アルバム「Eye」「Lip」の収録曲。
【SEKAI NO OWARI(セカオワ)】の
「スターゲイザー」について
MVと歌詞の意味を徹底的に
考察および解説していきたいと思います。
日常をここまで「狂気」に感じさせる歌詞は今までなかったように思います。
是非、最後までご覧ください。
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楽曲名「スターゲイザー」とは
「スターゲイザー」は英語に直すと
「Stargazer」となり
星を見つめる者。
という意味になっています。
また、他にも「夢想家」と言って
実現できそうもないことばかり考える人
を指す際にも使われるようです。
歌詞・MVの情景にも非常にマッチしますね。
この楽曲名が内容と
どう関与しているのでしょうか。
「竜の夜からの脱出」のタイアップ曲
本楽曲の正体は
リアル脱出ゲーム × SEKAI NO OWARI
と、題目して全国の遊園地で行なわれた
ゲームイベント「竜の夜からの脱出」の
オリジナルタイアップソングなのです。
本イベントは2018年の春で、終了していますが、楽曲の内容を深堀するためにストーリーを載せておきますね。
ここは、はるか昔に人々が
楽しく遊んで過ごしたという遊園地。
時は流れ・・・
なんと魔法戦争の行われる場となってしまった!
人々は剣や魔法を使い、
昼も夜も休まず戦いをつづけていた。
そんなある夜、兵士であるあなたは隊長より司令を受けた。
「戦いを終わらせてほしい」
この広大な敷地には戦いを終わらせるためのある暗号が眠っているという。
今夜は百万年に一度訪れるという、竜の夜。
果たしてあなたは全ての謎や暗号を解き明かし、
目的を達成することが出来るだろうか?
そしてあなたは、どんな決断を下すだろうか?
出典:「竜の夜からの脱出」
タイアップではありますが、パッと見た感じ歌詞との関連性は薄そうですね。
「夜」という情景のみ重なりますが。
続いてMVに触れていきます。
MVの意味・解釈
MVの監督は藤代雄一朗が努め、
日常を走る少女役で平手友梨奈(欅坂46)
が、出演しています。
金髪の彼女が魅せる
気迫に満ちたダンスには要必見。
MV中に出てくる月との相性が抜群なのです。
本映像について原案を担当したFukaseは
本物の月をバックにダンスをしているところを撮りたいという思いから撮影期間がトータルで一年近くかかってしまいました。
ロケ地に行ったのに月が雲で隠れてしまったり、夏は空が明るくてイメージに合わないので撮影が一旦お休みになったりと、
自然に振り回された撮影でした。
脚本は僕が担当し、ダンスの振り付けはご本人にお願いしました。
CGみたいに綺麗な月ですが、本物の月です。
スケジュール的にも最後のチャンスだった最終日、月と重なる数分しかないタイミング、絶対に失敗出来ないという緊張感の
中やって下さった平手さん、ならびにスタッフの皆さんに心より感謝しています。
最後のダンスシーンを観たとき、作詞作曲家でありながら言葉にならない気持ちになったのを覚えています。
それは心温まるような、恐ろしいような、涙がこぼれるような、そういったものでした。
皆さんも是非ご覧下さい。
とコメントしています。
なんと1年間の時を経て完成されたMV
だったのです。
ただならぬ緊張感の背景が垣間見えます。
また、絶対に失敗できない状況で
あの踊りを魅せる平手さんには脱帽。
MVの裏ストーリーを把握した上で改めて視聴すると、感動の波が止まりませんね。
では、本題の歌詞に迫っていきます。
歌詞
それは
死体が腐敗していくように
学校へ毎日通うように
夫婦が一生添い遂げるように
花は摘めば枯れていくように
叩けば物は壊れるように
罪人が法で裁かれるように
多数派がいつも勝っていくように
怒鳴れば君が泣くように
時々頭がおかしくなる普通の日常stargazer(星を見上げる人)
それは
電車に揺られて眠るように
休みを取らずに働くように
命を削って生きていくように
勝つことこそが目標なように
出る杭は打たれていくように
小鳥の声で目が醒めるように
怒れば君が黙るように
もう君が笑わないように
時々頭がおかしくなる普通の日常stargazer(星を見上げる人)
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歌詞の意味・解釈
1番
それは
死体が腐敗していくように
学校へ毎日通うように
夫婦が一生添い遂げるように
花は摘めば枯れていくように
叩けば物は壊れるように
罪人が法で裁かれるように
多数派がいつも勝っていくように
怒鳴れば君が泣くように
時々頭がおかしくなる普通の日常stargazer(星を見上げる人)
- 死体が腐敗していくこと
- 学校に行くこと
- 夫婦が一生を誓い合うこと
- 摘まれた花が枯れること
- 叩くと物が壊れること
- 罪を犯せば裁かれること
- 多数決は多数派が勝つこと
- 怒られた人が悲しむこと
多種多様な事例が列挙されていますが
これらは総じて、私たちにとって
ごく当たり前なことなのです。
いつの間にか常識として
インプットされているのです。
私はこの楽曲を聴いた時、
何とも言えない「狂気」さを感じました。
これは皆さんも同じであるはず。
狂気さの正体は
夫婦が一生添い遂げるように
なんてキラキラした歌詞と同じように
死体が腐敗していくように
罪人が法で裁かれるように
と、真反対のイメージを持つ日常が、
隣り合わせに描かれているからだと思います。
しかし、これらの羅列が
時々頭がおかしくなる普通の日常
と締められるから、
何故かしっくりとくるのです。
“当たり前な日常”
なのにこれだけ、複数の事象があるから頭が追いつかないのです。普通の日常なのに頭がおかしくなるのです。
不思議な気分になりますよね。
2番に続きます。
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