TwitterはこちらApple Musicのレビュー

【Official髭男dism/されど日々は】歌詞の意味を徹底解釈!時の儚さを感じたことがある人は読んで欲しい。

【Official髭男dism(通称:ヒゲダン)】

「されど日々は」について

歌詞の意味を徹底的に

考察および解説していきたいと思います。

 

・髭男の中でひときわ異質的な曲感
・圧倒的な時間の儚さが込められた情景

これらがどんなメッセージ性を持っているのでしょうか。

 

サルー
サルー

今作の歌詞もかなり深いです、、、

スポンサーリンク


楽曲の基本情報

→Apple Musicでフル視聴する

 

今回紹介していく「されど日々は」は、Official髭男dismのフルアルバム「エスカパレード」の6番目に収録されいている楽曲。

 

ここで豆知識ですが「エスカパレード」の5曲目に収録されているのは「たかがアイラブユー」であり、「たかが」ときて「されど」に繋がるという面白いアルバム設計になっています。

 

サルー
サルー

ただ2楽曲の内容から歌詞的な相関性は薄いのかなと感じています。

 

なぜなら「されど日々は」の歌詞は髭男の他楽曲に比べて少し異質的な構造だからです。

 

作詞作曲を努めた藤原さんのコメントが以下。

この曲は僕自身の心境とすごくリンクしているものなんです。実は先日、ちょっとした軽い手術をしまして。まぁ全く大ごとではなくて、生まれつき持っている石灰がちょっと炎症を起こしちゃったので、それを治すためなんですけど。でも久々に麻酔をしたことによって「あぁ⋯いつかは身体って壊れちゃうんだよなぁ⋯」って思ったことが歌詞のもとになっていますね。

この歌だけは、聴いてくれた人にどうこうしてほしいとかではなくて、他の収録曲とはちょっと違うんです。「僕はこう思いました」って歌なんです。

 

藤原さんが作る楽曲は、聴いた人が元気が出たり、誰かを思いやる力が強くなったりと、意図的にリスナーのアクションを促している(応援している)ものが多い。

 

しかし本楽曲は純粋に「藤原さんの思うこと」が綴られているのです。あなたが本楽曲を聴いて異質性を感じたのなら、きっとそこに起因しているのではないでしょうか。

 

サルー
サルー

「不安定さ」を感じさせるワードが歌詞に多いのも納得ですね。では本題の楽曲考察に移っていきます。まずはタイトルから。

楽曲名「されど日々は」とは

「されど」とは

前述の事柄を受けて、相反する内容であることを表す

効果を持った接続詞です。

 

もっと分かりやすく言うと

「場合によっては大いに重要だよ」

という意味を込めたい場合に使われます。

 

つまり「されど日々は」とは

「当たり前にくる日々だけど、
実は一日一日はかなり重要なんだよ」

といった意味を持つように解釈することができます。

 

サルー
サルー

こちらは歌詞を考察していくことで理解が深まっていくと思います。ではさっそく本題の歌詞を見ていきましょう。

歌詞

昨日から続く両足の痛みを笑ってられるのは
壊れて元通りになることを知ってるから
欠かさず持っていた小さなガラスを割ってしまっても
不機嫌になりながら代わりを頼めばいいだけなんだ

これから先失うものばかり増えて行くんだろう
体の軋んだその音さえ愛していけたら

されど日々は今日も僕をまたひとつ疲れさせて
生きてく意味 愛の形 少しずつ壊していく

心が食べきれずに残した不安はいつの間にか
膨れて希望も何もかも飲み込んでしまってた Ah

これから先悲しい事ばかり増えていくとしても
感情のネジは錆び付いてて涙も流れない

だけど僕はまだ少しだけ時計に抗って生きてる

されど日々は今日も僕を またひとつ疲れさせて
生きてく意味 愛の形 少しずつ壊していく

スポンサーリンク

歌詞の意味・解釈

1番

昨日から続く両足の痛みを笑ってられるのは
壊れて元通りになることを知ってるから

まず歌い出しのメッセージ性は

痛みは確実に己の心身を蝕んでいくよ

といったところ。

 

というのも実はこの部分に関しては

昨日から続く両足の痛みを笑ってられるのは壊れて元通りになることを知ってるからってフレーズは、逆に言えば「なかには治らないって思っちゃうような痛みもあるよな」ってことで。それは身体も心も一緒だし、怖いことだよなぁって。

と藤原さんが直々にコメントを残している。

 

ここで筆者の中で1つの仮説が生まれる。

 

「されど」が逆説を意味するように、1番のAメロは全体的に逆の意味合いがあるのではないか。

 

これを踏まえて次の歌詞を見ると、解釈の難しい部分の解像度がグッと上がる。

欠かさず持っていた小さなガラスを割ってしまっても
不機嫌になりながら代わりを頼めばいいだけなんだ

シンプルに解釈すると

大切なものを失っても代替えはきくよ

といった皮肉な前向きメッセージになる。

 

しかし上記で述べたように逆説として考えると

なかには替えのきかないものもあるよなあ

といった「儚さ」を含むメッセージに変化するのだ。

 

