映画『名探偵コナン 緋色の弾丸』の主題歌!
【東京事変】の
「永遠の不在証明」について
歌詞の意味を徹底的に
考察および解説していきたいと思います。
コナンばりの謎解き要素が散りばめられた歌詞に注目です。
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楽曲の基本情報
今回紹介していく「永遠の不在証明」は、東京事変が劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』の主題歌として書き下ろした楽曲になります。
これについて東京事変は
この度は名探偵コナンの新作「緋色の弾丸」主題歌をご注文くださり、ありがとうございます。
最早クラシックと呼ばせていただくべき大人気シリーズの映画ですし、同時にこのような暗躍モノこそ、我々東京事変の十八番です。恐縮しつつも、今作本編の余韻という火種に、油を注いで着火するような一曲をご用意致しました。
ぜひ劇場へお運びくださいませ。
とコメントを残しています。
「我々、東京事変の十八番」
と自信の程と力の入れ具合を見せつける東京事変ですが、楽曲を聴いているうちに「やはり東京事変の得意分野だった!」「すごい」と頷かされる。
なぜなら、コナンばりのミステリアスが歌詞にも隠されていたからです。
ではさっそく本題の歌詞に、、、と言いたいところですが、その前に意味深な楽曲タイトル名に着目していきましょう。
楽曲名「永遠の不在証明」とは
本楽曲のタイトルは「名探偵コナン」の世界観に寄り添って命名されています。
まず「不在証明」とは
- 刑事事件で、犯罪が行われたときに被疑者または被告人が、現場に居合わせなかったことを明らかにすること
- アリバイ
という意味になっています。
つまり「永遠の不在証明」で
永遠のアリバイ
と言った意味を持つように解釈することができる。
この楽曲名が歌詞の内容と
どう関与しているのでしょうか。
本題の歌詞に迫っていきましょう。
歌詞
引き金を引いた途端立ち現わる白く空虚な時よ
掻き乱せ目眩ませ煙に巻け 果て無き闇の洗礼
重たい敵意込められた弾がほら緋く通ずる前に
掻い潜れ飛び違う弾を避け 道無き道を駆けて
追いつきたい突き止めたい その真相最高機密
さあ隠し通せよ一層実は全部真っ黒だろうけど
嘘を吐く方選び台本書き続けるか釈明しようか
加害者にはいつでも誰でもなれる仮令考えず共
御座形な言葉も凶器となる 果敢無き人の尊厳
追い越したい食い止めたい この手で急転直下
ああ仮初めの人生を愛し合うのも啀み合うのも
詰まり各自選ぶ相棒次第どうして間違えるのか
味方の自分が最後まで奇々怪々なる存在 そう
世界平和をきっと皆願っている待ち望んでいる
白か黒か謎か宇宙の仕組みは未だ解明されない
今沢山の生命が又出会っては活かし合っている
せめて誰かひとり死守できるとしたら万々歳か
喜びとは怒りとは悲しみとは灰色に悩んでいる
元々の本当の僕はどこへ作詞作曲:椎名林檎
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歌詞の意味解釈
考察ポイント① 緋色の不在証明を英訳した『The Scarlet Alibi』
こちらは公式に発表された歌詞の画像なのですが、右下に「The Scarlet Alibi」と書かれています。こちらは「緋色の不在証明」の英訳になります。
つまり歌詞の内容が劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』に関わる要素を秘めているよ。といった暗示になっているのでしょう。
考察ポイント② 右側から読むと「コナン」 左側から読むと「赤井秀一」を連想させる
こちらはSNS上の考察でも多くのファンに指摘されていたポイントですね。
右側から(そのまま読んだ歌詞)
引き金を引いた途端立ち現わる白く空虚な時よ
掻き乱せ目眩ませ煙に巻け 果て無き闇の洗礼
重たい敵意込められた弾がほら緋く通ずる前に
掻い潜れ飛び違う弾を避け 道無き道を駆けて
追いつきたい突き止めたい その真相最高機密
まずこちらは右から読んだ文章の一部。
「追いつきたい突き止めたい その真相最高機密」というのは、歌詞中の「重たい敵意」を指しており、工藤新一もとい江戸川コナンが事件の真相を解き明かそうとしている姿を連想させる。
ああ仮初めの人生を愛し合うのも啀み合うのも
詰まり各自選ぶ相棒次第どうして間違えるのか
味方の自分が最後まで奇々怪々なる存在
こちらも右読みした文章の一部。
仮初の人生と言うのは、黒の組織に薬を飲まされ、仮初の姿になってしまっていることを示している。「奇々怪々なる存在」という歌詞も、コナンの存在を皮肉的に比喩しているように読み取ることができる。
