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【SEKAI NO OWARI/虹色の戦争】歌詞の意味を徹底解釈!人類と生物の”戦争”の正体とは。

【SEKAI NO OWARI(世界の終わり)】「虹色の戦争」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。

 

注目ポイント

✔ ポップなメロディとシリアスな歌詞

✔ 「虹色の戦争」の正体とは?

✔ セカオワのポップスの原点

 

骨助
骨助

10年前の楽曲でありながら、今なお愛される伝説的一曲。当時のインタビューを引用しながら、シリアスな歌詞の意味を解説していきます。

 

 

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「世界の終わり」不朽の名曲

今回紹介していく「虹色の戦争」はSEKAI NO OWARIが2010年に発売した初のアルバム『EARTH』収録曲です。

SEKAI NO OWARIは2011年まで「世界の終わり」名義で活動していたので、厳密には「世界の終わり」の楽曲となります。

 

彼らのメジャーデビュー前のアルバム収録曲でありながら多くの人々に愛され続け、現在でもライブの定番曲となっている、まさに不朽の名作

発売から10年が経った今もなおTikTokなどで注目を集めており、音楽ストリーミングサービスでも再生数上位にランクインし続けています。

セカオワについてあまり詳しくないけれどこの曲は知っている、という人も多いのではないでしょうか。

 

ポップなメロディに乗せてシリアスなメッセージを歌った、国民的バンド・SEKAI NO OWARIの始まりともいえる楽曲の一つ。

一体その歌詞では何を歌っているのか、この記事ではじっくり解説していきます。

 

骨助
骨助

さっそく本題の歌詞を見ていきましょう…!

歌詞

花に声があるなら何を叫ぶのだろう
「自由の解放」の歌を世界に響かせているだろう
平和に耳があるなら何が聴こえるだろう
偽物の自由の歌が爆音で聴こえるだろう

花が叫ぶ愛の世界で僕等は平和を歌っている
鳥籠の中で終わりを迎えた「自由」は僕になんて言うだろう

生物達の虹色の戦争
貴方が殺した命の歌が僕の頭に響く
The war of the rainbow color

生物達の虹色の戦争
貴方が殺した自由の歌は貴方の心に響いてますか?
The war of the rainbow color

虫に歌があるなら何を叫ぶのだろう
「平和の解放」の歌を世界に響かせてるだろう
自由に耳があるなら何が聴こえるだろう
偽物の平和の歌が爆音で聴こえるだろう

虫が叫ぶ平和な世界で僕らは愛を歌っている
虫籠の中で終わりを迎えた「命」は僕に何て言うだろう

生物達の虹色の戦争
貴方が殺した命の歌が僕の頭に響く
The war of the rainbow color

生物達の虹色の戦争
貴方が殺した自由の歌は貴方の心に響いてますか?
The war of the rainbow color

青色の空に神様がきて願いを1つ叶えるなら
花や虫は何を願うのだろう
青色の空に神様がきて願いを1つ叶えるなら
僕等の命の炎は消えてしまうのだろう

“The war of the rainbow color”
is the war the whole world knows
and the whole world participate in.

“The war of human vs. living things except human”
is the war the whole world “does not feel”
even though the whole world “knows”

 

作詞:深瀬慧

歌詞の意味・解釈

1番

花に声があるなら何を叫ぶのだろう
「自由の解放」の歌を世界に響かせているだろう
平和に耳があるなら何が聴こえるだろう
偽物の自由の歌が爆音で聴こえるだろう

この曲で歌われている内容を簡単にまとめるとするならば、【人間の掲げる「自由」や「平和」への違和感】であると私は考えています。

 

当時のインタビューの中で、ボーカルの深瀬さんは「worldism」という英単語を例にとって自身の想いを説明されていました。

「worldism」は直訳すれば「世界主義」であるはずなのに、辞書を引くと「人類主義」であると記されています。

ということは人間が口にする「世界」というものは人類中心のものであって、花や虫たちはそこには入っていないんじゃないか。

「世界平和」ってよく言うけれどそれは人類だけの話で他の生物はのけ者にされているんじゃないか。

そんな彼の感じたちょっとした疑問が、この楽曲の発端となっているそうです。

 

確かに、「世界平和」を唱える人が平然と花や虫を殺すのはよく考えるとおかしいような気がします。「人類平和」の間違いじゃないか、と言われればその通りです。

 

だから人間に平気で摘み取られる花たちにもし声があれば、きっと本当の意味での「自由の解放」を唱えるだろう。

平和に耳があるなら、人類の事しか考えていない私たちの偽物の「自由の歌」が爆音で聴こえるだろう。

冒頭の歌詞では、皮肉交じりにそんなことが歌われています。

 

花が叫ぶ愛の世界で僕等は平和を歌っている
鳥籠の中で終わりを迎えた「自由」は僕になんて言うだろう

ここでも人間とそれ以外の生物が対比されながら、そこに疑問が投げかけられています。

 

人間が人類だけの「世界」平和を歌っている一方で、この世界の花たちはきっと叫んでいる。

人間が人類の「自由」を追求している世の中で、鳥籠の中で死んでいった鳥たちは一体何を想っているんだろう。

その命に果たして自由があったのか、考えさせられてしまいます。

 

ここで一つ補足しておきたいのが「虹色の戦争」で歌われていることはあくまで当時の深瀬さんの感想や気づきであって、別に彼が人類を憎んでいるわけでは全くないという点です。

誤解されがちだけれど、ただ日常生活で感じた違和感を歌っただけなので怒りとかは全くない…といったことを本人がお話されていたので、ここで付け加えておきます。

 

サビ1

生物達の虹色の戦争
貴方が殺した命の歌が僕の頭に響く
The war of the rainbow color

生物達の虹色の戦争
貴方が殺した自由の歌は貴方の心に響いてますか?
The war of the rainbow color

仕方ないし当たり前のことではありますが、私たちは他の生き物の命を人間と同じようには扱ってはいません。

自由と平和を歌いながらも、公園では子供たちが虫を捕まえていたりするし、カラスを駆除する活動があったりするし、一生を籠やゲージの中で過ごす命もたくさんあるだろうし。

人間に平然と殺さていく生物たちに目をやると、何とも言えない気持ちになったりもします。

 

そんな黙認されている人類と他の生物の歪な関係を、深瀬さんは【虹色の戦争】と形容しました。

花や虫だって人知れず叫んでいるし、戦っているのかもしれない。

これは自由や命を平気で奪う人類と、声を上げることはない他の生き物たちの「戦争」なのだ、と。

 

《貴方が殺した命の歌が僕の頭に響く》

《貴方が殺した自由の歌は貴方の心に響いてますか?》

 

繊細な感性をもった深瀬さんによるこの問いかけは、楽曲を通じて多くの人の心に間違いなく響いています。

これだけシリアスな内容を歌った楽曲が今なお広く愛されているのは、セカオワのポップなメロディがあってこそなのでしょう。

 

骨助
骨助

2番の歌詞の内容は基本的に1番と同様なので解説は割愛し、3番の解説に進みます。

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