TwitterはこちらApple Musicのレビュー

【東京事変/選ばれざる国民】歌詞の意味を解釈!現代社会風刺に隠されたメッセージに迫る。

正しい行い 均しい扱い
険しい商い 約しい暮し
間違い裁け 出る杭潰せ
噂飛び交う 嚏に戦慄く
アリバイの嘘を捜し論う
私は誰

人生の本番 始まんない
一向に緞帳が上がんない
一生を訓練で終えるんだ
一人ぼっち そう完全に

ここではじめて「私」という1人称が登場するのですが、本楽曲は私を主体にした物語ではありません。

 

正しい行い 険しい商い 約しい暮し

間違い裁け  出る杭潰せ 噂飛び交う

などさまざまな人生観を乱立させることで、場面場面で態度を変える人間を演出しているのです。どんな人間も場面によって適した自分を無意識に演じていると言います。その人生劇を皮肉に感じているのだろう。

 

だから後の歌詞では

一向に緞帳が上がんない

とある。緞帳(どんちょう)とは、舞台にある幕のひとつで、客席から舞台を隠すための幕のこと。やはり人生を劇として捉えて「つまらないな」と物言いをしているのです。

いよいよ冷え込んで
妙に人恋しい一寸リスタート

元は無関係 人混み篩い分け
共犯関係 突止めるシナジー
羞らいの距離 目線で招いて
新触感の スイートスポット

そして「つまらない人生劇」を訴えた後に、「冷え」を感じさせる文を綴ることで「寂しさ」を感じさせる演出が行われています。おそらく東京事変が復活した1月(冬)と掛け合わせているのでしょう。

 

このつまらなさや寂しさを感じさせる劣悪な状況。そこで私たちは癒しのための「スイートスポット」を探し求めるのである。

すべからくワンクリック
ワンタッチワンチャンス
清らなエクスペリエンス
遂に 鳴呼喰らわせたい

その「スイートスポット」こそが、「ワンクリック」で再生される復活した「東京事変の音楽」なのだ。

 

  • 貧相な環境にいる人
  • 毎日楽しくない人生劇を演じている人

そんな人たちに聴くだけでゴージャスな気分になれるような音楽を届けたい。このような想いをこれまでの歌詞とこの部分の歌詞を包括することで汲み取ることができる。

在ると良いなが在る と良い
僭越か謙虚か各位の任意だ
ケセラセラ嫌っては愛しては
噛み分けていたい容赦をせず
不都合な因子を社会は見過す
シカトで結構
序列を制する民宇宙を制する
そう弁えたい
勘違いすな世界の平和を願え
這い蹲って
選ばれざる身分迎え入れ祝え
ええもう喜んで

解釈が難しい部分になりますがラストのフレーズは、まるで音楽を聴く人を選別しているように感じた。

 

僭越(せんえつ)に音楽を聴くも良いし、謙虚に聴くもいい。受けれる人、受け入れない人はケセラセラ(なるようになるさ)の精神で、自然と嚙み分けられてく。だから気に食わない人はスルーで結構だよと。

 

「選ぶ」も「選ばない」も国民の自由。だが人生に潤いが欲しい人にとっては「選ばれざる」しかない。「選ばれざる国民」たちのために東京事変は復活し、また音楽を届けていく。私たち国民(ファン)は正直に喜んでおけばいいのだ。

感想

いや正直に嬉しすぎる東京事変の復活!

 

私はどちらかと言うと、解散後にたくさんの楽曲を漁った派のファンなので、これから生の東京事変を追っていけることが嬉しくてたまらないです。「選ばれざる国民」です。

 

今後の彼女らの活躍が楽しみでなりませんね。

 

【東京事変/選ばれざる国民】

歌詞の意味の解釈でした!(‘ω’)

スポンサーリンク

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました