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【RADWIMPS/大丈夫】歌詞の意味を徹底解釈!洗練されたラストフレーズが胸に刺さる!

映画「天気の子」の挿入歌!

【RADWIMPS(ラッドウィンプス)】

「大丈夫」について

歌詞の意味を徹底的に

考察および解説していきたいと思います。

歌詞の中に詰まった素敵な言葉たちを、是非最後までご覧ください。

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楽曲の基本情報

今回紹介するRADWIMPSの「大丈夫」は、映画「君の名は。」で爆発的ヒットを記録した新海誠監督の新作映画「天気の子」の挿入歌として使用された楽曲です。

公式で紹介されているあらすじは

「あの光の中に、行ってみたかった」

高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。
しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。
彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。
そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。
ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らすその少女・陽菜。
彼女には、不思議な能力があった。

といったものです。

映画を見た後はきっと

帆高の真っすぐ過ぎる想い

に感動すること間違いなしで、

これから考察を行っていく「大丈夫」も、そんな帆高の真っすぐな想いが、歌詞に映されているように感じました。

(歌詞考察の中で映画のネタバレは、
ございませんのでご安心下さい。)

サルー
サルー

さっそく楽曲の考察に移っていきます。

楽曲名「大丈夫」とは

「大丈夫」とは

 あぶなげがなく安心できるさま。

強くてしっかりしているさま。

という意味になっています。

圧倒的な安心感を伝えるための言葉で、日常の中では、相手を気遣う際に疑問形で使ったり、自分の無事を知らせるために口にしますね。

 

シンプルながらに心強い言葉「大丈夫」

この楽曲名が歌詞の内容と

どう関与しているのでしょうか。

歌詞

時の進む力は あまりに強くて
足もつかぬ水底 必死に「今」を掻く

足掻けど未来は空っぽで いつも人生は
費用対効果散々で 採算度外視、毎日

僕はただ流れる空に横たわり
水の中 愚痴と気泡を吐いていた だけど

世界が君の小さな肩に乗っているのが
僕にだけは見えて泣き出しそうでいると

「大丈夫?」ってさぁ
君が気づいてさ 聞くから
「大丈夫だよ」って僕は慌てて言うけど

なんでそんなことを言うんだよ
崩れそうなのは君なのに

安い夢に遊ばれ こんなとこに来た
この命の無目的さに 腹を立てるけど

君がいると 何も言えない 僕がいた
君がいれば 何でもやれる 僕がいた

世界が君の小さな肩に 乗っているのが
僕にだけは見えて かける言葉を探したよ

頼りないのは 重々知っているけど
僕の肩でよかったら 好きに使っていいから

なんて言うと 君はマセた
笑顔でこの頭を 撫でるんだ

取るに足らない 小さな僕の
有り余る今の 大きな夢は
君の「大丈夫」になりたい
「大丈夫」になりたい
君を大丈夫にしたいんじゃない
君にとっての「大丈夫」になりたい

世界が君の小さな肩に乗っているのが
僕にだけは見えて 泣き出しそうでいると

「大丈夫?」ってさぁ
君が気づいてさ 聞くから
「大丈夫だよ」って
僕は笑って言うんだよ

何が僕らに降りかかろうとも
きっと僕らは大丈夫だよと

僕は今日から君の「大丈夫」だから

作詞:野田洋次郎

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歌詞の意味・解釈

時の進む力は あまりに強くて
足もつかぬ水底 必死に「今」を掻く

冒頭の歌詞は

  • 時の儚さ
  • 足がつかない(落ち着かない様子)
  • 必死に足掻く

などの心情が強調されて綴られており、

切羽詰まった情景

であることが、ただただ連想させられる。

足掻けど未来は空っぽで いつも人生は
費用対効果散々で 採算度外視、毎日

僕はただ流れる空に横たわり
水の中 愚痴と気泡を吐いていた だけど

費用対効果とは、主にビジネスで使われる言葉で

かけた費用に対して、どのくらい効果があるか。

と、いった意味を持つ言葉。

 

