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【星野源/不思議】歌詞の意味を徹底解釈!恋愛と真っ直ぐ向き合った『着飾る恋』主題歌。

【星野源】「不思議」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。

 

注目ポイント

✔ 描かれる星野源の恋愛観

✔ タイトル『不思議』の意味

 

骨助
骨助

星野源さんが「恋愛というものにまっすぐ向き合った」と語る一曲。歌詞をじっくり考察していきます!

 

 

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『着飾る恋には理由があって』主題歌

今回紹介していく「不思議」は2021年4月27日に星野源さんがリリースした楽曲。

TBS系の火曜ドラマ『着飾る恋には理由があって』主題歌として製作されました。

星野さんがドラマ主題歌を担当するのはNHK連続テレビ小説『半分、青い。』以来、およそ3年ぶりです。

 

おめでたいことに新垣結衣さんとの結婚を発表された星野さん。

「不思議」は当然新垣さんとの交際期間中に制作された楽曲ということで、実は新垣さんへの想いを歌っているのではないか、なんて勘ぐりたくもなりますが、「全然そんなことないです」「連想するとどうしてもそうなっちゃうなとは思うんですけど、そうじゃないということをファンの方には思っていただければ嬉しい」と自身のラジオでおっしゃっていました。

 

星野さんは楽曲について、

兎にも角にもキュンということで、ラブソングを書いています。恋愛というものにまっすぐ向き合いつつ、キスにも、涙にも似合う曲が作れたらと思っています。以前ご一緒した、新井さん・塚原さんチームとまた仕事ができてうれしく思うと同時に、川口さんや横浜さんをはじめとしたキャストの皆さんの物語にこの音が響くと思うとワクワクします。

とコメントされています。

 

『着飾る恋には理由があって』は主人公の真柴くるみを川口春奈、同居人でミニマリストの料理人・藤野駿を横浜流星が演じるラブストーリーです。

「キスにも、涙にも似合う曲を作りたい」というコメントを出した理由について、星野さんは「基本的にキュン的なラブストーリーなのに、初回は涙のシーンで曲がかかる」「どの回のシーンで流れても成立するものにしたかったんです」と後のインタビューで語っています。

 

骨助
骨助

一体どんなラブソングになっているのか、この記事では歌詞に注目しながら読み解いていきます。

楽曲名「不思議」について

これまでのラブソングは自分の歌になりすぎないように気を付けてきたけれど、今回は「自分にとっての愛とか恋はこういうことだと思っている」というのをちゃんと歌にしようと思った、という星野さん。

 

タイトル「不思議」については、インタビューの中で

曲を書いている途中で “不思議”というタイトルが浮かんで、“不思議”をゴールと想定したら途中まで見えていた景色が完成していく感覚があったんです。

https://www.oricon.co.jp/special/56270/ より

とコメントされていました。

 

一体何が星野さんの恋愛観の中で “不思議” だったのか。

歌詞と共に、インタビューなどでの本人のコメントを交えながら考察していきます。

 

骨助
骨助

さっそく本題の歌詞を見ていきましょう…!

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歌詞

君と出会った この水の中で
手を繋いだら 息をしていた
ただそう思った

彷徨う心で 額合わせ
口づけした 正座のまま
ただそっと笑った

希望あふれた この檻の中で
理由もない 恋がそこにあるまま
ただ貴方だった

幼い頃の記憶 今夜食べたいもの
何もかもが違う
なのになぜ側に居たいの
他人だけにあるもの

“好き”を持った日々を ありのままで
文字にできるなら 気が済むのにな
まだ やだ 遠く 脆い
愛に足る想い
瞳にいま 宿り出す

きらきらはしゃぐ この地獄の中で
仕様のない身体 抱き締め合った
赤子に戻って

躓いて笑う日も 涙の乾杯も
命込めて目指す
やがて同じ場所で眠る
他人だけの不思議を

“好き”を持ったことで 仮の笑みで
日々を踏みしめて 歩けるようにさ
孤独の側にある
勇気に足るもの

遺らぬ言葉の中に
こぼれる記憶の中に
僕らはいつも居た

“好き”を持った日々を ありのままで
文字にできるなら 気が済むのにな
まだ やだ 遠く 脆い
愛に似た強い

君想った日々を すべて
乗せて届くように詰め込んだ歌
孤独の側にいる
愛に足る想い
二人をいま 歩き出す

 

