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【ずっと真夜中でいいのに。/あいつら全員同窓会】歌詞の意味を徹底解釈!キャッチーなタイトルに込めた想いとは。

【ずっと真夜中でいいのに。(ずとまよ)】「あいつら全員同窓会」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。

 

注目ポイント

✔ 「あいつら全員同窓会」の意味

✔ 軽快なACAね節ラップ

 

骨助
骨助

ずとまよの魅力がこれでもかと詰め込まれたえげつない一曲。歌詞に注目して魅力をじっくり紐解いていきます…!

 

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コンセプトは「キミにしかなれない、キミがいる。」

→Apple Musicでフル視聴する

 

今回紹介していく「あいつら全員同窓会」は、ずっと真夜中でいいのに。とオンラインRPGゲーム『ファンシースターオンライン2』最新作のコラボプロジェクトのために制作された楽曲です。

目が回るくらい激しく変わる曲調と刺激的なアレンジ、そして中毒性たっぷりのフレーズの連続。一度聴いたら耳から離れません。

YouTubeでは楽曲を使用したスペシャルプロモーションムービーも公開されています。

 

ACAねさんは楽曲について

ゲーム普段から好きで、こういったゲームのテーマとして音楽作りしてみたかったので「NGS」さんとのコラボ、お話しいただきとても嬉しかったです。
「NO BORDER. キミにしかなれない、キミがいる。」という、今回のコラボのコンセプトから、色んな面があるのはスタンダードで、どんな生き方も間違ってないのかもしれないと、共感しました。
追われ、繰り返す毎日の中で、誰のほうが誰になれるもなく、人様の基準だけでなくて自分の尺度で、自分のボーダーの上で歩いてみたかった。そういう曲をわたしも作りたかったので有り難き^ – ^

とコメントされています。

今回のプロジェクトのコンセプトである「NO BORDER. キミにしかなれない、キミがいる。」というメッセージが今回の楽曲の大きなテーマとなっているようです。

 

また、「あいつら全員同窓会」はSpotifyのブランドキャンペーンCMにも起用されています。

Spotify | ずっと真夜中でいいのに。「すべては音からはじまる」Long ver.

CMにはACAねさん本人も登場。必見です。

 

2021年だけでも映画の主題歌を数多く手掛けるなど、破竹の勢いで音楽シーンを席巻するずっと真夜中でいいのに。

今回の楽曲では一体何を歌っているのか、本記事では詳しく考察していきます。

 

骨助
骨助

楽曲の概要を確認したところで、さっそく本題の歌詞を見ていきましょう!

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歌詞

思い通りに起きれない
急いで飲み込む納豆巻き
当たり障りのない儀式みたいな
お世話になってます
手帳開くともう過去
先輩に追い越せない論破と
明る日も来る日も 道草食って帰るが贅沢

もうダンスダンスダンス 誰も気づいてない
ジェメオスよりもゆうもわな落書きに
もうステイステイ捨てる 下積み正義
嫌味に費やすほど人生長くないの

どうでもいいから置いてった
あいつら全員同窓会
ステンバイミー自然体に
シャイな空騒ぎ
ねばった戦績 飛んでった
なりたい自分に絡まる電柱
ぼーっとして没頭して
身勝手な僕でいい
どうでもいいから置いてった
あいつら全員同窓会
ステンバイミー自然体に
シャイな空騒ぎ
ねばった成績 飛んでった
なりたい自分に絡まる電柱
ぼーっとして没頭して
身勝手な僕でいい

会っても癒えない世界で
匿名の自分になって
誰を批判しなくたって
発散できる言葉探してる
Hip hopけって
濃いめの愛闇(アイシャドウ)拭って
誰を批判しなくたって
発散できるファッション探してる

どんな名言も響かない僕から
何も生まれはしないけど
目に見える世界が全てじゃないって
わかりたかっただけ

どうでもいいから置いてった
あいつら全員同窓会
ステンバイミー自然体に
シャイな空騒ぎ
ねばった戦績 飛んでった
なりたい自分に絡まる電柱
ぼーっとして没頭して
身勝手な僕でいい
どうでもいいから置いてった
あいつら全員同窓会
ステンバイミー自然体に
シャイな空騒ぎ
ねばった成績 飛んでった
なりたい自分に絡まる電柱
ぼーっとして没頭して
身勝手な僕でいい

誰かを けなして自分は真っ当
前後を削った一言だけを
集団攻撃 小さな誤解が命取り
あんたは僕の何なんだ
そんなやつに心引き裂かれたんだ
想像は想像でしかないし
粘り強いけれど打たれ弱いし
心臓を競走する前に

どうでもいいから置いてった
そうでもないから飛んでった

どうでもいいから置いてった
あいつら全員同窓会
ステンバイミー自然体に
シャイな空騒ぎ
ねばった戦績 飛んでった
なりたい自分に絡まる電柱
ぼーっとして没頭して
身勝手な僕でいい
どうでもいいから置いてった
あいつら全員同窓会
ステンバイミー自然体に
シャイな空騒ぎ
ねばった成績 飛んでった
なりたい自分に絡まる連中
ぼーっとして没頭して
身勝手な僕でいい