採算度外視とは、

利益が出るかどうかを考えないさま

金銭を費やすさま気前よく・奮発して

などの意味を持ちます。

 

つまり、これら二つのビジネス用語を組み合わせることで「全力で取り組むものの、なかなか結果に結びつかない」、主人公の空を切るさまを演出しているのです。

何に対して右往左往しているのか。

それは、以降の歌詞で明らかになります。

世界が君の小さな肩に 乗っているのが
僕にだけは見えて 泣き出しそうでいると

作詞:野田洋次郎

「世界」という膨大な大きさを連想させる言葉と、対照的に綴られる「君の小さな肩」

このテクニックにより

とてつもなく重い重圧が圧し掛かっている

ことが分かるようになってます。

君が背負うものの大きさや、君の過剰すぎる負担に、いち早く気付いた主人公は、君の周りでのたうち回っています。

サルー
サルー

「自分に自信がない」「優しすぎる」といった、主人公のキャラクター像が垣間見えますね。相手を思いやる故に、声を掛けれないという現象は、多くの人が共感できると思います。

「大丈夫?」ってさぁ
君が気付いてさ 聞くから
「大丈夫だよ」って
僕は慌てて言うけど

作詞:野田洋次郎

君に何と声を掛けたら良いか分からず、ああだこうだ葛藤していると、「大丈夫?」という言葉を、なんと君から掛けられてしまいます。

サルー
サルー

その後の展開は、日常の中でもかなりあるあるなのではないでしょうか。「大丈夫?」に対して「大丈夫」と応えるのは、もはや脊髄反射レベルですよね。

なんでそんなことを 言うんだよ
崩れそうなのは 君なのに

作詞:野田洋次郎

ふと「大丈夫」と答えた主人公でしたが、

崩れそうなのは君なのに

すなわち

声を掛けるべきは僕だったのに

と、やるせない感情に包まれています。

2番に続きます。

安い夢に遊ばれ こんなとこに来た
この命の無目的さに 腹を立てるけど

君がいると 何も言えない 僕がいた
君がいれば 何でもやれる 僕がいた

安い夢とは、

  • くだらない夢
  • 取るに足らない夢

を表す際に使われる言葉。

 

それこそ、主人公の夢は「君に勇気づける声をかけること」なのですが、第三者からみると、おそらくは取るに足らない出来事に違いありません。使命を果たせない自分(命の無目的さ)に、どうしようもない葛藤をしているのです。

 

取るに足らない 小さな僕の
有り余る今の 大きな夢は
君の「大丈夫」になりたい
「大丈夫」になりたい
君を大丈夫にしたいんじゃない
君にとっての 「大丈夫」になりたい

作詞:野田洋次郎

どこにもいけない感情を、

「君に対する決意」という形で昇華させます。

それが、感動のラストフレーズ。

 

ここかなりグッときますよね。

君を大丈夫にしたいんじゃない
君にとっての 「大丈夫」になりたい

意味が深く、考え方が素敵すぎます。

 

ラスト全体を解釈すると、

君を心配してしまうどころか、逆に心配されてしまう頼りない僕だけど、いつかは存在だけで君を安心させるような大きな男になりたい。今、気休め程度の「大丈夫」をかけて、その場しのぎの「大丈夫」を言わせるのではなく、自分が成長することで「一生分の大丈夫」を君に与えたい。

といったところではないでしょうか。

サルー
サルー

このラストは、本当に心に響きました。

感想

いかがでしょうか。

「大丈夫」というタイトルに負けないほど、

相手を想いやる気持ちが伝わってくる歌詞

でしたね。

 

歌詞自体は、短く凝縮されたものなのですが、洗練具合が半端ない。個人的に「天気の子」の主題歌シリーズの中で、最も好きな楽曲となりました。

 

【RADWIMPS/大丈夫】

歌詞の意味の解釈でした!(‘ω’)

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