【ずっと真夜中でいいのに。(ずとまよ)】の「お勉強しといてよ」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。
✔ 独特なタイトルに込められた意味
✔ ACAねさんの言葉遊び
✔ 揺れ動く少女の恋心
タイトルからは想像できないくらい、もどかしい恋の一曲でした。是非最後までお読みください…!
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一味違う ずとまよ …?
今回紹介していく「お勉強しといてよ」は2020年8月5日リリースのアルバム「朗らかな皮膚とて不服」の収録曲。
アルバム発売に先駆け、同年5月15日には楽曲の配信リリースもスタートしています。
どこかこれまでの楽曲とは違う雰囲気を感じる楽曲ですが、美しいサウンドや巧みなリリック、サビの盛り上がりなどには《ずとまよらしさ》が色濃く残されているように感じます。タイトルはなかなかの変化球ですね。
楽曲終盤の怒涛の展開は圧巻です。
楽曲名「お勉強しといてよ」とは
「お勉強しといてよ」
学生が一瞬身構えてしまいそうなトリッキーなタイトルではありますが、楽曲中では「私の感情参考書を勉強しといてよ」のような意味合いで用いられています。
感情参考書…? 勉強…?
とますます謎は深まるばかり。
この楽曲名が歌詞の内容とどう関与しているのでしょうか。
さっそく歌詞を見ていきましょう。
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歌詞
質のいい病み感情が 溢れた時の
しょうがないって言葉は 照れくさい
想像力が無限大・魅力的なので
意味わかんない言葉にも 期待していい昨日の思い出 お洗濯したって 相変わらず
乾かないや 寒がりな季節に
ぁ~勿体ぶっていいから このまんま
焼き焼きだ 押し潰される無敵め
褒めあいライム・合図 変わらず
乾かないや 強がりな季節に
ぁ~勿体ぶっていいから 孤のまんま
ヤンキーヤンキーだ 現状維持の無敵め
うおおおファンキーな直感で
今日の歌だって 変わってゆくなら
そんな理由で 飛び込んでみたいけど
ただ泣きたくて、謀っといて、
集めちゃった感情参考書です。
お勉強しといてよ 解いといてよ(今日どうしよ?)も
前向きに(何時までだっけ?)すら
聞き返せない 危ないから
健康でいたい せめて
結局ここまで 気持ち
育てられてしまったことが 全て
謙遜してるけど 病みたくないから
此処で いって去年の思い出 お洗濯したって 相変わらず
乾かないや 寒がりな季節に
ぁ~勿体ぶっていいから 個のまんま
焼き焼きだ 押し潰される無敵め
褒めあいライム・合図 変わらず
乾かないや 強がりな季節に
ぁ~勿体ぶっていいから 子のまんま
ヤンキーヤンキーだ 現状維持の無敵め
うおおおおおファンキーな直感で
今日の歌だって 変わってゆくなら
そんな理由で 飛び込んでみたいけど
ただ泣きたくて、図っといて、
集めちゃった感情参考書です。
お勉強しといてよ 解いといてよ私を少しでも 想う弱さが
君を苦しめていますように
それすらも しょうがないって思えるほど
同じくらい 浸ってくれていますように
私を少しでも 想う強さが
君を悩ませていますように
答えを犠牲にしたって 傷つけたって
しょうがないって イタいって
明るいみたいだねファンキーな直感で
今日の歌だって 変わってゆくなら
損な理由で 飛び込んでみたいけど
ただ泣きたくて、くやしくって、
集めちゃった感情参考書。
お勉強しといてよ 解いといてよ不安定なこと 選んで
今日の歌だって 変わってゆくなら
お互いにとっても 素敵なことなの?