作詞:星野源

歌詞の意味・解釈

「自分にとっての愛とか恋はこういうことだと思っている」というのをちゃんと歌にしようとした、といった星野さんのコメントもあったように、今回の楽曲最大のテーマはずばり【星野源にとって ”恋愛” って何なのか】

そして楽曲の最終的な答えを一行にまとめるとこうなります。

恋愛とは『不思議』なものである。

 

先に結論から言ってしまいましたが、この楽曲はこの「恋愛とは不思議なものだ」というゴールに向かって展開されていくこととなります。

1番

君と出会った この水の中で
手を繋いだら 息をしていた
ただそう思った

彷徨う心で 額合わせ
口づけした 正座のまま
ただそっと笑った

「恋愛とは不思議なものだ」というのがゴールなので、楽曲冒頭の歌詞では当然 “恋愛” なるものがいかに不思議であるのかが語られています。

 

《君と出会った この水の中で》

ここでいう ”水” はいうなればこの世界のことでしょう。

 

息苦しいことだってあるこの世界で、君と手を繋いだら何故か息をしていた。

上手く言葉で言い表せないけれど、ただそう思った。口づけをして、ただそっと笑った。

この何ともわからないけれど、確かにそこにあるものが恋愛なるものです。

 

《手を繋いだら 息をしていた ただそう思った》のような曖昧な表現が、”恋愛” のはっきりと説明できない感じを巧みに表しているような気がします。

 

希望あふれた この檻の中で
理由もない 恋がそこにあるまま
ただ貴方だった

「例えば自分が誰かを好きになって、『どういうところが好き?』って聞かれた時、その理由を綿密に辿っていけば『こういうところが素敵だから』と説明できたりもしますが、それって全部後付けというか、パズルをはめ込んでいくようなものなんですよね。『なんかわからないけど好き』というのがほとんどじゃないですか」

《理由もない 恋がそこにあるまま》という歌詞について、インタビューの中で星野さんはこのようにコメントされています。

 

確かに誰かを好きになった理由は説明しようと思えばできるけれど、それは好きになった後で当てはめたものに過ぎません。好きになった瞬間は、ただ何となく好きになっただけ。

 

《ただ貴方だった》

ただ好きになった人がその人だった、それだけのことです。

 

幼い頃の記憶 今夜食べたいもの
何もかもが違う
なのになぜ側に居たいの
他人だけにあるもの

理由なんか分からないのが恋ですが、星野源さんの中で ”恋愛” に関してわかっていることが1つあります。

それが《他人だけにあるもの》である、ということ。

 

幼い頃の記憶も、今夜食べたいものも、何もかもが違う。

所詮人間はどこまでいっても孤独だし、他人は他人です。

「なのに、すごく自分の気持ちを察してくれているなということに気づいたり、なんか今気持ちが通じたような気がするみたいな。他人であるがために、あるからこそ、キュンというものがあるのではないかなと思ったんです」

そう星野さんはラジオ上でおっしゃっていました。

 

他人なのに、他人であるがために通じ合えていることにキュンとして側にいたくなってしまう。

それが彼にとっての恋愛なのです。

 

サビ1

“好き”を持った日々を ありのままで
文字にできるなら 気が済むのにな
まだ やだ 遠く 脆い
愛に足る想い
瞳にいま 宿り出す

”好き” をありのままで文字にできるなら気が済むのに。

それができないから星野さんは『不思議』という遠回しな表現をせざるを得ないし、人はいつの世もその感情に悩まされ続けます。

 

これが ”愛” だなんて大それたことは断言できないけれど、”愛” に足るような想いが今宿り出した。

どこまでも正直に、そして繊細に、この楽曲では芽生えた恋愛感情の形そのものが描き出されていきます。

 

骨助
骨助

二番の歌詞からは星野さんの人生哲学が垣間見えます。

 

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コメント

  1. のんちゃん より:

    なるほどね!
    しかし、何回聴いても、せつない曲ですね。やだ、まだ、遠く脆い、素直な歌詞がなんとなくわかる気がして、気持ちを不安にさせます。
    既婚者としては、大した取り柄のない私を選んでくれて、大切にしてくれる夫を私も大切にしたいとただ、そう思います。 ありがとうございました。‍♀️

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