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【yama/Sleepless Night】歌詞の意味を徹底解釈!命を謳う「ナイト・ドクター」挿入歌。

【yama(ヤマ)】「Sleepless Night(スリープレス・ナイト)」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。

 

ポイント

✔ ドラマ「ナイト・ドクター」の挿入歌
✔ 1番が医師目線、2番が患者目線!?
✔ くじらが描く比喩表現の秀逸さ

 

サルー
サルー

歌詞の意味を知っていると知らないですごく感じ方が変わってくる楽曲かなと思います。丁寧に歌詞を読み込んでいきましたので、ぜひ一緒に見ていきましょう!

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月9ドラマ「ナイト・ドクター」挿入歌

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今回紹介していく「Sleepless Night」は波瑠主演のフジテレビ系月9ドラマ『ナイト・ドクター』の挿入歌として起用された楽曲。

作曲は音楽プロデューサーの田中隼人。作詞はくじらが担当しています。

 

個人的に「yama×くじら」のコラボがすごく好きで、作詞者の名前に「くじら」があった時点で視聴する前から期待大でした。

コラボ楽曲「春を告げる」「クリーム」「ねむるまち」を聴いたことがない方はこの機会にぜひ。

 

そしてくじらさん作詞ということで今回もまた歌詞の表現が独特で意味深。キャッチーで心を掴むバラードナンバーかと思いきや、その中身(歌詞)はかなり難解な構造になっていました。

 

サルー
サルー

さっそく本題の楽曲考察に移っていきます。まずは楽曲タイトル名に着目していきましょう!

楽曲名「Sleepless Night」とは

「Sleepless Night」とは眠れない夜のこと。

 

既にお気づきの方も多いと思いますが、楽曲タイトル名はドラマ「ナイト・ドクター」の内容に関連しています。

 

簡単に物語の紹介をすると

ドラマ「ナイト・ドクター」は“昼夜完全交代制”を試験的に導入した病院を舞台に、夜間救急専門の医師「ナイト・ドクター」たちにスポットを当てた作品。

といったところです。

 

つまり皆が寝静まる夜に働く「ナイト・ドクター」たちと、本楽曲「Sleepless Night(眠れない夜)」の関連性はすごく高いのです。

 

ただですね。ここが大切なんですけど、本歌詞は「命を助けたい医者目線」「死に向かっていく患者目線」の両方を感じ取りながら読み取っていく必要があります。そうすると情景がかなり明快になるのです。

 

具体的に言うと

  • 1番→医者
  • 2番→患者
  • 3番→医者

と言った感じです。

 

サルー
サルー

ここまで前提を押さえておけば歌詞がスッと入ってくると思います!では実際の歌詞を一緒に見ていきましょう。これはかなり感情的になっちゃいそうです、、、

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歌詞

昔の話をしようか
つやのない布にくるまれた
正しいかたちを掴めない
手垢のついた言葉を
ゴミ捨て場で眺めてる
また今日がはじまってゆく

心ひとつだけで息をするから
両手で包んで、誰のものでもない
70幾億かの朝が来るまで
静かに見える夜にのめり込んでく
淡い桃色に濃い青空が溶けて見えた場所で

日を追うごとに枯れてく
ひとひら 幸せの花弁
日々を呑み込んでゆくような
流れと逆側に
向かう人だけが知ってる
無常とも言えないほどの

心ひとつだけで息をするから
両手で包んで、誰のものでもない
70幾億かの朝が来るまで
静かに見える夜にのめり込んでく
淡い桃色に濃い青空が溶けて見えた

はらり 薄紅の春
じわり 湿る夏の夜も
からりと乾いた秋空も
銀色 冬の朝も
変わらない 君だけの命の詩を

ふいにしたあの匂いで
開いた箱には溶けかけた

氷菓子が一つあるだけだよ
君はもうとうにそこを超えてる
振り返るよりも揺らいだならば
今あなたは何で立っている?
ここまで生きられた証を紡いでゆけ
今もここで

作詞:くじら

歌詞の意味・解釈

1番

昔の話をしようか
つやのない布にくるまれた
正しいかたちを掴めない
手垢のついた言葉を
ゴミ捨て場で眺めてる
また今日がはじまってゆく

まず1番は「医者目線」で心情が綴られていく。

 

「つやのない布」は病室のシーツだったり、手術着だったり、それこそ艶のない真っ白な布を連想させる。

 

そして「正しいかたちを掴めない」というのは、正しい処置・対応ができないということ。致し方ないですが、どんな患者でも100%救えるわけではないのが医療業界の現状です。

 

また救いたい命に対して精一杯の声をかけるがそれは「手垢のついた言葉」と言えるような、自分にとっては幾度も使用してきた言葉。

「手垢のついた言葉→ゴミ捨て場で」とあるのは、それこそその言葉たちが役に立たなかったことを象徴しています。

 

救いたい命と救えない命の狭間の中で、また今日が始まっていく。

 

サビ1

心ひとつだけで息をするから
両手で包んで、誰のものでもない
70幾億かの朝が来るまで
静かに見える夜にのめり込んでく
淡い桃色に濃い青空が溶けて見えた場所で

「心ひとつだけで息をする」という一文は、すごい意味深でダブルミーニングになっています。

 

まず1つは「心臓の鼓動でしか動きが分からない命」を表していて、今にも散ってしまいそうな命を連想させる。

 

そしてもう1つは「医師の心1つ」といった意味合い。少し楽曲の元となったドラマの内容に触れますが、医療の現場では救える確率から「患者を選択する場面」があります。

「心1つだけで息をする」かどうか、これからの命が左右されてしまうのです。

 

散ってしまいそうな命、そして自分の心1つだけで救えるかもしれない命があるから、消えそうな命を両手で包んで灯そうとする。

 

そして「幾億」は、億単位であるが不定量である表現で使われるのですが、本歌詞では「70幾億」として起用されているので、こちらは70億くらいといった意味合いを持つのだと解釈することができます。

 

【医師は医師でも題材はナイトドクター】であるため、夜に命と向き合い続けたドクターが、朝方に幾億の星を見上げるシーンが連想されます。

敢えて「70」なのは世界の総人口は約76億人ちょっとなので、命を歌っていることと掛け合わせているのかも知れませんね。

 

私たちが静かに過ごしている夜の中には、懸命に生きようとする人と、それを絶やさないように戦う医師が確かに存在している。

 

サルー
サルー

ここまでが一旦「医師目線」の歌詞になります。2番は患者目線として見ていくと歌詞の解像度がグッと上がります。

2番

日を追うごとに枯れてく
ひとひら 幸せの花弁
日々を呑み込んでゆくような
流れと逆側に
向かう人だけが知ってる
無常とも言えないほどの

2番は「死と直面する患者目線」が強い。

 

「日を追うごとに枯れてく」は少しずつ衰退していく身体を、「ひとひら幸せの花弁」は命の花が散っていくことをそれぞれ連想させる。

 

そして「日々を飲み込んでいくような~」の歌詞は、少々解釈が複雑ですが、これは日々を送れるような人生と逆側に向かう人、つまりは【生と反対の死に向かっていく人(が知っている)】を示しています。

 

つまり死に向かっていく人特有の、無常(絶えず変化する)とはいえない感覚を歌詞の主人公が感じていることを表しています。

 

そして「その感覚」を表現するのは、サビ1にも起用されていた「心ひとつ~」の歌詞になります。

 

サルー
サルー

なんとここの歌詞がサビ2の冒頭と繋がります。サビ2→3番→ラストサビにて締められる命の物語をさらに追っていきましょう!

 

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