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【yama/春を告げる】歌詞の意味を徹底解釈!タイトルとは真逆の世界観を紐解いていく。

【yama(ヤマ)】「春を告げる」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。

 

読みどころ

✔ 希望に満ちたタイトルの真意
✔ 切なすぎる主人公の情景
✔ サビは現実、それ以外は夢?

 

サルー
サルー

くじらさんの綴る意味深で憂鬱な歌詞にじっくり向き合ってみました。ぜひ最後までご覧ください。

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妖艶で中毒性の高いナンバー

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今回紹介していく「春を告げる」は、TikTokなどのSNSを中心にヒットし、各音楽ストリーミングサービスの上位にランクインした人気楽曲。

 

ボーカロイドプロデューサーの「くじら」が作詞作曲を努め、歌い手の「yama」がボーカルを担当しています。

 

実はこの二人がコラボするのは初めてではなく、くじらさん名義で出した「ねむるまち」も同じ構成となっています。(春を告げるが好きな人はきっとハマるのでぜひ聴いてみてください)

 

サルー
サルー

くじらさんが作りだすメロディーも、yamaの中性的な歌声が生み出す妖艶な雰囲気も本当に中毒性が高いです…

 

では本題の楽曲考察に移っていきます。まずはタイトルに着目していきましょう。

楽曲名「春を告げる」とは

「春を告げる」なんて聞くと、多くの人が恋心が絡んだ出会いだったり、新生活の始まりだったり、とにかくポジティブで明るい情景を想像するのではないでしょうか。私もそうでした。

 

しかし本楽曲で描かれるのは真逆のもの。

暖色カラーというよりは、圧倒的な寒色カラーな雰囲気を纏っており、煌びやかな情景表現は一切なく、代わりに暗くて静かなシーンが映し出されています。

 

先に結論からお話しすると「春を告げる」は、主人公が感じている憂鬱感だったり虚無感だったりを強調させるために使われている言葉であると解釈しています。すごく皮肉的なタイトルなのです。

 

サルー
サルー

これらを踏まえたうえで歌詞を細かく解釈していきます…!

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歌詞

深夜東京の6畳半夢を見てた
灯りの灯らない蛍光灯
明日には消えてる電脳城に
開幕戦打ち上げて
いなくなんないよね
ここには誰もいない ここには誰もいないから

ここに救いはないよ 早く行っておいで
難しい話はやめよう
とりあえず上がって酒でも飲んでさ
いつも誰にでも いうことを
繰り返してる

完璧な演出と完璧な人生を
幼少期の面影は 誰も知らないんだ
誰もがマイノリティな タイムトラベラー
ほら真夜中はすぐそこさ

深夜東京の6畳半夢を見てた
灯りの灯らない蛍光灯
明日には消えてる電脳城に
開幕戦打ち上げて
いなくなんないよね
ここには誰もいない ここには誰もいない

明日世界は終わるんだって
昨日は寝れなくて
小さな記憶の箱は
夜の海に浮かんでいる
僕らを描いたあの絵の中に
吸い込まれるように
終末旅行を楽しもう
どうせ全部今日で終わりなんだから

深夜東京の6畳半夢を見てた
灯りの灯らない蛍光灯
明日には消えてる電脳城に
開幕戦打ち上げて
いなくなんないよね
ここには誰もいない ここには誰もいない

深夜東京の6畳半夢を見てた
灯りの灯らない蛍光灯
明日には消えてる電脳城に
開幕戦打ち上げて
いなくなんないよね
ここには誰もいない ここには誰もいないから

作詞:くじら

歌詞の意味・解釈

頭サビ

深夜東京の6畳半夢を見てた
灯りの灯らない蛍光灯
明日には消えてる電脳城に
開幕戦打ち上げて
いなくなんないよね
ここには誰もいない ここには誰もいないから

歌い出しから「深夜東京の6畳半」と、主人公と取り巻く環境が具体的に映し出される。

 

暗い部屋の中で一人うなだれている主人公は、インターネット上で繋がれる人たちとのやり取りを行っています。

 

難しい言葉が並びますが、まず電脳城とはパソコン関連機器や消耗品が並ぶ家電量販店を指すときに使われる言葉です。(日本より中国で使用頻度が高いそう)

 

本楽曲における電脳城も本来の意味合いと似たような形で、スマホ・パソコンなどの使用ユーザーが集まるSNSなどを指しているのだと思われます。

 

つまり主人公は一人きりの部屋でSNS上で発信(開幕戦)を行う。現実世界の自分の周りには誰もいないが、インターネット上から人が消えることはないから「いなくなんないよね」とあるのでしょう。

 

