【RADWIMPS(ラッドウィンプス)】の
「そっけない」について
MVと歌詞の意味を徹底的に
考察および解説していきたいと思います。
拍手を送りたいほど「そっけなさ」が絶妙。
是非、最後までご覧ください。
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楽曲名「そっけない」とは
「そっけない」とは
思いやりがいさま。
返事などが冷たく簡単であるさま。
好意が感じられない。
という意味になっています。
素っ気ない態度を取られると
「寂しくなる」
というのが一般的反応でしょう。
この楽曲名が歌詞の内容と
どう関与しているのでしょうか。
MVの意味・解釈
MVの完成度が物凄く高いです。
男女間の曖昧でもどかしい感情の揺らぎ
が、丁寧に、繊細な表現で描かれています。
小松菜奈さんと神尾楓珠さんが役を演じているのですが、この「そっけない」が本当に絶妙です。
エロさと切なさが混ざり合って溶けていく…
歌詞解釈の前に
MVの私的注目ポイントを解説しますね。
あまりにも感情の捉え方が
繊細かつ丁寧なために描写がリアル過ぎる。
舞台は大学生のホームパーティー後の夜
といったところでしょうか。
個人的にかじりついて見てしまったのは
2:53からのそっけない駆け引き
いや駆け引きは0:40の足が重なっているところから始まっているのですが。特に中盤以降の駆け引きは目を奪われる。
ドキドキ感が最高潮まで募った後の
キスシーンが美しすぎますね、、、
そして、小松菜奈演じるメインの女性はまさに「小悪魔」で、「引きの美学」をわきまえている分、さらに魅力が際立ちます。
他にも、拍手を送りたいほど、
リアルさを感じたのは
2:21からの主人公の行動。
誰か見ている人はいないかどうなのか。
周囲の人を確認するのです。
まだ、この時点では
手が触れ合っただけなのに。
何気ない行動ひとつで主人公自身が
このシチュエーションに
- 胸が高鳴っていること
- 後ろめたさを感じていること
- 今後の展開に期待していること
が読み取れます。すごい。
更に気になったのが、主人公たちの一連のやり取りを寝たふりをしつつ眺めている女性。
遠くから諭しているように、
薄ら笑いを浮かべながら眺めています。
最後の描写で分かりますが、
この女性も他の誰かに抱かれています。
このポジションを敢えて描くことで
- MVの繊細さ、リアルさ
- 女のしたたかさ、賢さ
が、グッと強調されるのです。
改めて完成度が高い。
他にも色々語りたいところですが。
ここらで本題の歌詞に迫っていきます。
歌詞から浮かび上がる情景も
MVとリンクしていきます。
歌詞
届きそうで届かなそうな
有り得そうで有り得なそうな
君の仕草の一部始終
脳で解析フルスピードで
試されてたりするのかな
それなら望むとこだけど
遊ぶだけの相手欲しいさ
ならばどうぞ他を当たってよ君の分厚い恋の履歴に
残ることに興味なんかないよ
君のたったひとりになる以外にはなんでそんなに
そっけないのさそっぽ向いてさ
君の方から誘ったくせに
俺じゃないなら早く言ってよ
そんなに暇じゃないんだちょっと酷いんじゃない
あんまりじゃない
恋が何だかもわからないんだ
君が教科書になってくれるかい
「いいよ」って、君が言うなら
暇はいくらでもあるから分かることなど幾つも無い
分かりたくもないこともいっぱい
難しく絡み合う世界で
胸を張って言える事
絡まったままのこのイヤホン
一瞬でほどくような魔法
それが君だとか言ったなら
鼻でまた笑われてしまうかな君の掴めない恋の核心に迫るほど
怖いと思ったそんな心が初めてで
なのに君はさなんでそんなにそっけないのさ
そっぽ向いてさ
君の方から誘ったくせに
俺じゃないなら早く言ってよ
そんなに暇じゃないんだちょっと酷いんじゃない
あんまりじゃない
恋が何だかもわからないんだ
君が教科書になってくれるかい
「いいよ」って、君が言うなら
暇はいくらでもあるから酔ってなら伝えれるかな
やっぱりそれじゃ駄目なのかな
振り絞るだけの勇気が
僕にはまだあったかなだから今すぐ
こっち向いてよこっちおいでよ
いい加減もう諦めなよ
一秒も無駄には出来ないYou know our time is running out baby
もっと近くでもっとそばで
この視界からはみ出るくらいに
君だけで僕を満たしたいの
「いいよ」って、君が言うまで
君と今日はキスするまで
ここから動かないから
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歌詞の意味・解釈
1番
届きそうで届かなそうな
有り得そうで有り得なそうな
君の仕草の一部始終
脳で解析フルスピードで
試されてたりするのかな
それなら望むとこだけど
遊ぶだけの相手欲しいさ
ならばどうぞ他を当たってよ
前提として、本楽曲は男性目線。
登場人物は「俺」と「君」です。
情景はMVとリンクしている部分も多々あります。似たようなシチュエーションを想像して頂けたらいいと思います。
主人公と君は
お互いに意識はしているけど(特に主人公が)、何も起きないという。まさに主人公にとって、「届きそうで届かない存在」。そんな君が意味深な合図を送ってくるのです。
緊急の事態に主人公の脳内はパニックに。
“試されているのかな?”
“遊ばれているのかな?”
“もしも、君も自分に好意があるのならば、望んで迎え撃ちたいところだけど、ただの遊びなら勘弁してほしい”
そっけないしぐさ一つで
主人公の感情はこんなにも揺れ動くのです。
君の分厚い恋の履歴に
残ることに興味なんかないよ
君のたったひとりになる以外には
君の分厚い恋の履歴
から分かるように
主人公から見た君は「軟派」な印象。
小悪魔的ポジション
にあたる女性なのでしょうね。
君にたったひとりになる以外に興味ない
その言葉からは主人公の真摯さが分かります。
主人公自体の性格が「硬派」。あるいは、前々から本気で想いを寄せていたのかも知れません。
主人公と君のキャラクター
が見えてきましたね。
サビ1
なんでそんなに
そっけないのさそっぽ向いてさ
君の方から誘ったくせに
俺じゃないなら早く言ってよ
そんなに暇じゃないんだ
「押して引く」
恋愛で効果的なテクニックの一つですね。
この常套手段にまんまと
主人公は引っかかっている訳です。
そんなに暇じゃないんだ
のめり込んでしまっているが故の発言です。
ちょっと酷いんじゃない
あんまりじゃない
恋が何だかもわからないんだ
君が教科書になってくれるかい
「いいよ」って、君が言うなら
暇はいくらでもあるから
そっけなくされた後に残る「寂しさ」
恋が何だかもわからないんだ
ここの表現は絶妙だと思います。
思わせぶりな行動をとりながらも、そっけなく振る舞う君。本来なら腹を立てる場面なのに、寂しさが襲ってきて、愛しさを実感させられる。そんな自分に主人公自身も戸惑っているのです。
戸惑いという葛藤の末に残るのは
「君に対する愛しさ」
だけです。
「いいよ」って、君が言うなら
暇はいくらでもあるから
とあるように、最後は全ての采配を
君にゆだねてしまいます。
今後どうなっていくのでしょうか。
2番に移ります。
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