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【米津玄師/感電】歌詞の意味を解釈!ドラマ「MIU404」の書き下ろし主題歌!

ドラマ「MIU404(ミュウ ヨンマルヨン)」の主題歌!

【米津玄師】「感電」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。

 

記事のポイント

✔ 伊吹と志摩に寄り添った歌詞
✔ 本楽曲における「感電」の真意

✔️ ボリス・ヴィアン『うたかたの日々』と関連性のある3番

 

サルー
サルー

ドラマファン必聴の圧巻的主題歌です! 1つ1つのワードがドラマの情景を彷彿させます…!

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ドラマ「MIU404」の主題歌!

今回紹介していく「感電」は、綾野剛と星野源のダブル主演ドラマ「MIU404」の主題歌として書き下ろされた楽曲。

 

そのため楽曲の真意に迫っていくためには、ドラマの内容を理解する必要があります。大まかなドラマのあらすじが以下。

 

「MIU404」は警察内部で“なんでも屋”と嫌味を言われる初動捜査のプロフェッショナル「機動捜査隊(機捜)」が、24時間というタイムリミットの中で事件解決を目指す物語。
綾野が演じる「伊吹藍」と星野が演じる「志摩一未」は、それぞれ長所が異なる特徴を持つが、両者ともに犯人逮捕にすべてを懸けている。

 

またドラマの脚本を読んで「感電」を作成した米津は

ドラマのコンセプトと脚本を読ませていただき、受け取ったものがいくつもありました。
自分が今暮らしている境遇と、ドラマの彼らが巻き込まれて行く物語に共通する部分をそのまま音楽にしました。
どんなふうにドラマと一緒になるのか楽しみです。どうかよろしくお願いします。

とコメントを残しています。

 

  • 米津玄師が日常的に感じているもの
  • W主演の彼らに待ち受けているもの

これら2点が楽曲を読み解いていくためのキーポイントになります。

 

サルー
サルー

上記を踏まえ楽曲を深堀りしていきましょう。

楽曲名「感電」とは

一般的に「感電」とは

  • 電流が身体に流れて衝撃を受けること。

という意味になっています。

 

「感電」の原因には、電気設備の不適切な使用や電気工事中などにおける工程ミスで起こる人的要因と自然災害である落雷などの人的外の要因が存在します。

 

いずれにしても傷害を受けることを前提に付ける言葉になるので「感電」そのものはネガティブイメージを持つものだと解釈することができます。

 

ただ引っかかるのは米津玄師が描く「感電」ということ。というのも米津は以前3月から 5月頃に発生する雷を意味する「春雷」と名のついた楽曲を出しており、こちらの歌詞では淡い恋が描かれていましたよね。

 

ちなみにそこで使われていたのは雷特有の

  • 衝撃や瞬間的なものをイメージさせる表現技法。

といったものでした。

 

サルー
サルー

米津玄師の描く楽曲をタイトル名だけで解釈するのは、どの楽曲をとっても不可能に近い。基本的には歌詞を読み取っていくことで「ああなるほど」ってなります。

 

「感電」が歌詞の内容とどう関与しているのでしょうか。いよいよ本題の歌詞に迫っていきます!

 

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歌詞

逃げ出したい夜の往来 行方は未だ不明
回り回って虚しくって 困っちゃったワンワンワン
失ったつもりもないが 何か足りない気分
ちょっと変にハイになって 吹かし込んだ四輪車

兄弟よ如何かしよう もう何も考えない様
銀河系の外れへと さようなら
真実も 道徳も 動作しないイカれた夜でも
僕ら手を叩いて笑い合う
誰にも知られないまま

たった一瞬の このきらめきを
食べ尽くそう二人で くたばるまで
そして幸運を 僕らに祈りを
まだ行こう 誰も追いつけない くらいのスピードで

稲妻の様に生きていたいだけ
お前はどうしたい? 返事はいらない

転がした車窓と情景 動機は未だ不明
邪魔臭くて苛ついて 迷い込んだニャンニャンニャン
ここいらで落とした財布 誰か見ませんでした?
馬鹿みたいについてないね 茶化してくれハイウェイ・スター

よう相棒 もう一丁 漫画みたいな喧嘩しようよ
酒落になんないくらいのやつを お試しで
正論と 暴論の 分類さえ出来やしない街を
抜け出して互いに笑い合う
目指すのは メロウなエンディング

それは心臓を 刹那に揺らすもの
追いかけた途端に 見失っちゃうの
きっと永遠が どっかにあるんだと
明後日を 探し回るのも 悪くはないでしょう

お前がどっかに消えた朝より
こんな夜の方が まだましさ

肺に睡蓮 遠くのサイレン
響き合う境界線
愛し合う様に 喧嘩しようぜ
遺る瀬無さ引っさげて

たった一瞬の このきらめきを
食べ尽くそう二人で くたばるまで
そして幸運を 僕らに祈りを
まだ行こう 誰も追いつけない くらいのスピードで

それは心臓を 刹那に揺らすもの
追いかけた途端に 見失っちゃうの
きっと永遠が どっかにあるんだと
明後日を 探し回るのも 悪くはないでしょう

稲妻の様に生きていたいだけ
お前はどうしたい? 返事はいらない

作詞:米津玄師

歌詞の意味・解釈

前提として

前述した通り、本楽曲には

  • 米津玄師が日常的に感じているもの
  • W主演の彼らに待ち受けているもの

といった二つの側面があります。

 

楽曲ファンは前者の視点を、ドラマファンは後者の視点を、それぞれ楽しんでいるのではないでしょうか。

 

そこで本サイトでは

  • ドラマに重点を置いた解説記事
  • 楽曲に重点を置いた解説記事

の二パターンを用意することにしました。

 

ちなみに本記事では記事タイトルにも記しているように、ドラマに寄り添った解説を行っていきます。

どちらかと言うとこちらが見たままというか、シンプルな解説かなと思います。

 

ちなみにドラマ見てないよっていう米津ファンの方には、下記の楽曲重視の考察記事がおすすめです。(どちらも面白いので是非見比べてください)

米津玄師『感電』歌詞の意味を考察!過去曲との繋がりから新たな世界観を読み解く。
米津玄師さんの『感電』について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。 注目ポイント ✔ 過去の楽曲との関係性 ✔ 描かれる米津さんの境遇…? &#x271...

