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【Mrs. GREEN APPLE/アボイドノート】歌詞の意味を徹底解釈!描かれるは人間の闇…?

【Mrs. GREEN APPLE(ミセスグリーンアップル)】「アボイドノート」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。

 

読みどころ

✔ 本曲におけるアボイドノートの意味とは?
✔ タイトルと歌詞の親和性の高さ
✔ 誰もが持つ「自尊心」や「嫉妬心」に物言いをする本質的な歌詞

 

サルー
サルー

歌詞をじっくり考察したことでタイトルの秀逸さに感服致しました。ぜひ最後までご覧ください…!

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比喩表現がふんだんに用いられた楽曲

今回紹介していく「アボイドノート」は、ミセスの初ベストアルバム『5』に収録されている楽曲。「PRESENT」に続き、アルバムリリースに先駆けて先行配信されました。

 

サルー
サルー

ベストアルバムの中でもレアな新曲です!

 

そして本楽曲でも大森さんの綴る独特で丁寧な歌詞が、ミセスの世界観を形成していきます。比喩表現がふんだんに使われた歌詞にはどんな意味が込められているのでしょうか。

 

さっそく本題の歌詞に、、、と言いたいところですが、まずは意味深な「アボイドノート」というタイトル名に着目していきましょう。これまたセンス抜群なタイトル名です。

楽曲名「アボイドノート」とは

一般的に聞き慣れないかとは思いますが「アボイドノート」とは、アベイラブル・ノート・スケール上でそのコードの機能を邪魔してしまう音のことを示します。

 

もっと簡単に言うと、周りの音に馴染めずとても響きの悪い音に聴こえるものといったところです。ちなみにavoid note(アボイドノート)を直訳すると「避けるべき音」になります。

 

ただ一つ重要なのは「絶対に使ってはいけない音」ではなく「扱いづらい音」であるということです。むしろうまく扱えばカッコいい音にも成りえます。

 

サルー
サルー

一見マイナスイメージが強いタイトルですが、どのようなメッセージ性を持っているのでしょうか。本題の歌詞を見ていきましょう!

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歌詞

さぁ どうぞお座りになって
1つ2つ伺いたいだけです
心配なさらずにリラックスして
温かいものでもどうですか

愛を信じますか?
協和を願いますか?
どうでもいいんですか
じゃあ、気にしてるフリですか?

聞こえる
足を小刻む音

果てない森を駈ける風の様に
君は人を恨む
果てない海を泳ぐ魚の様に
僕らは笑える

もういいや お帰りになって
呆れてものが言えないだけです
「もう一度チャンスをください」って
どうしても言えないものですか?

何かを失くしたって
気づかぬ程ですか?
どうでもいいんですか
あぁ、気にしない側ですね

聞こえる
心を落とす音

果てない空を駆ける鳥の様に
君は外を羨む
果てない大地に育つマグマの様に
鼓動は熱を帯びる

吹かない風 靡かない樹々
泳げない僕 泳がない僕
広すぎる空を待て余すほら
悪者はどこにも居ないだろう

果てない道が続く旅路の様に
僕らは生きてる

張り詰めた呼吸を経て万歳
1、2の3でまたバイバイ
ところでさ 君という存在
誰も敵いはしない美の潜在

憎まれて削り合い喝采
4の5の6でまたバイバイ
まだまださ 我ら人の存在
誰も敵いはしない

作詞:大森元貴

歌詞の意味・解釈

1番

さぁどうぞお座りになって
1つ2つ伺いたいだけです
心配なさらずにリラックスして
温かいものでもどうですか

先にお話ししたいのですが、本楽曲の歌詞では

  • 「見栄」
  • 「嫉妬」
  • 「プライド」

などといった人間の醜い部分を、自らを滅ぼす(邪魔する)アボイドノートだと比喩して、架空の君(世間)に教訓を与えているように感じました。

 

簡単に言うと「くだらないプライドのせいで大切なものを失くすのは勿体ないから、もっと力を抜いて?」といったメッセージを持っているのかなと思っています。

 

そのため本記事の歌詞考察では上記の根拠を拾うような形で執筆を行っていきたいと思います。

 

さっそくですが上記の仮説のもとに歌い出しの歌詞を見ていくと、メッセージ性が腑に落ちてくるのではないでしょうか。

 

「では始めよう。まぁまぁ肩の力抜いて」

といったところですね。

架空の君に対する物言いが始まっていきます。

 

サルー
サルー

歌詞を追っていきましょう。

 

愛を信じますか?
協和を願いますか?
どうでもいいんですか
じゃあ、気にしてるフリですか?

聞こえる
足を小刻む音

ここの歌詞では、プライドのせいで本当に大切なものをなくしそうな人に対して「愛や協和を願いますか?」と皮肉な問いが投げられています。

 

キツイ言い方をすると「今のあなたには愛や協和心は全く感じないよ?」といったところですね。

 

自己に囚われているあなたをハッとさせるためのフレーズです。また「あなた」と称しているものは「世間」として置き換えてもしっくりきます。

 

サルー
サルー

「足を刻む音」というのは物言いされたあなたが苛立ちだったり、路頭に迷っている故の葛藤だったりを抱えている様子を表しているのでしょう。正論をかまされたときの反応描写がリアルですね。

 

サビ1

果てない森を駈ける風の様に
君は人を恨む
果てない海を泳ぐ魚の様に
僕らは笑える

人は人を恨んでしまうこともあるけど手を取り合って笑うこともできる。サビで綴られているのは、そんな素敵なメッセージ。

 

この辺で見えてくるのですが、やはり本楽曲で伝えたい大切なことは、ざっくりいうと「愛」なのだと思います。自尊心のせいで失われがちな愛。

 

そのため「僕は笑える」ではなく「僕らは笑える」と投げかけられています。まさに手を取り合う人類愛の象徴です。

2番

もういいやお帰りになって
呆れてものが言えないだけです
「もう一度チャンスをください」って
どうしても言えないものですか?

2番前半の歌詞は、君がプライドにまみれてしまっている状態にあることを裏付けています。

 

個人的にこの部分はグサりと刺さりました。実際、誰に対しても「チャンスをください」と素直に懇願できる人間は少ないのではないでしょうか。

 

自信だったり、物事が定着化してしまえば、人間どうしてもくだらないプライドが邪魔してしまうものです。

 

サルー
サルー

じわじわと染み付いてくる自尊心の恐怖を分かっているからこそ、こうやってそれを説くような歌詞を綴ってくれているのでしょうね…

 

何かを失くしたって
気づかぬ程ですか?
どうでもいいんですか
あぁ、気にしない側ですね

聞こえる
心を落とす音

2番後半の歌詞もかなり皮肉なメッセージが綴られています。

 

「そのプライドゆえに大切なものはなくしてる。しかもそれに気づかないほど深刻な状況なんだよ」というのをストレートに伝えています。

 

歌詞中にダイレクトに綴らられていますが、自分では気づけない「心を落とす音」を認識させようとしているのです。

 

サルー
サルー

ここまで罵るような歌詞が続いていきましたが、サビ2以降ではポジティブな歌詞が綴られていきます。本楽曲でやりたいことは「罵り」ではなく「目覚まし」なのです。

 

さらに歌詞を追っていきましょう。タイトルの回収の巧みやネガティブからポジティブへの転換に心を打たれます。

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コメント

  1. 奇遇な者 より:

    素敵な解説読ませて頂きありがとうございました!すっきりしました!

  2. 名無し より:

    『吹かない風 靡かない樹々』の歌詞がぬけている。

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