サビ2
笑うなよ 僕らの価値は自明だ
例うならばこれは魂だ
黙っただけ辛いのに馬鹿みたいだろ
なぁ、言い返せ
サビ2の前半で述べられるのは
主人公の心の内に潜む闘争心。
自明とは、
特に証明などをしなくても、
明らかであること。そのさま。
を意味する。
僕らの価値は自明
つまり、
僕がエルマと培ってきた絆や時間の尊さは、自分たちにしか分からない
と言ってるのです。
「魂」と大きく例えるくらい、
エルマとの日々は主人公にとって全てだった。
そんな日々を笑われても、
愛想笑いでやり過ごそうとする自分に
言い返せ!
と喝を入れています。
言い返せないまま一人歩いた
指を指された僕が残った
それでも それでも思い出せないのか
しかし、現実は言い返せなかった。
皆から指を刺されて、笑われた
情けない自分だけが残るのです。
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ラストサビ
さようなら
青々と息を呑んだ 例う涙は花緑青だ
黙ってくれ わかったよ
君の声がする「思い出せ!」
思い出したんだ、と喉が叫んだ
この痛みが君の証明だ
それでも それでも聞こえないというなら
サビ1で
思い出せない、と頭が叫んだ
とあった歌詞が
思い出したんだ、と喉が叫んだ
という内容に変わっています。
これは、主人公の心理的変化を表しています。
思い出したら、辛くなることは分かっているから、思い出せないように脳で抑制していた主人公でしたが、周囲に馬鹿にされても何も言い返せないなどという、情けない自分を経て、その後ろめたさから、思い出そうとするのです。
喉が叫んだ
という表現は秀逸ですね。
これだけで主人公が精一杯であることがわかる。腹の中から声を出すのではなく、力を振り絞ることで、頼りなくても「思い出した」という魂の叫びをあげることができたのです。
感想
主人公の憂鬱が描かれているのに反して、曲調はゴリゴリのロック。
これにより、主人公の葛藤の強さが尚更伝わる作品になっているだと感じました。
- かっこいいサウンド
- 弱くて情けない主人公
という対象的なものが一つの楽曲に閉じ込められているから、余計に心に響く。
まさに
「人間ならではの感情表現」
という言葉が似あう楽曲であったと思います。
【ヨルシカ/五月は花緑青の窓辺から】
歌詞の意味の解釈でした!(‘ω’)
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