2番
夢ばかりを見てたいわけじゃない
如何しようも無い今を愛していたい
なんて戯言を言っていたい
2番の歌詞では、隠し切れない主人公の傷心が描かれていきます。
「今を愛していたい」という今の自分を肯定する言葉を「戯言」だと言っています。戯言とは、冗談のことで本音とはかけ離れた本質的ではない言葉のことを指します。
つまり主人公は現状に満足いないにも関わらず、今の自分を愛すような戯言を放つことで、傷心と戦おうしているのです。
懸命に自分を奮い立たせようとする主人公の姿に胸を打たれますね。
どうにもこうにもうまくいかない
脳味噌オフ→事故→向かう泥仕合
こんな時ほど素直になりたいよなガムシャラに 命を燃やし続けて
デタラメに 刃を振り回した
ここの歌詞でも
君にアタックするも空回りしてしまう葛藤
が描かれています。
脳味噌オフ→事故→向かう泥仕合
というのはまさに主人公と君を取り巻く情景を比喩している。
分かりやすく言うと
想いの強さ故に目の前にすると頭が真っ白になる→思ってもないことばかり話してしまう→カッコ悪い自分ばかり見せてしまう
といったところでしょうか。
男なら誰しもが共感できるのではと思います。
本当に想っているからこそ、上手く伝えられないのですよね。
サビ2
困った事になったな
君に雁字搦めなんだ
未だ平静装い鼻歌交じりで愛を探しに行くんだ
君に逢いに行かなくちゃ
もう一度だけでいい
初めからやり直せるはずさ
サビ1では
日々に雁字搦めなんだ
と少しぼやけていた情景が
君に雁字搦めなんだ
とはっきりとした情景に変わっています。
これはオーバーフローしてしまった君への恋心と、前よりもしっかり向き合うことができている証拠なのではないでしょうか。ガムシャラな勢いだけではなく、冷静に君との関係性を受容しようとする。
そして冷静になったうえで、あえて「平静装い」あくまでも楽観的に自分の感情を処理しよう無意識下で身体が反応している。
楽観視することで、本当は落ち込んで立てなくなってしまうくらいのダメージを軽減し、恋の芽を自らで摘み取らないようにしているのです。
3番
オーバーフローしているんだ
大切なものなんて
数える程しかないの愛を探しに行くんだ
気づかぬうちに
欲張りすぎてしまった
昔の主人公であれば友人関係として楽しく過ごす日々に満足していたはずなのに、愛が高まり過ぎて「オーバーフロー」してしまっていた。
気付かぬうちに欲張りになってしまった自分を止める手立てはもうないのです。だから主人公は無理だと分かっていても、君に思いを寄せ続ける。オーバーフローしてこぼれる想いの水は、君に降り注ぐことでしか処理することができないのだ。
ラストサビ
オーバーフローしているんだ
日々に雁字搦めなんだ
臆病風になびいてしまう前に愛を探しに行くんだ
君に逢いに行かなくちゃ
あと一度だけでいい
初めからやり直せるはずさ困った事になったな
君に雁字搦めなんだ
未だ平静装い鼻歌交じりで愛を探しに行くんだ
君に逢いに行かなくちゃ
もう一度だけでいい
初めからやり直せるはずさみっともないって呆れてくれよ
惨めだねって罵ってくれよ
見捨てずにまた遊んでくれよ
昔みたいに笑ってくれよ
ラストサビはサビ1、2と同様の想いが綴られる。
きっと主人公はこれからも、心の容器からこぼれだすほどの大きな愛情を、一方的に君に降り注いでいくのでしょう。しかし君の意を汲み取っていない自分の行動を愚行だと感じているから、「~くれよ」で締められる惨めな歌詞が羅列されていく。
「Overflow」は、惨めでどんくさい、しかし君を一途に愛し続ける泥臭い男のラブソングだったのだ。
感想
いかがでしょうか。
物語性に富んだ歌詞だったなと感じます。
歌詞では最後の最後まで主人公の一方通行な想いが描かれていきますが、いつか主人公の心からオーバーフローした愛情がいつか君の心をいっぱいに満たし、友情から愛情に変化する日が来るのではないかと希望的観測を行っています。完全にただの妄想です。
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【King Gnu/Overflow】
歌詞の意味の解釈でした!(‘ω’)
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