと一緒にいたい
という感情を抱えています。
流し聴きするだけでもこの感情は十分に伝わるかと思いますが、改めて押さえておくことで歌詞中の鍵括弧で括られた「あと5日」という意味がスッと入ってくることでしょう。
この時点で皆様、お気付きでしょうが、
本楽曲において数字が意味するのは
会えない日の数
です。
つまり「ゼロのままでいられたら」というタイトルは
会えない日をゼロにしたい。
ひいては
ずっと一緒にいたい。
という意味を持つように解釈することが出来るのです。
グッときますね。補足ですが「5日」というのは平日の数ですね。二人は遠距離恋愛だから週末にしか会えなかったのです。また、平日を越えたら会うことが確定していること。それが日常的に当たり前になっていることにも「愛」を感じました。
サビ1
一体 何年先の未来までこうやって
会えない日を数えなきゃ
いけないのだろう?
「笑い合った時間、思いの重さ」
に比例して
離れると余計に胸が痛いよ
どんな数が掛かっても変わらない
ゼロのままでいられたら作詞作曲:藤原聡
ここでまた「比例」という数学的言葉が出てきましたね。サビの内容も非常に面白い。
「笑い合った時間、思いの重さ」
に比例して、離れると余計に胸が痛いよ
というのは、好きの想いが強ければ強いほど、別れが切なくなるという、そのままの捉え方で間違いないのですが、この部分は特に心打たれますね。
「笑い合った時間」など具体的情景が含まれているからこそ、架空の二人を鮮明に想像させられ、なおかつ自分とも重ねやすいため、より心に響くのでしょう。
比例とは、ある値が2倍、3倍となるとき、もう1つの値も同様に増えるような関係のこと。
思いの重さに比例して離れると胸が痛くなる主人公は、どんなに比例しても胸が痛くならない「ゼロ」を望んでいるのです。
最後の一節は「二人が一緒にいれるなら(ゼロのままでいられたら)、離れること以外の胸が痛くなる事例など、なんてことない」と言っているように感じます。
2番でも1番と同様に
遠距離恋愛の切なさと愛情の深さ
が描かれていきます。
メッセージ性自体は、1番と2番は大きく変わらないため細かい歌詞の解釈は割愛しますが、全体を通して
ずっと一緒にいたい
という切実な願いがこれでもかというくらいに伝わってきます。
改めてですが、藤原さんは言葉の選び方が本当に旨いですね。今作に関しては「ゼロ」という言葉の使い方が秀逸的過ぎる。
感想
いかがでしょうか。
一つの物語を読んでいるようで、歌詞考察をしながら主人公の心に入り込んでしまいました。温かさと切なさが交差する「ゼロのままでいられたら」。
バラード調で歌声を重視している楽曲で、ここまで歌詞が良いと、そりゃファンから「名曲」認定されるのも必然的ですよね。
私の周りではこの曲を知らない人が多いので、ぜひぜひ布教したいと思います。笑
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歌詞の意味の解釈でした!(‘ω’)
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