お疲れ様です 風邪気味です
冗談なのか本心なのか わからなすぎ問題
了解も災害も 大嫌い
夜道歩き 孤独に浸ったり
変なパジャマの人と目が合ったり
それだけの時間を増やしたい
それでも夜道は風邪ひくよ

人の ダメなとこばっか 見つけて
指摘して、自分棚に上げすぎ
心と体終わってく
こんな自分そんな身分じゃない
言い切れることはない
いい切れたことは自分に言い聞かせてること
また笑い転げられるのさ あばらの骨が折れるまで

作詞:ACAね

歌詞の意味・解釈

1番

思い通りに起きれない
急いで飲み込む納豆巻き
当たり障りのない儀式みたいな
お世話になってます
手帳開くともう過去
先輩に追い越せない論破と
明る日も来る日も 道草食って帰るが贅沢

《先輩に追い越せない論破》《道草食って帰るが贅沢》など、冒頭からACAねさんらしい独特な言い回しの連続です。

 

この部分で歌われている内容は、アバウトに言えばACAねさんの考える【日常】なのではないでしょうか。

思い通りに起きれず慌てて朝食を済ませて、特に感情も込めずに「お世話になってます」なんて言葉を口にして、手帳を開くとあのスケジュールももう過去。

先輩には言い返せずにあれこれ言われて、でも仕事帰りには道草食って買い物なんかして幸せな気分に。

 

そんなありふれた、上手く行っているわけでもないけれど特段不幸でもない日常が、彼女なりの言葉で綴られています。

 

もうダンスダンスダンス 誰も気づいてない
ジェメオスよりもゆうもわな落書きに
もうステイステイ捨てる 下積み正義
嫌味に費やすほど人生長くないの

先ほどの歌詞であまり上手く行っていない日常が描写されていましたが、「じゃあそんな日常を変えたいのか」と言われれば、どうやらそうでもないらしいことがこの部分の歌詞で明らかになります。

 

《ジェメオス》はブラジルのストリートアーティスト、オスジェメオスのことでしょう。

誰も気づいていない、彼らの描くアートよりもユーモアな落書きにステイしたい。

かなり抽象的な表現ではありますが、この「落書き」が先ほど歌われていた彼女の日常の比喩だと考えればなんとなく意味がわかるような気がしてきます。

 

彼女は世間一般的に見れば最高に幸せではないにしろ、だれも見向きもしないような自分の生き方に誇りを持っています。

「追われ、繰り返す毎日の中で、誰のほうが誰になれるもなく、人様の基準だけでなくて自分の尺度で、自分のボーダーの上で歩いてみたかった。そういう曲をわたしも作りたかったので有り難き」

そんなACAねさんのコメントもありました。

 

人がどう思ってたってどうでもいい。下積み正義の世の中の風潮なんてどうだっていい。

誰も気づいていないような、このユーモアな人生にステイしたい。

嫌味に費やすほど人生長くない。

 

そんなスタンスが、サビでの印象的なフレーズ《あいつら全員同窓会》にもつながっていきます。

 

サビ1

どうでもいいから置いてった
あいつら全員同窓会
ステンバイミー自然体に
シャイな空騒ぎ
ねばった戦績 飛んでった
なりたい自分に絡まる電柱
ぼーっとして没頭して
身勝手な僕でいい

《どうでもいいから置いてった あいつら全員同窓会》

このキャッチーかつ衝撃的なフレーズに、彼女の考え方が集約されているように思います。

 

みんな同窓会みたいにワイワイやっていて、《あいつら全員》という言い回しや《シャイな空騒ぎ》という表現からも分かるように、彼女はそうした集まりに自ら参加するタイプではありません。

 

でも、《どうでもいいから置いてった》

 

快くは想ってないかもしれないけれど、別に《あいつら全員》を否定するわけでもありません。

ただ、彼女にとってそんなことはどうでもいいのです嫌味に費やすほど人生は長くないし。

 

《ぼーっとして没頭して 身勝手な僕でいい》

無理に同窓会に参加する人たちに合わせた生き方をする必要なんてありません。

ACAねさんのコメントにもあったように、「誰のほうが誰になれるもなく、人様の基準だけでなくて自分の尺度で」。

ただ自分が自然体で、シャイならシャイなりに空騒ぎして身勝手に生きていければそれでいいのです。

楽曲のコンセプトでもあった【NO BORDER. キミにしかなれない、キミがいる。】を、楽曲の歌詞は体現しています。

 

「他人とわかりあおう」なんてことは歌わずに、「どうでもいい」と無関心を宣言してしまうところが実に現代的でACAねさんらしいですね。

他人に特に干渉しないというのはちょっと寂しいような気もしますが、今の世の中それで十分なのかもしれません。

 

骨助
骨助

2番以降もACAねさんらしい言葉選びで、「自分らしく生きること」が綴られていきます。

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コメント

  1. キレートれもん より:

    かなり深いところまで考察されていて、しかも論理的に矛盾や飛躍がなくて、
    ACAねさんの立場に立った解説で他のどの考察記事よりもわかりやすかったです。

  2. 誇張しすぎた福山雅治 より:

    実におもしろい。

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