【back number／水平線】歌詞の意味を徹底解釈！グッとくる制作背景と現状に刺さる歌詞に注目。

２番

自分の背中は見えないのだから
恥ずかしがらず人に尋ねるといい
心は誰にも見えないのだから
見えるものよりも大事にするといい

毎日が重なる事で
会えなくなる人も出来るけれど

１番では人そ続くれぞれが抱える喜びや悲しみが歌われてきましたが、２番では「助け合って生きていこうとする姿」が描かれています。歌詞の繋げ方が巧い。

「物事の両側面」を歌い続ける歌詞の中で起用された「背中」という言葉は、言ってしまえば「裏側」といったところでしょうか。

前を見続ける「腹側（表側）」もあれば、誰にも見せているつもりがない「背側（裏側）」もある。それはきっと誰しもに存在しているもの。

背中を預ける。

という言葉があるように、弱いところは助け合えば良いのです。喜怒哀楽なんて目まぐるしく変わっていく世界だから「恥ずかしがらず人に頼って良い」のです。

サルー

忙しない毎日の重なりの中で、しっかり温もりを説いてくれる。まさに心に染みる歌詞たちですよね。

サビ２

透き通るほど淡い夜に
あなたの夢がひとつ叶って
歓声と拍手の中に
誰かの悲鳴が隠れている

耐える理由を探しながら
いくつも答えを抱えながら 悩んで
あなたは自分を知るでしょう

「歓声と拍手の中に誰かの悲鳴が隠れている」

という本楽曲の核となる歌詞。

喜びの感情や嬉しい気持ちというのは、どんなことに関してもそれなりのハードルを越えるからこそ生まれる正の感情なんですよね。

つまりそこに到達できなかった誰かの犠牲の上に成り立っているものなのです。夢にしたって恋にしたって、今回の題材に上がっている大会の栄光にしたってそう。

輝きの中にある現実にハッとさせれられますよね。

しかしそんな苦悩を抱えながら成長して自己形成をしていくのが人間。色んな正解（いくつもの答え）を頭によぎらせつつ選んできた分岐の上に自分は立っているのです。

サルー

自分が過ごしている何気ない日常すら、きっと誰かの犠牲の元になりたっている。そう考えると誰かに手を差し伸べるという善行為も当たり前に思えていきます。

３番

誰の心に残る事も
目に焼き付く事もない今日も
雑音と足音の奥で
私はここだと叫んでいる

３番の歌詞はこれまでとは違い、俯瞰的というよりは主観的な歌詞になっています。

まさに涙を飲んだ学生目線で歌っているようです。清水さんの言う「寄り添う」という部分が色濃く表れた歌詞なのではないでしょうか。

私たちの日常や一般的な正論の中には、辛い時間を我慢してくれている誰かがいることを、やはり忘れてはいけないなと。

ラストサビ

水平線が光る朝に
あなたの希望が崩れ落ちて
風に飛ばされる欠片に
誰かが綺麗と呟いてる

悲しい声で歌いながら
いつしか海に流れ着いて 光って
あなたはそれを見るでしょう

あなたはそれを見るでしょう

自分が涙を飲んだ先の未来は誰かの輝きに繋がっているかも知れないし、自分が今感じている喜びや充実感は誰かの犠牲の上で成り立っているものなのかも知れない。

また「あなたはそれを見るでしょう」というのは歌詞の流れ的に自分が落とした光が未来に輝いている（それを見る）といったもので、人によっては希望に、また人によっては皮肉に感じることでしょう。

「水平線の歌詞」は物事に共存する明暗を示すことで、だからこそ手を取り合っていかないといけない人類を暗示しているのではないでしょうか。

感想

まさに苦難続きである私たちの現状にぶっ刺さる歌詞でした。

そして本楽曲の制作背景は本当にグッときますよね。やはりback numberはリスナーの心の一番近いところにいようとしてくれるバンドだなと。

水平線の先には悲しみも喜びも転がっているんだから、どうか今回涙を飲んだ学生たちの未来も喜びに転じてくれれば…と陰ながら願っております。

【back number／水平線】

歌詞の意味の解釈でした！