サルー
サルー

孤独感や憂鬱感がぼんやり顔を出す頭サビです。続く1番からは虚無感を抱える主人公が見た「夢」が描かれていきます。

1番

ここに救いはないよ 早く行っておいで
難しい話はやめよう
とりあえず上がって酒でも飲んでさ
いつも誰にでも いうことを
繰り返してる

前途しましたが、1番2番ともにサビ以外で歌われているのは「深夜東京の6畳半夢を見てた」『夢』に当たる部分であると解釈しています。(過去の回想や主人公に日常とも取れますが、これが一番しっくりきました)

 

ここで描かれている情景は、異性(?)が家に遊びに来て、とりあえず優しく当たり障りなく関わっている様子といったところかなと思います。特別な好意的感情はなく、孤独感を紛らわすための軽い気持ちで招いているといった感じです。

 

完璧な演出と完璧な人生を
幼少期の面影は 誰も知らないんだ
誰もがマイノリティな タイムトラベラー
ほら真夜中はすぐそこさ

そして取り繕った自分を演出する。

完璧な演出と完璧な人生を装い、角が立たない自分を演出しているのです。「いつも誰にでもいうことを繰り返してる」主人公のテンプレートと言ったところですね。

 

しかし実際の自分はそうではないから「幼少期の面影は知らないんだ」と皮肉的な表現が使われている。繕っている自分とそれで思い通りにいく異性関係に飽き飽きしているようにも感じます。

 

また誰もがマイノリティなタイムトラベラーといった意味深な表現は、簡単に言うと「誰もがたくさんの顔を持っているよ」といったニュアンスでOKかと思います。

 

言葉を噛み砕くと、マイノリティとは少数派、タイムトラベラーとは過去と未来を自由に行き来することを意味します。

 

先の「幼少期の面影は誰も知らないんだ」という歌詞で、過去と未来は印象が変わることを表現していたため、本楽曲におけるタイムトラベラーは、自分の印象を切り替えることを指すと解釈できるのです。マイノリティはシンプルに、多種多様だからこその被りのない人格を指しているのだと思います。

 

そしてマイノリティなタイムトラベラーである主人公は、自分を演じながら真夜中に向かっていく、、、

サビ1

深夜東京の6畳半夢を見てた
灯りの灯らない蛍光灯
明日には消えてる電脳城に
開幕戦打ち上げて
いなくなんないよね
ここには誰もいない ここには誰もいない

ここでまた夢が覚めてサビの情景に戻ります。

頭サビとは少し聞こえが変わってきます。

 

夢とは打って変わって自分の周りには誰もいないのです。歌詞中でも繰り返されていますが「ここには誰もいない」が強調される。

 

孤独感を感じる主人公はまたもインターネット上に「開幕戦」を打ち上げていく、、、

 

サルー
サルー

そしてまた「夢」の情景が描かれてる2番に移っていきます。

 

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コメント

  1. まくりん より:

    なるほどー
    「開幕戦打ち上げて いなくなんないよね」って繋がりだと思ってたからなんか昭和っぽい飲む打つ買うな彼氏が居る話かなと思ったけど(笑)
    他の歌詞の中でも情景と行動が頻繁に切り替わるから、ここの歌詞もそうなんでしょうね。
    参考になりました!

  2. よよにろ より:

    こうゆう彼または彼女を失う系の歌はもともと好きだったので意味がわかってこの曲がもっと好きになりました!ありがとうございます!

  3. 斎藤 より:

    わかるわ~

  4. 名無しの権兵衛 より:

    わー
    そういう意味だったんですね。
    ありがとうございました!

  5. 名無しの権兵衛 より:

    いやいや
    それはないでしょ、と思っていましたが、なんか納得しました。
    私も個人的にyamaさんが好きなので、嬉しいです。
    タイトルと内容の反対さ?にびっくりしました。
    この曲は、私の中では神曲でしゅ。
                です。

  6. 匿名 より:

    この手の曲がなんか好きになれない理由がわかりました

    現実社会で挫折しても打ちのめされても、負けずにポジティブに生きるのが一番楽しいです

  7. 匿名 より:

    個人的には昔遊んだmmorpgを思い出しました。
    電脳世界での体験はそちらが現実であるかのように楽しく、サービス終了の終末にはいつも寂しさと現実に戻される虚無感がありました。

    僕らを描いたあの絵の中に吸い込まれるように、終末旅行を楽しもうの所は思わず涙が出そうでした。

  8. 匿名 より:

    世界は春を告げるのに自分はふゆのまま……
    なんか崎山蒼志の五月雨を思い出した
    相手を永遠に失うのと目の前に居るのに通じ合うことが無いと思い知らされるの、どっちが切ないだろう
    そして崎山君に言えることがあるとすれば、「そっか、大会近いもんな。」

  9. 匿名 より:

    春を告げるが好きなので、しれて良かったです!

  10. ぴー より:

    春を告げるを初めて聴いたのですが、意味がよくわからなかったのでこれを見てこれでよくわかりました。

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