また「愛し合うのも啀み合うのも」というのは、
仮初の姿で
- 「毛利蘭」を守ろうとする姿
- 「黒の組織」といがみ合っている姿
をそのまま描いているように感じる。
やはり右側から読むと主人公「江戸川コナン」を強く連想させる。
左側から(反対から読んだ歌詞)
喜びとは怒りとは悲しみとは灰色に悩んでいる
せめて誰かひとり死守できるとしたら万々歳か
今沢山の生命が又出会っては活かし合っている
白か黒か謎か宇宙の仕組みは未だ解明されない
世界平和をきっと皆願っている待ち望んでいる
味方の自分が最後まで奇々怪々なる存在 そう
こちらが反対から読んだ際の冒頭に当たる歌詞。
この際、強調されるのは「灰色に悩んでいる」という部分になるのですが、左読みが「赤井秀一」を指している前提で考えると「灰」が意味しているのは、「灰原哀」だと考えることができます。
赤井秀一は黒の組織の構成員だった「ライ」の時代に、灰原哀の姉である「宮野明美」と交際関係にありました。
だから「せめて誰かひとり死守できるとしたら万々歳」と、過去を呪うようにも、残る生命を守ろうとするようにも取れる歌詞が続いて綴られている。
また「赤井秀一」は黒の組織に「ライ」として潜入していた姿、大学院に「沖矢昴」とて変装している姿がある。
歌詞の「味方の自分が最後まで奇々怪々なる存在」は複数の顔を持った自分を皮肉な表現で対比しているのでしょう。
さあ隠し通せよ一層実は全部真っ黒だろうけど
追いつきたい突き止めたい その真相最高機密
掻い潜れ飛び違う弾を避け 道無き道を駆けて
重たい敵意込められた弾がほら緋く通ずる前に
掻き乱せ目眩ませ煙に巻け 果て無き闇の洗礼
引き金を引いた途端立ち現わる白く空虚な時よ
こちらは反対読みの締めの部分。
ラストの「引き金を引いた途端立ち現わる白く空虚な時よ」というのは、FBIのスナイパーである赤井秀一が「重たい敵意」を鎮静させるために、引き金を引いているさまを連想させる。
今回の劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』のメインキャラクターである「赤井秀一」が放つ弾が物語のクライマックスに大きく関与することを指しているのではないだろうか。
やはり左読みの場合は、赤井秀一だと捉えることができる。むしろ、ライ→赤井秀一→沖矢昴といった時間軸に沿ったストーリー考察まですることが可能になっている。深い。
考察ポイント③ コナンと赤井秀一の共通点
正規読み、反対読みをしても意味が通る「永遠の不在証明」は、コナンと赤井秀一の共通点が多いことを指している。特に注目したいのが最後の歌詞。
元々の本当の僕はどこへ
これは自分の正義に突き進みながらも、どこかで闇を抱える二人の共通点を最も核心的に捉えている部分なのではないでしょうか。だからここだけシンメトリーではなく、逸脱した歌詞表示になっている。
個人的に「コナン」の魅力は、明るい世界観の中に、ダークストーリーを描いていることだと思っており、闇感こそがまさに醍醐味・ハマる要素であると言える。
映画主人公の二人は「本当の僕」という宛も確証もない答えを彷徨いながらも「その真相最高機密」を追い求めている。それこそ「永遠の不在証明」を解決しようとしているのだ。
感想
いつもの一文一文考察するスタイルとは違った考察を今回は行っていきました。というのも考察の途中で「え?これコナンのことも指しているけど、赤井秀一のことも指していないか」と気付いてしまったのです、、、
慌てて書き直して、SNSの皆の声を確かめてみると、案の定同じような考察がズラーっと(笑) 考察力の高さに「コナンファン凄いな」と改めて思いました。
「永遠の不在証明」に隠された謎は、おそらくまだまだあると思います。もし「私はこう思います」「ここはこう考察しました」「こんな見方ありますよ」という意見がありましたら、下記のコメント欄にて記載頂けたら嬉しいです。
【東京事変/永遠の不在証明】
歌詞の意味の解釈でした!(‘ω’)
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コメント
alibiはアリバイですので緋色の不在証明の英訳では?the scarlet alibi
青色さんコメントありがとうございます。
仰る通りですね。修正致しております。
指摘ありがとうございました(._.)
私はこの歌詞は東京五輪開会式の内部告発だったと思います。
「さあ隠し通せよ一層実は真っ黒だろうけど」
椎名林檎やその周辺が小山田、小林両氏のことを知らないはずはない。電通の佐々木氏のことも。