TwitterはこちらApple Musicのレビュー

【東京事変/青のID】歌詞の意味を徹底解釈!それぞれの生きている証明(ID)を。

【東京事変】「青のID」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。

 

読みどころ

✔ タイトル「青のID」の意味は?
✔ 東京事変が楽曲に込めた想い
✔ ポジティブな生を感じさせてくれる詞

 

サルー
サルー

今回も東京事変の難解な歌詞をじっくり読み込んでいきます。謎の多い楽曲ですが、ぜひ一緒に楽曲を深堀りしていきましょう!

スポンサーリンク


映画『さくら』主題歌

→Apple Musicでフル視聴する 

 

今回紹介していく「青のID」は、映画『さくら』の主題歌として書き下ろされた楽曲。

 

西加奈子の同名小説をもとに映画化された『さくら』は、ごく普通の家族・長谷川家と愛犬のさくらが、残酷な運命に翻弄されながらも強く生きていく姿をユーモアを交えて描いた作品となっています。

 

軽快に演奏されていく主題歌ですが、歌詞の中身は「命」を歌っています。というより「生き方」といった方がしっくりくるかもです。

 

本楽曲についての東京事変のコメントが以下。

この度は我々の大好きな人が書いた小説の映画化にあたり、主題歌をご注文くださり、ほんとうにありがとうございます。小松菜奈氏ら適切な配役をはじめ、終始大胆且つ繊細な傑作。ハイティーン期間限定のあの、痛くて痒くて堪らないきぶんを思い出し、久し振りに孤独に咽びながらしかし皆で力を合わせながら、映画へ寄り添うべく精一杯努めました。子供と大人の間の宙ぶらりんを自覚すればこそ振り絞りたいと焦り、未熟な汗と涙を撒き散らす。お若いかたがたのそんなご様子を垣間見るたび一緒に胸震わせてしまうのは、自分もその荒波を必死で泳いだ者の内の一人だからだと改めて気付かされるのでした。そして昨今、悪送球見舞われ続ける人類。各々何かと覚束ないいまだからこそ本作を多くのかたがたと分かち合いたいです。

どんなときも愛を込めて。東京事変2O2O。

 

改めて語彙力に驚かされる長文コメントですが「子供と大人の間の宙ぶらりんを自覚すればこそ振り絞りたいと焦り、未熟な汗と涙を撒き散らす」の部分は、東京事変が感じた映画の印象が特に反映されているのではないでしょうか。

歌詞にも密接に関与してきそうです。

 

サルー
サルー

楽曲の前情報を押さえたところで、本題の楽曲考察に移っていきましょう!まずはタイトル名に着目していきます。

 

楽曲名「青のID」とは

現時点で「青のID」が何を意味しているのかは、明確化されていません(調べ回ったのですが、どこにも情報はなしでした)。正直歌詞を読み込んだ今でも明解を導くことができませんでした…悔しい。

 

とはいえ「青のID」といった単語から大まかな意味・イメージを想像(妄想?)することはできます。

 

まず「青」というと、寒色イメージの象徴だったり、憂鬱感(ブルー)を連想させる意味合いが強いです。ただ後述していく歌詞の内容的に「若さ」のニュアンスで使われる「青い」の線が濃厚かなと考えています。

映画『さくら』を見ていない(まだ公開されていない)ので何とも言えないところではありますが、若者たちが『生死』や『哀と笑い』に向き合っていくという映画の概要を踏まえて言うと、重なる部分も多いのかなと。

 

次に「ID」ですが、こちらは一般的に『識別、鑑別、同定、特定、身元確認、身分証明、身分証明書』などの意味を持つ英単語です。簡単に言うと、個人を特定させるためのものですね。

 

上記を踏まえて推測すると『青のID』「個性溢れる若者の生き方そのもの」を映しているのかなと。

 

ちょっと浅いかもですが、個人的に腑に落ちる解釈が上記の線でした。

 

サルー
サルー

相変わらず考えがいのあるタイトルですほんと。最近リリースされた『赤の同盟』のアンサーソング?なんて線も考えましたが、しっくりこなかったので棄却しました。では続いて歌詞の考察に移っていきます!

スポンサーリンク

歌詞

果てしのない自由 その中で張り詰める人は誰
今日の自分をそう 明日の自分が睨んでいるぞ
ついさっき芽生えた恋こそお前の主だった要素
考え込む前に大いに受け入れるのが正解早う早う
だっていつどんな展開に出会うかわからない
ギリギリまで行こう
なんか満ち満ちて溢しそうだ焦ったくてこまる
一層 突き破りたい壊し足りない思い知りたい
生きている負い目
今日の自分はそう 昨日の自分が搾えているぞ
絶えず育んできた敵意もおまえのオマケの要素
肯定やらして暖味に誤魔化すのは不正解早う早う
つられる待ちよ侵したいアテはわずかしかない
ありのままでいよう
何か滲み出して浸しそうだ抑えようにもこまる
一層 際立たせたい暴き足りない嗅ぎ分けたい
生きている言質なるかたちがただの容器なら
己たらしめる材料はどれ
根拠もないくせ余しているよ 破裂寸前不可避
ああもっとはみ出したいこの命を放り出したい
今ここに今ここで
ぜんぶぶちまけて晒したいよ堪えたくない何も
吃度これが他の誰でもない自分が自分たる裏付
生きている証明

作詞:椎名林檎

歌詞の意味・解釈

1番

果てしのない自由 その中で張り詰める人は誰
今日の自分をそう 明日の自分が睨んでいるぞ
ついさっき芽生えた恋こそお前の主だった要素
考え込む前に大いに受け入れるのが正解早う早う
だっていつどんな展開に出会うかわからない
ギリギリまで行こう

本楽曲の歌詞では全体を通して「生き方」についての教訓が描かれています。

生き方のテーマは、本楽曲の踊るような演奏と同じように、能動的で生き生きした要素が強い印象です。

 

まず1番のAメロでは「果てしのない自由 その中で張り詰める人」という本楽曲のメッセージを訴えかけたい人を提示したうえで『芽生えた恋に積極的になれないショートストーリー』が描かれています。

 

本能が感じ取った感情に対して、ありていのままに行動できない人間に対して「ギリギリまで行こう」と鼓舞しているのです。

「行こう=攻めよう」として置き換えると分かりやすいかもです。

 

何が起こるか分からない人生の中で起きてくれたことは、ぜひ掴みに行こう。

1番のメロディにはポジティブなメッセージ性が刻まれていたのです。

 

サビ1

なんか満ち満ちて溢しそうだ焦ったくてこまる
一層 突き破りたい壊し足りない思い知りたい
生きている負い目

「したいこととしてはいけないこと」言わば「本能と理性の中を行ったり来たりしていっぱいになっている容器」に対して物言いされているのがサビ1なのかなと考えています。

 

やりたいことを全てやれないじれったさ、だからこそ突き破りたくもなるし腹いっぱいに思い知りたくもなる人生。

これを負い目(申し訳なさ)を感じるくらい味わいたいといっているのではないでしょうか。

 

サルー
サルー

迷いがいのある人生だからこそ、追及しがいがある、これは表裏一体の欲望なのかもですね。続く2番以降の歌詞も面白いです。一緒に追っていきましょう!

スポンサーリンク

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました