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【Official髭男dism/イエスタデイ】歌詞の意味を解釈!「ハローワールド」主題歌として完璧すぎる。

映画『HELLO WORLD』の主題歌!

【Official髭男dism(ヒゲダン)】

「イエスタデイ」について

歌詞の意味を徹底的に

考察および解説していきたいと思います。

「イエスタデイ」というタイトル
秒針の音が起用されているイントロ
自己犠牲の精神で紡がれる歌詞

これらの全てが映画の内容や込められた想いに関与しており、「ハローワールド」のタイアップナンバーとして100点の仕上がりとなっています。

是非、最後までお読み下さい。

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楽曲の基本情報

冒頭でも述べましたが、今回紹介する「イエスタデイ」は2019年9月20日公開の映画「ハロー・ワールド」の主題歌として書き下ろされた楽曲です。

つまり、ヒゲダンのイエスタデイをしっかり考察していく為には、映画の内容を把握する必要があります。

公式に掲載されているあらすじがこちら。

「お前は今日から三か月後、一行瑠璃と恋人同士になる」

京都に暮らす内気な男子高校生・直実(北村匠海)の前に、10年後の未来から来た自分を名乗る青年・ナオミ(松坂桃李)が突然現れる。
ナオミによれば、同級生の瑠璃(浜辺美波)は直実と結ばれるが、その後事故によって命を落としてしまうと言う。
「頼む、力を貸してくれ。」彼女を救う為、大人になった自分自身を「先生」と呼ぶ、奇妙なバディが誕生する。
しかしその中で直実は、瑠璃に迫る運命、ナオミの真の目的、そしてこの現実世界に隠された大いなる秘密を知ることになる。

世界がひっくり返る。
新機軸のハイスピードSF青春ラブストーリー

-たとえ世界が壊れても、もう一度、君に会いたい-

 

サルー
サルー

大好きな彼女が死んでしまう未来。それを変えるために10年後の自分が全力でイマを変えようとする。時間軸を越えていくタイムリープ系の映画は特に最近では多いような気もしますが、こういった類のSFには毎度毎度ワクワクさせられる。

 

映画の内容を大方押さえたところで、さっそく本題の楽曲考察に移っていきましょう。

楽曲名「イエスタデイ」とは

「イエスタデイ」という言葉を率直に訳すと

「昨日」「少し前」

と変換され、過去を想起させる意味になるのですが、ここで思い出して頂きたいのが

「時を越えて瑠璃を助けに行く」

という映画「ハローワールド」の趣旨です。

仮に本タイトルを、未来の自分視点で解釈すると、「イエスタデイ」というのは

希望を象徴するような意味合い

が強いのではないでしょうか。

なぜなら、イエスタデイ(過去)には、

瑠璃が存在しているから。

バスドラムの代わりに秒針の音が起用されるサウンドも、「時を越えて」という映画の世界観を彷彿させてくれますね。センスが光る。

また、歌詞では

半信半疑で 世間体
気にしてばっかのイエスタデイ

という形で「イエスタデイ」というタイトルが組み込まれているのですが、歌詞はどのようなストーリー展開になっているのでしょうか。

本題の歌詞を細かく見ていきましょう。

歌詞

→Apple Musicでフル視聴する

何度失ったって取り返してみせるよ
雨上がり虹がかかった空みたいな
君の笑みを
例えばその代償に誰かの表情を
曇らせてしまったっていい
悪者は僕だけでいい

本当はいつでも誰もと
思いやりあっていたい
でもそんな悠長な理想論は
ここで捨てなくちゃな

遥か先で 君へ
狙いを定めた恐怖を
どれだけ僕ははらい切れるんだろう?
半信半疑で 世間体
気にしてばっかのイエスタデイ
ポケットの中で怯えた
この手は まだ忘れられないまま

「何度傷ついたって仕方ないよ」と言って
うつむいて君が溢した儚くなまぬるい涙
ただの一粒だって
僕を不甲斐なさで溺れさせて
理性を奪うには十分すぎた

街のクラクションもサイレンも
届きやしないほど

遥か先へ 進め
身勝手すぎる恋だと
世界が後ろから指差しても
振り向かず進め 必死で
君の元へ急ぐよ
道の途中で聞こえた
SOSさえ気づかないふりで

バイバイ イエスタデイ ごめんね
名残惜しいけど行くよ
いつかの憧れと違う僕でも
ただ1人だけ 君だけ
守るための強さを
何よりも望んでいた この手に今

遥か先へ 進め 幼すぎる恋だと
世界が後ろから指差しても
迷わずに進め 進め
2人だけの宇宙へと
ポケットの中で震えた
この手で今 君を連れ出して

未来の僕は知らない
だから視線は止まらない
謎めいた表現技法 意味深な君の気性
アイラブユーさえ 風に
飛ばされそうな時でも
不器用ながら繋いだ
この手はもう決して離さずに
虹の先へ

作詞作曲:藤原聡

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歌詞の意味・解釈

前提として

前提として述べておきますが、本楽曲は「ハローワールド」とのタイアップということで、原作を匂わせるような内容がネタバレにならない程度に散りばめられています。

解釈を深める=ネタバレに近づく

となってしまう恐れがありますので、ここの解釈では

明瞭な部分は更に明瞭に、
不明瞭な部分は不明瞭なままで。

というスタンスのもと考察を進めていきたいと思います。

1番

何度失ったって取り返してみせるよ
雨上がり虹がかかった空みたいな
君の笑みを
例えばその代償に誰かの表情を
曇らせてしまったっていい
悪者は僕だけでいい

本当はいつでも誰もと
思いやりあっていたい
でもそんな悠長な理想論は
ここで捨てなくちゃな

作詞作曲:藤原聡

本楽曲は主人公の「直美」目線で描かれています。(現代の直美、10年後のナオミのどちらを主人公に据え置いたとしても面白く読むことが出来ると思います。)

直美とナオミの目的を簡単に言うと、

瑠璃がいなくなる未来を変えること。

決められた未来を変えるということは、他の存在したはずの未来を潰してしまうことに直結するのですが、それを踏まえた上で瑠璃を助けようとしています。

例えばその代償に誰かの表情を
曇らせてしまったっていい
悪者は僕だけでいい

まさにその情景にあたる歌詞がここ。

悪者になってしまってもいい。

理想論は捨てなくちゃ。

と、自己犠牲の精神が伺える心の叫びから、どれだけ瑠璃が大切な存在であったのかを思い知らされますね。

サビ1

遥か先で 君へ
狙いを定めた恐怖を
どれだけ僕ははらい切れるんだろう?
半信半疑で 世間体
気にしてばっかのイエスタデイ
ポケットの中で怯えた
この手は まだ忘れられないまま

作詞作曲:藤原聡

狙いを定めた恐怖。

これこそが瑠璃の生命を脅かすものであり、ナオミが命に代えても払拭しなければならないもの。

どれだけ~だろう?

と、不安混じりの自問を行いながらも、絶対に守るという決意を固めている。

また「半信半疑のイエスタデイ」というのは、確固たる決意をできていなかった自分のこと。映画の登場人物で比喩するならば、瑠璃を救えなかった10年後のナオミがまさにそれに当たるのではないでしょうか。

現状を悲観しつつも決意を固めるナオミ。

2番ではどうなっていくのでしょうか。

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2番

「何度傷ついたって仕方ないよ」と言って
うつむいて君が溢した儚くなまぬるい涙
ただの一粒だって
僕を不甲斐なさで溺れさせて
理性を奪うには十分すぎた

街のクラクションもサイレンも
届きやしないほど

作詞作曲:藤原聡

ここでは1番の歌詞にあった

悠長な理想論は 捨てなくちゃな

という決意に近い感情と、それに基づく要因のようなものが述べられています。

理性を奪うには十分すぎた「君の涙」

主人公の1番の原動力になっているものがこれで、愛する人が二度と悲しまないようにするためにも、がむしゃらに愛する人を優先させようとしているのです。その様子がサビ2でも描かれていきます。

サビ2

遥か先へ 進め
身勝手すぎる恋だと
世界が後ろから指差しても
振り向かず進め 必死で
君の元へ急ぐよ
道の途中で聞こえた
SOSさえ気づかないふりで

作詞作曲:藤原聡

上で述べたような「愛する人を優先させる誓い」がここでも謳われています。

道の途中で聞こえた
SOSさえ気づかないふりで

かなり極端な表現ではありますが、これほどまでの覚悟と信念を持って、君がいなくなってしまう未来を変えていこうとしているのです。

サルー
サルー

自分勝手だと解釈することも可能ですが、ここまで貫かれた信念だと、もはや美しい生き様だと形容する他にありませんね。

3番

バイバイ イエスタデイ ごめんね
名残惜しいけど行くよ
いつかの憧れと違う僕でも
ただ1人だけ 君だけ
守るための強さを
何よりも望んでいた この手に今

作詞作曲:藤原聡

1番のBメロであった

本当はいつでも誰もと
思いやりあっていたい

という歌詞がここ3番の伏線。

決意を固める前の主人公のように「人類愛」を謳って、皆を愛して皆に愛されることが出来れば、それほど理想的なものはないでしょう。

それがきっと楽ですしね。

しかし残酷なことに、それに固執してしまうと、君がいなくなってしまうのも事実。君の優先順位は否が応でも皆より高い位置に置く必要があります。

葛藤の末、当時憧れていた「皆から愛される自分」は捨てて、「君との愛を育める未来」を選択したのです。

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ラストサビ

未来の僕は知らない
だから視線は止まらない
謎めいた表現技法
意味深な君の気性
アイラブユーさえ 風に
飛ばされそうな時でも
不器用ながら繋いだ
この手はもう決して離さずに
虹の先へ

作詞作曲:藤原聡

2人の主人公が「過去」ひいては「未来」の愛する人を救うために、がむしゃらに前へと進んでいく。

そのような情景が楽曲全体を通して描かれていたのではないでしょうか。

ラストは

にじ~のさ~~~きへーーーーー

と藤原さんの感情をくずぶる細かいビブラートと超絶ロングトーンで締められるのですが、この長く続くトーンが直美と瑠璃に続いていく「遥か先の未来」「愛情の大きさ」を象徴しているように感じました。

感想

いかがでしょうか。

映画『HELLO WORLD』の主題歌として、歌詞自体も満点の仕上がりになっていたのではないでしょうか。

『時をかける少女』や『サマーウォーズ』など、個人的に大好きな作品を手掛けてきた伊藤監督が、手掛ける作品。というだけでもテンションが上がるのに、それに髭男の主題歌が加わってくるなんて、本当に感無量です。

実は「ハローワールド」に関わる音楽作品には

  • OKAMOTO’S「新世界」
  • Nulbarich「Lost Game」
  • OBKR
  • Yaffle
  • STUTS
  • BRAIN SHINSEKAI
  • AAAMYYY

という若き有望アーティストが多数関与しており、一つ一つを深堀りしたいところですが、今回は「イエスタデイの楽曲考察」ということで、この辺りで筆を置かせて頂こうと思います。

 

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【Official髭男dism/イエスタデイ】

歌詞の意味の解釈でした!(‘ω’)

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