2番
彼女が最後に流した涙
生きた証の赤い血は
何も知らない大人たちに
2秒で拭き取られてしまう
立ち入り禁止の黄色いテープ
「ドラマでしかみたことなーい」
そんな言葉が飛び交う中で
いま彼女はいったい何を思っているんだろう
遠くで 遠くで
流れた血のことを
彼女が最後に流した涙
と比喩しています。
それが簡単に処理される様子を見て
言葉にできない焦燥感を覚えています。
そして、興味津々に集まって来る若者たち。
いま彼女はいったい何を思っているんだろう
と思うのは、主人公がその情景を見て
不満に感じているからこそでしょう。
泣きたくなったんだ
泣きたくなったんだ
長いはずの一日がもう暮れる
ニュースを見た後から
空疎な感情に包まれたまま
主人公は、夜を迎えてしまいます。
自分でも驚くくらい
無我夢中になっていたのです。
サビ2
生きて生きて生きて生きて生きて
生きて生きて生きていたんだよな
新しい何かが始まる時
消えたくなっちゃうのかな
前半部分は、サビ1と同じです。
生きていたという事実を
ありのままに受け入れています。
後半からの歌詞に
新しい何かが始まる時
とあるため、
この歌の時期は春なのかもしれません。
何かが始まる時というのは
期待感と同じくらい不安感に襲われるものです。
スポンサーリンク
3番
「今ある命を精一杯生きなさい」なんて
綺麗事だな。
精一杯勇気を振り絞って彼女は空を飛んだ
鳥になって 雲をつかんで
風になって 遥遠くへ
希望を抱いて飛んだ
「今ある命を精一杯生きなさい」
というような力強い言葉は
自殺するくらい追い込まれている人にとっては、響くような言葉ではないのです。
似たような言葉として
「死ぬのは簡単、頑張って生きろ」
というニュアンスの言葉がありますが
死ぬのが簡単なんて、
生きている人間に言われても、
なんの説得力もないですよね。
そういった綺麗ごとでは処理できない部分
がここでは表現されているのでしょう。
空を飛ぶという決断をした女子高生を
勇気をもって、決断をした人間を
認めているのです。
しかし、あくまでも認めているだけで
自殺を肯定しているわけではありません。
ラストサビ
生きて生きて生きて生きて生きて
生きて生きて生きていたんだよな
新しい何かが始まる時
消えたくなっちゃうのかな生きて生きて生きて生きて生きて
生きて生きて生きていたんだよな
最後のサヨナラ他の誰でもなく
自分に叫んだんだろうサヨナラ サヨナラ
1、2番と同じサビのあと
サヨナラ サヨナラ
とつづきます。
何かに憑りつかれた様に考え毎をしていた主人公の “サヨナラ” には計り知れないほどの想いが込められているのでしょう。
スポンサーリンク
コメント