 

サルー
サルー

伊吹と志摩を彷彿させるワードが盛りだくさんです。ではじっくり歌詞を見てきましょう…!

歌詞の意味・解釈

1番

逃げ出したい夜の往来 行方は未だ不明
回り回って虚しくって 困っちゃったワンワンワン
失ったつもりもないが 何か足りない気分
ちょっと変にハイになって 吹かし込んだ四輪車

まず歌い出しの歌詞では

  • 夜の往来
  • 行方は未だ不明
  • 吹かし込んだ四輪車

といった部分から、“MIU”ことMobile Investigative Unit(機動捜査隊)の伊吹と志摩がパトロール・初動捜査を行っている情景が容易に想像できるかと思います。

 

ただ実はここの歌詞にも米津作詞ならではの、ユニークな一面が混ざり込んでいます。それは文字面だけを見ると少し異質な「ワンワンワン」という鳴き声です。

これは童謡「いぬのおまわりさん」からインスピレーションを受けていると筆者は解釈しています。

裏付けするように、2番の歌詞では「迷い込んだニャンニャンニャン」と「迷子の迷子の子猫ちゃん」を彷彿させる内容が綴られていますしね。

 

サルー
サルー

警察モノという設定の中で、遊び心満載の歌詞を取り入れているのは、頭が固い志摩と頭が緩い伊吹を形容しているようにも感じます…! とにかくドラマの雰囲気に寄り添っているのだなと。

 

兄弟よ如何かしよう もう何も考えない様
銀河系の外れへと さようなら
真実も 道徳も 動作しないイカれた夜でも
僕ら手を叩いて笑い合う
誰にも知られないまま

ここで綴られている「兄弟」とは、まさにバディを組んだ伊吹と志摩のことであり、二人が手を取り合って難事件を解決していくさまを連想することができます。

 

サルー
サルー

ドラマの挿入歌でこの部分が歌われるときは、まさに二人が映されているタイミングが多いですよね。楽曲のカッコよさが相乗効果を生み、かっこいい二人がさらに映えます。

 

また1、2話の時点では「僕ら手を叩いて笑い合う」といった情景は想像しがたいものがありますが、回を重ねることに絆が芽生えていく二人が予想できますよね。

あの二人が手を叩いて笑い合うなんて…きっと微笑ましい情景がそこにはあるのでしょう。

 

サルー
サルー

ここはドラマの回を追っていきましょう。ではさらに歌詞を追っていきます!

サビ1

たった一瞬の このきらめきを
食べ尽くそう二人で くたばるまで
そして幸運を 僕らに祈りを
まだ行こう 誰も追いつけない くらいのスピードで

稲妻の様に生きていたいだけ
お前はどうしたい? 返事はいらない

サビ1では、最強バディの二人が成功や功績を掴み取っていく姿が描かれています。

 

そしてサビにきてようやく「感電」を彷彿させる「稲妻」というワードが登場。

 

この稲妻は「誰も追いつけないくらいのスピード」といった前文にかかっているため「稲妻の様に生きたい」という陰には、伊吹もしくは志摩の「二人で誰よりも光り輝いていたい」といった感情が込められているのでしょう。

 

ただ、ただ!

注目したいのはその先にあります!

 

上記のメッセージだけだと、わざわざ「感電」というタイトルにする必要はありません。

むしろストレートに「稲妻」とかでもイケたような気がします。

しかし本楽曲のタイトルは「感電」なんですよね。

 

実は感電の謎を解くには

  • お前はどうしたい? 返事はいらない

というラスト一文が大きく関与しています。

 

おさらいですが、感電とは自ら電気を発するものではなく、何か他の物から電気が伝導してくることを言います。

 

つまり「稲妻の様に生きたい」といった片方の想いがもう片方に伝導することを、本楽曲では「感電」と表しているのです。

 

一人では絶対になせることのできない。W主演で最強タッグを描くドラマだったからこそ、電気元(相棒)が必要となる「感電」という言葉が起用されたのでしょう。

 

サルー
サルー

あくまで筆者の解釈ですがタイトルにこんな伏線が隠されていたとは、、、 米津さんのドラマに対する愛と思慮深さに改めて感服です。 続く2番以降も見ていきましょう!

 

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コメント

  1. MIM404 より:

    んーいい曲だよねぇー

  2. アルフォート より:

    肺に睡蓮、病気だと思わなかった…

  3. 404エラーが発生しました より:

    歌詞も曲もすばらしい

  4. 匿名 より:

    考察深堀り、すごいです。

    • シャヲ より:

      感電の曲を下から順番に歌っても変な歌詞にはならないのが不思議中の不思議。皆さんも感電を下から順番に歌っていって見てください。

  5. 匿名 より:

    最初二人のことかと思ったけど、何かしっくりこなくて、クズミが出てきてこれは実は彼の歌では?と思うと、特に三番はしっくりきました。
    ヴィアンの思想とも一致するし。
    あと、背景に震災が敷かれてるので、関西弁に惑わされてるけれど、クズミが震災体験者だとすれば、「お前が消えた朝」が志摩だけのセリフじゃないのかなと思ったり。

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