個人的に本楽曲は全体を通して、心身ひいては命(日々)の儚さを訴えているものであると捉えているため、逆説解釈の方がピントがあうと感じている。

 

歌詞を物語に例えると、主人公は時間の儚さや、失っていくものの切なさに打ちのめされているのだ。

 

サルー
サルー

ここは聴き手次第で捉え方が変わりそうですね。にしても深い。。。

これから先失うものばかり増えて行くんだろう
体の軋んだその音さえ愛していけたら

圧倒的な「時間の儚さ」を前に為す術もなく追い込まれた主人公はついに打開策を考える。

 

それが歌詞中の

「体の軋んだその音さえ愛していけたら」

という文に表れている。

 

つまり「失っていくものや心身が傷ついていくことを、自分の生きた証として楽しむことができたらな」と半ば願望が描かれている。そうでもしないと心がへし折れそうなのだ。

 

また意味合い的には少しズレるが「キレイとは傷跡がないことじゃない 傷さえ愛しいというキセキだ」に通ずるものがあるなと感じた。傷を愛すことができる人は、それだけで勝者に違いない。

サビ1

されど日々は今日も僕をまたひとつ疲れさせて
生きてく意味 愛の形 少しずつ壊していく

ついにタイトル「されど日々は」が歌詞で登場する。

 

楽曲考察欄でも述べたが「されど」は、隠された重要さを解く際に使われる接続詞。

 

つまりサビ1では

日常は、確実に私たちを蝕んでいること

を改めて説いてくれている。

 

サルー
サルー

サビ部分の細かい歌詞の解説はラストサビの方で改めて述べていきます。そのため、この時点では大まかに解釈しておけばokかと。では2番に移っていきます。

2番

心が食べきれずに残した不安はいつの間にか
膨れて希望も何もかも飲み込んでしまってた Ah

これから先悲しい事ばかり増えていくとしても
感情のネジは錆び付いてて涙も流れない

2番のAメロ・Bメロで綴られるのは

抱えきれない不安に対する絶望

といったところ。

 

とはいえ大雑把に解釈するのは勿体ないくらい意味深な部分でもある。

 

まずAメロでは

誰しもが少なからず持っている「不安」と、それを処理できないためにスッキリしない「もどかしい感情」が描かれている。どんなに気丈に振る舞って、不安を押し殺したとしてもどこかでそれは漏出する。

 

サルー
サルー

「希望」と「不安」が表裏一体であることを、改めて説いているのです。

 

そしてBメロでは

少しずつ鈍くなってくる感覚

が描かれている。

 

文字にすると単純なものに見えるかもしれないが、ここはかなり共感深い歌詞なのではないだろうか。人間が持つ喜怒哀楽には「慣れ」というものが必然的についてくるものだ。

 

歌詞に当てはめて言うと、まさに「悲しみに慣れてしまう様子」が描かれていることが分かる。

 

本楽曲の悲しみが時の儚さに相関しているのだと仮定すると、Bメロは時間の儚さに悲観する人間のいたちごっこを表しているようにも見えてくる。それだけ時間とは非情かつ無常なもの。

サビ2~ラストサビ

だけど僕はまだ少しだけ時計に抗って生きてる

されど日々は今日も僕を またひとつ疲れさせて
生きてく意味 愛の形 少しずつ壊していく

A・Bメロで時の儚さにしょげていた分

だけど僕はまだ少しだけ時計に抗って生きてる

という歌詞が輝かしく思える。

おそらくこれは意図的な仕掛けだろう。

 

日々は僕らを蝕んでいくかも知れない。
だけど今私たちは時計に抗って生きている。

 

楽曲を通してメッセージの核はここ。

いま記事を書いている私もこれを読んでいるあなたも、誰もが時の儚さに抗っている。圧倒的な時間に盾突いているようで、むしろ日々を生きているだけで美しも思えてくる。

 

さらに「愛の形」という歌詞が敢えて組み込まれているのは、日々が蝕んでいくのは心身だけではなく、恋人同士の愛から家族間の愛、友人間の愛までさまざま愛も同じだと訴えたいからだ。

 

この教訓から学ぶべきことは私たちは何気ない日々の中で、当たり前に感じている愛情を大切にしなければならないということ。時の儚さに怯えているのではない、私たちは盾突いて生きているのだ。

感想

とても感慨深い歌詞の連続であり、歌詞の世界観にかなり入り込んでしまいました。

 

たかが日々、されど日々。

常々、肝に銘じておかないと忘れてしまいがちな教訓ですが、やはり当たり前の日常こそ大切に扱っていかないとなと考えさせられました。

 

それにしても、たかだかアルバム収録曲の1曲にするには勿体ないくらい深すぎる。いやされどアルバム収録曲といったところでしょうか。

 

人気記事【Official髭男dism】歌詞の意味解釈やおすすめアルバム、バンド情報のまとめ!

 

【Official髭男dism/されど日々は】

歌詞の意味の解釈でした!(‘ω’)

スポンサーリンク

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました