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【King Gnu/BOY】歌詞の意味を徹底解釈!少年の心を取り戻させてくれるアニメOP曲。

【King Gnu(キングヌー)】「BOY(ボーイ)」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。

 

注目ポイント

✔ 話題のアニメ作品OP曲

✔ 描かれる少年の冒険心

 

骨助
骨助

純粋に夢を追いかけていた子供の頃の心を思い出させてくれる一曲。歌詞をじっくり読み解いていきます!

 

 

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アニメ『王様ランキング』OP曲

今回紹介していく「BOY」はTVアニメ『王様ランキング』のオープニングテーマとして製作された楽曲です。

2021年10月15日に楽曲の先行配信とMVの公開が開始されており、同日のミュージックステーションでの衝撃のパフォーマンスは大きな反響を呼びました。なんとラスサビ直前までKing Gnuが一切登場しません。

同年12月1日にはCDシングル「BOY」のリリースも決定しています。

 

『王様ランキング』は漫画投稿サービス『マンガハック』にて公開されている作品で、耳が聴こえず言葉すら話せない非力な王子・ボッジが友と協力しながら歩みを進めていく物語が描かれています。

原作コミックス単行本は累計発行部数130万部を突破するなど、今大注目の作品です。

 

King Gnuの常田さんは楽曲について、

主題歌のオファーを頂いた時に初めて『王様ランキング』という作品の存在を知ったのですが、こんな素敵な漫画があったのかとびっくりしました。ギスギスした今の時代にとても必要な、強さと優しさ、愛おしさと切なさがたっぷりと詰まったこの作品に携われて幸せです。King Gnuにとって久しぶりの新曲“BOY”、未だかつて無いほどに優しく愛らしい素敵な楽曲に仕上がりましたのでどうぞ皆様お楽しみに!

とコメントされています。

 

King Gnu待望の新曲となった今回の楽曲では一体何が歌われているのか、この記事では歌詞を見ながら考察していきます。

 

骨助
骨助

早速ですが本題の歌詞を見ていきましょう…!

歌詞

その涙が汗が滲んだ
誰とも違う美しさで
笑っておくれよ
息を切らした君は
誰より素敵さ

気の抜けた炭酸みたいに
微かに気怠い日々に溶けた
家鴨の侭で翼を広げて
空を舞う白鳥の夢をみる

彷徨うくらいなら
一層味わい尽くしましょ
近道ばかりじゃ
味気がないでしょ

道草を食って
泥濘み飲んで
でも辿り着けなくて
また何度だって
夕暮れを追いかけるの

走れ遥か先へ
汚れた靴と足跡は
確かに未来へと
今駆けてゆく
息を切らした君は
誰より素敵さ

物語の始まりはいつも
静寂を切り裂き突然に
胸の中ざわめく焔に
照れて忘れて大人になる

形振り構わず
今日は御仕舞いにしましょ
日溜りの様な
夢を見れますように

固唾を呑んで
恥を忍んで
まだ諦めきれなくて
また何度だって
明日を追いかけるの

声を枯らすまで
泣いていたんだよ
叶わないと判って尚
抗っておくれよ
剥き出しで咲く君は
誰より素敵さ

今日も
その涙が汗が滲んだ
誰とも違う美しさで
笑っておくれよ
息を切らした君は
誰より素敵さ

走れ遥か先へ
汚れた靴と足跡は
確かに未来へと
今駆けてゆく
息を切らした君は
誰より素敵さ

 

作詞:常田大希

歌詞の意味・解釈

その涙が汗が滲んだ
誰とも違う美しさで
笑っておくれよ
息を切らした君は
誰より素敵さ

《息を切らした君は 誰より素敵さ》ということで、今回の楽曲はいわゆる、夢を追いかける誰かを励ます応援ソングとなっています。

 

ただ面白いのが、「きっと成功する」だとか「ゴールにたどり着ける」的なことは実は全く歌っていないところ。

《その涙が汗が滲んだ 誰とも違う美しさで》《君は誰より素敵さ》のようにただその姿を讃えているだけで、だからどうとは歌っていないのです。

それが実に常田さんらしいところ。

 

冒頭の歌詞だけではまだ掴み切れないので、一番の歌詞からじっくり見ていきましょう。

 

1番

気の抜けた炭酸みたいに
微かに気怠い日々に溶けた
家鴨の侭で翼を広げて
空を舞う白鳥の夢をみる

サビだけを見ると底なしに明るい楽曲のようにも聴こえますが、サビ以外の歌詞を見てみるとどうやらそうではないらしいことに気付かされます。

 

『王様ランキング』という作品もそうですが、大前提として日常はそう上手くはいかないのです。

作品の主人公であるボッジは王子としてに生まれたのに耳も聞こえないし言葉も話せません。

残念ながら世の中の多くの人は、思い描くような完璧な才能は持ち合わせていません。

King Gnuの代表曲「Teenager Forever」にも《他の誰かになんて なれやしないよ そんなのわかってるんだ》という歌詞がありました。

 

《家鴨の侭で翼を広げて空を舞う白鳥の夢をみる》

あくまで家鴨(アヒル)であって、どれだけ願ってもどうやら白鳥にはなれないのです。

 

彷徨うくらいなら
一層味わい尽くしましょ
近道ばかりじゃ
味気がないでしょ

道草を食って
泥濘み飲んで
でも辿り着けなくて
また何度だって
夕暮れを追いかけるの

結局、世の中はそう上手くは出来ていない。

でも、だからといってぼんやりと彷徨うだけの人生じゃ味気がないでしょ? と彼らは投げかけます。

どれだけ現実が醜くても、夢を追いかけて泥臭く走り抜けよう。そんなメッセージが、King Gnuのほとんどすべての楽曲で共通している彼らのスタンスです。

 

《また何度だって夕暮れを追いかけるの》という歌詞が、少年の無我夢中で我武者羅な感じを端的に示しているような気がします。

太陽なんて地球から1億km以上離れているわけだし、地球も凄まじい速さで自転しているわけで、走って追いかけたところで夕暮れになんかたどり着けやしません。大人からすれば、夕暮れを追いかけるなんて鼻で笑ってしまうような話です。

でも何も知らない少年は、絶対に届くと信じて本気でその大きすぎる夢を追いかけています。

周りになんと言われようと、何度でも。

 

泥臭く夢を追い続ける少年の姿は、どうしようもないくらい愛おしいものに思えてきます。

 

サビ1

走れ遥か先へ
汚れた靴と足跡は
確かに未来へと
今駆けてゆく
息を切らした君は
誰より素敵さ

《汚れた靴と足跡は 確かに未来へと》

馬鹿げた夢を追いかけるその足は、確かに未来へと。

サビの歌詞は、割と現実主義的な彼らの楽曲の中では最大限に明るいものになっています。

 

《息を切らした君は誰より素敵さ》

夢が叶うかどうか、成功するかどうかなんてわからないし、世の中大抵のことは上手く行かないけれど、それでもいいじゃないか。

その姿は誰より素敵なんだから。

そうしてこの楽曲は、無駄を嫌う今の世の中で嘲笑われてしまうような少年少女の姿を全力で肯定していきます。

 

骨助
骨助

2番もKing Gnuらしさ全開で、私たちにあの頃の煌めきを思い出させてくれます。

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