今はこれしか、聞けなくて、。
集めちゃった感情参考書です。
お勉強しといてよ 問い説いてよ?BE BE BE BE BE 勉
作詞:ACAね
歌詞の意味・解釈
1番
質のいい病み感情が 溢れた時の
しょうがないって言葉は 照れくさい
想像力が無限大・魅力的なので
意味わかんない言葉にも 期待していい
楽曲冒頭では、楽曲の主人公となる少女の人物像がぼんやりと描写されています。
この部分だけではよくわからないのですが、後の歌詞を見ていくとどうやら彼女は片思いをしている様子です。
恋心を抱える中で、上手く行かないことがあってちょっとした憂鬱を抱える主人公。好きなんだから「しょうがない」なんて思っているけれど、そう思っている自分が恥ずかしくて照れくさい。
病み気味で相手のちょっとした言葉から妄想を膨らませて期待しちゃうような、多感な女の子のようですね。
昨日の思い出 お洗濯したって 相変わらず
乾かないや 寒がりな季節に
ぁ~勿体ぶっていいから このまんま
焼き焼きだ 押し潰される無敵め
褒めあいライム・合図 変わらず
乾かないや 強がりな季節に
ぁ~勿体ぶっていいから 孤のまんま
ヤンキーヤンキーだ 現状維持の無敵め
うおおお
ここでは洗濯物に例えて主人公の心の動きが描かれています。
昨日の思い出をドライに受け流そうとしたって、相変わらずそれは重く湿ったまま。空気は乾燥した冬という季節なのに。つまり昨日の君との会話ややり取りが、彼女の脳裏に焼き付いて離れないでいるのです。
そして彼女は、相手に恋心を伝えることをひどくためらっている様子。
もったいぶって、狐のように嘘ついて感情を表にしなければ相手との距離感は変わらないまま。よく言えば、嫌われることもありません。今まで通り、彼女が好き勝手想像して、妄想で恋愛を楽しむことができるはずです。
つまり彼女は【思いを伝えない】という今の姿勢をヤンキーのように貫いていれば、彼女の脳内では「現状維持の無敵」でいられるのです。
サビ1
ファンキーな直感で
今日の歌だって 変わってゆくなら
そんな理由で 飛び込んでみたいけど
ただ泣きたくて、図っといて、
集めちゃった感情参考書です。
お勉強しといてよ 解いといてよ
「ファンキー」は野性的で躍動感のある様子のこと。通常は音楽に対して用いられる言葉ですが、ここでは自由な使い方がなされていますね。
もし野性的な直感で毎日の気分が移り変わっていくならば、主人公だってなりふり構わず相手のもとに飛び込んでいけるはずです。今日はそういう気分だから、なんて理由でいいわけですから。
しかしここまでの歌詞にあった通り、彼女はそんな衝動に動かされるような人間ではありません。
ちょっとした病み感情を抱えたの女の子。きっと相手には理解されないような、複雑でセンチメンタルな感情を抱えています。
素直に思いを伝えられない私の感情を、いっそあなたの方が感じ取ってほしい。
そういった意味で、彼女は「私の感情参考書をお勉強しといてよ!」と嘆いているのではないでしょうか。
2番
(今日どうしよ?)も
前向きに(何時までだっけ?)すら
聞き返せない 危ないから
健康でいたい せめて
結局ここまで 気持ち
育てられてしまったことが 全て
謙遜してるけど 病みたくないから
此処で いって
相手に何を言われるか、どう思われるかが怖いから、会話の中で言葉を聞き返すことすらできない主人公。傷つくことをとにかく恐れています。
しかしその一方で、相手を想う気持ちは日に日に膨れ上がっていくばかり。もう恋は始まってしまいました。気持ちを押さえつけすぎて心が病んでしまうのも耐え難いところ。
もう「此処で いって」しまいたい。
「いって」の漢字が「言って」なのか「逝って」なのか、はたまた「イって」なのかは判断しかねますが、いずれにせよ彼女の感情はもう止められないところまで来てしまっています。
ここからさらに主人公の心は突き動かされていきます。
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