2番
触れたら壊れてしまった
間違ってく様子を黙った
僕ら全員無垢でありました
いつまにやら怪物なったんだ
その全てを肯定しないと前に進めないかい
触れたら壊れてしまった
間違ってく様子を黙った
というのは役を演じる中で
いわゆる悪役になっていたのでしょう。
無垢とは、けがれがなく純真なこと。
無垢なゆえにどんな色にも染まるのです。
『まあ君にきっと無理なんだ』
「だから君にはきっと無理なんだ」
いつのまにやら外野にいたんだ
そんなガヤばっかり飛ばしてきたんだ
皆必死に自分を守って
救いの手を待ってるのさ
『まあ君にきっと無理なんだ』
「だから君にはきっと無理なんだ」
と言いあうことで
自分のポジションを守っているのです。
なぜなら、挑戦をすることで
失敗して堕ちていくのが怖いからです。
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考えたくはないよ
馬鹿になっていたいもん
ずっと僕は 何者にもなれないで
本当はこんな難しいこと考えたくないのです。
しかし、いまだに主人公は
何者にもなれません。
サビ2
だから今 前線上に立って
その旗は高く舞って
劣勢 頼る相棒
言葉すら必要ないよ
ドラマチックな展開は
ドットヒートしてくだろう
前線上とは、物事の分かれ目のこと。
劣勢 頼る相棒
というピンチなシーン
であることがわかります。
ピンチはチャンス
というように
ピンチこそドラマチックな展開
を盛り上げる材料になるのです。
君も YES YES 息を呑んで
再会を誓いあって
ワンチャンスしかない僕の
一瞬をかけるのさ
クライマックスみたいな 手に汗を握るのさ
ぽつりと鳴いた
息を呑んで 再会 誓い
という、いわゆるドラマチックな展開
を想像させるキーワードが並んでいます。
クライマックスとは
劇などで、最も盛り上がったところ
を示します。
しかし
ぽつりと鳴いた
からこの2サビで描かれた
ドラマチックな展開は
主人公の幻想である可能性が高いです。
3番
隠してきた真実はどこにもない
嗤ってきた奴らに居場所はない
思い出してぽいってして感情はない
流した涙 理由なんてない優しさに温度も感じられない
差し伸べた手に疑いしかない
穴が空いて愛は垂れてしまいになったんだ
倒れそうな僕を覗き込んだんだ
主人公の虚無感が羅列されています。
まとめると、
自分には感情がない
と言いたいのでしょう。
倒れそうな僕を覗き込んだんだ
というところから
主人公は自分を第三者目線で見ていることがわかります。
あくまで、ドラマを演じている自分
というドラマツルギーな認識があるからでしょう。
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諦めかけた人の前にアンタは
いつも嘲笑うようにおでましさ
君にはどんな風に見えてるんだい
呼吸を整えて さあ さあ
ずっと僕は 何者にもなれないで
アンタというのは
自分を馬鹿にしたように笑う人
君というのは
客観的にみた自分
を指します。
呼吸を整えて落ち着いて
アンタを相手にしようと言っているのでしょうか。
自分が何者かに成るために。
ラストサビ
僕ら今 さあさあ 喰らいあって
延長戦 サレンダーして
メーデー 淡い愛想
垂れ流し 言の愛憎
ドラマチックな展開をどっか期待してんだろう君も YES YES 息を呑んで
采配は そこにあんだ
ヘッドショット 騒ぐ想いも
その心 撃ち抜いて さあ
まだ見ぬ糸を引いて 黒幕のお出ましさ
“その目に映るのは”
サビ1と同じです。
ドラマツルギーの世界で
役を演じているのは
いずれ、きっとやってくる
「ドラマチックな展開」
を期待しているからなのです。
感想
ドラマツルギーの考えから
役を演じているヒトを客観的にみて
何者にもなれない自分に葛藤する
主人公が描かれていましたね。
独創的な世界観でしたね。
【Eve/ドラマツルギー】
MVと歌詞の意味の解釈でした!(‘ω’)
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コメント
「ドットヒート」ってなんでしょうね。間違いではないとするならおそらく造語だと思いますが、歌詞の繋がりを考慮すると、「ドラマチックな展開は個人の人生にも世界のこの瞬間にも点在していて(ドット)、それぞれが強く跡を残そうと激しく燃え上がる(ヒート)」みたいな意味でしょうか。
コメントありがとうございます。その発想はなかったです。点在(ドット)という解釈面白いですね。
個人的にはメーデーは労働者などの方ではなく「会敵」の方だと思ってます。他の「サレンダー」や「延長戦」などからです。本人は戦場のように捉えていると解釈してます(^^)
コメントありがとうございます。なるほど。確かに一貫した解釈で面白いですね。
[…] 【Eve/ドラマツルギー】歌詞とMVの意味を徹底解釈し考察!どんな人間も何かの役を演じて生きている?saluteproject.com […]
@6464679494
197
なんで「僕」じゃなくて「僕ら」なんでしょうね
コメントありがとうございます。
自分だけではなく、どんな人間も何かの役を演じていると思っているから「僕ら」なのかなと考えておりました!