2番
見えない物を見て笑う君の事を
分かれない僕が居る
美しすぎて目が眩んでしまう
今も劣等感に縛られて生きているI Love I Love 不恰好な結び目
I Love I Love 手探りで見つけて
I Love Your Love 解いて 絡まって
僕は繰り返してる 何度も
2番は幼き君を思って綴られている歌詞のように筆者は解釈致しました。
いきなり笑う君のこと、予測できない行動を取る君のことを全て分かってあげれる僕じゃない。そこにやるせなさを感じながらも、自分の世界にいる君の愛おしさを再認識している。
不格好な手捌きも、手探りで試行錯誤する姿も全ての行動が愛おしくてたまらない。やはり君は燦然とした存在。
君を見つめているだけで
I Love Your Love=あなたへの愛
を何度も感じ取ることができるのだ。
サビ2
レプリカばかりが飾られた銀河
カーテンで作られた暗闇
嘆く人も居ない 鼠色の街の中で
I Love その証を抱き締めて
ここはモノクロの世界を想像させる歌詞が綴られており、君と出会う前の色のない世界が描かれている。
銀河とは宇宙の一部(天体)であり、黒の中にある光の存在が象徴されると同時に、その後の歌詞で光を遮断するカーテンで包まれていたことを訴えている。
君がいないなんて光がないのと同じだ。
と言っているのです。
裏を返せば君の存在こそが「I LOVEの証」であり、それさえあれば僕の人生はどんな色にも輝いていく。
3番
喜びも悲しみも句読点のない想いも
完全に分かち合うより
曖昧に悩みながらも 認め合えたなら
3番では君が成長する過程を想像し
- 喜怒哀楽を分かち合っていくこと
- それが通じ合わないこともあること
などといった現実的な展望が描かれる。
面白いのが「句読点がない想い」という部分。
これはつまり棒読みのことであり、
感情が込められていない想い
であると解釈することができます。他にも落ち着きのないさまとも解釈可能ですが、歌詞の流れ的に上記の解釈が腑に落ちました。
当たり前のように一緒に居続けると、その当たり前さ故に会話という意志伝達をなあなあにしてしまうことだってありますよね。
ただそれらを危惧するというよりは「曖昧に理解、受容し合うことで、そんな困難も乗り越えようね」といった意味合いが強い歌詞が続きます。
あくまでもポジティブに、愛のある未来の想像を膨らませているのです。

“曖昧に悩みながらも 認め合えたなら”が素敵すぎて心に刺さりました。
ラストサビ
重なる愛の中 濁った感情の中
瞬きの僅かその合間に
君がくれたプレゼントはこの
やけに優しい世界だ
イレギュラー独りじゃ何ひとつ気付けなかっただろう
こんなに大切な光に
普通の事だと とぼける君に言いかけた
I Love その続きを贈らせて
僕が重ねてきた愛の末、生まれてくれた君。
君の存在こそが人生最大のプレゼントであり、僕の世界を優しく彩りあるものに変えてくれた。
だから僕はこの「I LOVE…」を全力で君に伝えていく。なぜなら絶対に伝えるべき喜びだったと自負しているから。こんなにも幸せな今があるのだから。
このまま締められると思いきや
愛に溢れた歌詞のラストがまた奥ゆかしい。
受け取り合う僕ら
名前もない夜が更けていく
僕が今感じている「愛」も、君が受けている「愛」も全ては、たくさんの人から受け取ってきた愛のもと成り立っているものなのです。
だからやはり僕は君に「I LOVE」を伝える。
次は君が誰かに愛を与えることができるように、僕は過不足ない愛を君に送る必要があるのだ。
タイトル語尾の「…」は、奥ゆかしさを強調させ、ラストサビの「I Love その続きを贈らせて」に通じるだけではなく、
- I LOVEがたくさんの人に伝わっていくこと
- この愛に終わりがないこと
を目に見える形で表していたのかも知れない。
なんて素敵なんだ「I LOVE…」
感想
今回述べさせていただいたのは
「子供ひいては家族への愛」
といったものでしたが、どの関係に当てはめても素敵な愛の解釈をすることができる楽曲だなと改めて感じました。
たくさんの人が今の自分にとって一番大切な人を想いながら、この歌を聴いている姿が目に浮かびます。こんな素敵な歌に出逢えたことを感謝です。ヒゲダン最高です。
人気記事:【Official髭男dism】歌詞の意味解釈やおすすめアルバム、バンド情報のまとめ!
【Official髭男dism/I LOVE…】
歌詞の意味の解釈でした!(‘ω’)
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コメント
毎回解釈見させてもらっています!さるーさんの解釈本当に素敵です…!
私は恋愛のことについての解釈でしか考えられなかったのですが、まさかそんな視点があるとはと驚きました。たった一言「I LOVE 」には藤原さんのいろんな気持ちが込められていて、さるーさんのおかげで改めて髭男のことをもっともっと好きになりました!
これからもさるーさんの考察楽しみにしています!
素敵な解釈ですね!
ただ2番は僕は違う解釈でした。
もっと切なさを感じてるのかなと。
自分が見えなくなってしまった世界を感じれられる子供に対し、眩しいくらいの純粋さを感じ、それが分からない自分自身に劣等感を感じている。
なんとか君の世界観に近づきたくて君との間にある結び目を見つけて解いては絡まる、そんな事を繰り返してる。
大人たちが作ったレプリカだらけの世界、人工的に作られた暗闇、まるで白黒みたいな無機質な世界かもしれないけど、自分があなたを愛してることが生の証なのだとかんじて、あなたを抱きしめる。
という理解でした、その方がラスサビにつながるかなと。
とにもかくにも想像力かきたてるいい歌詞ですよね!
素敵な解釈ですね!
いろんな解釈ができそうです。
僕は大前提としてなぜI LOVE YOUとはっきり言えないのか、と言う疑問が残ります。
子が親に対してI LOVE YOUとはっきり言えないなんてことはないと思います。
僕はプリテンダーで言われるのと同じく不倫の歌だと思ってます。もしくは教師や生徒など世間的に歓迎されないような関係。
はっきりI LOVE YOUと言ってしまえない苦悩があると感じます。
どう言う関係なのか、不格好な結び目を解いて、絡まって、、、
逆に名前のある夜は誰と過ごしているのだろうとか考えます。
このI LOVE…とプリテンダー、イエスタデイも不倫の歌だと思ってます。
藤原さんは法の前に人として愛してしまうことと現実の世界での狭間の心情を歌っているからヒットするのだと思います。
今世間からめちゃくちゃ叩かれる不倫ですが、それを含めながら楽曲に乗せてヒットさせ、国民的歌番組である紅白で歌ってしまう藤原さんはさながらバンクシー的な天才感を感じます。
雑誌などのパブリックコメントも仕掛けの様な気がしてなりません。
ちなみに不倫は当事者同士の問題で肯定も否定もしませんが、反倫理的行為であって、反社会的行為とは言わないかと。
すずかさん、りょうさん、匿名さんコメントありがとうございます。
本当にたくさんの線で考察ができそうですよね。個人的にプリテンダー等の全楽曲の世界観と同じように捉える考察が「なるほど~」となりました。面白いです!( ..)φメモメモ