2番
元気のナイ亡霊 居眠り遠征帰り
しょっちゅう連絡する相手でもナイし
省いて絆 深める 仲間のドクロ
何も言わナイけど 誰も嫌っていナイ君にだけは絶対 いじられたくなくて
有る事 ナイ事 イイふらしモンスターが
呼び出しを食らって また標的だって
知らナイふりして 静かに暮らしたいけど
またも「仲間のドクロ」が出現します。
省いて絆 深める
というのは、まさに
一人の悪口を言うことで結束力を高めようとする集団心理
そのものなのではないでしょうか。
敵の敵は味方と言いますしね。
主人公目線の情景としては、“部活の遠征帰りに、他人の悪口を言い合っているのが聞こえた”といったところでしょう。「何も言わナイ」とあるように、主人公は聞こえていないフリをしています。
だから「居眠り遠征隊」なのかも知れません。居眠りの「居」という言葉は文字通り、そこにいるだけ。という意味を持ちます。主人公は、話に関与したくないから居眠りしたフリをしている。まさに、居眠り遠征隊なのです。
<サビ2の解釈は割愛します>
3番
誰かの期待に応える必要ナイの
盛られた噂に白目 向けたらイイの
優勝候補に毎回 当たるからには
負け方くらいは テンポよくありたいわ!
何もかも全部 受け継がなくてもイイの
何を優先に 大切にできたらイイの
優勝候補に毎回 当たるからには
負け方くらい こっちが決めさせてもらうわ
本楽曲では「ナイ」という言葉が繰り返し出現し、更にカタカナ表記で目に留まる設計になっているのですが、3番以外の「ナイ」は基本的にネガティブイメージで多く使わていました。「誰にも言わナイで」「相手にしナイで」など。
しかし、3番の詩では「ナイ」を凌駕して
「イイ」という単語が頻発しています。
全体を通して
ぼんやりと見える学生生活の憂鬱。
が描かれていましたが、最後には
「イイの!」「イイの!」と繰り返されており
生活の中で芽生えた小さな反抗・意志。
が垣間見えるようになっているのではないでしょうか。
ラストは
優勝候補に毎回 当たるからには
負け方くらい こっちが決めさせてもらうわ
と、絶望的な状況から、希望や攻めの姿勢を生み出そうとする姿が描かれていますが、これは試合に限ったことではなく、憂鬱的な暮らしの中でも、一矢報いてやろうと、反撃ののろしを訴えているように解釈することができるのではないでしょうか。
感想
単に憂鬱な情景がダラダラと展開されている訳ではなく、「それを打開していこう!」といった意が強いのかなと感じました。またそうしてポジティブに捉えることができたのは、リズム感の良いビートかつ、メロディーの明るさのお陰なのかも知れません。
改めて、歌詞と音のバランスが絶妙的だなと。
個人的に病みつきの1曲です。
【ずっと真夜中でいいのに。/居眠り遠征隊】
歌詞の意味の解釈でした!(‘ω’)
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