サビ2
君のせいにして 僕は愛を歌う
恋のせいにして 僕は愛を誓ういくつもの夢たちが 今夜破れても
君と僕なら 勝てないわけない気がした
サビ2は「夏のせいにして」というお馴染みの言葉が消え「君のせいにして」といった言葉が綴られています。
とはいえメッセージ性としては何ら変わりはありません。
なぜなら「君のせい」という言葉にはおそらく「(キラキラしている)君のせい」という含みがあるからです。
僕はキラキラしている君のせいで愛を歌う。
つまり
君をキラキラさせた夏のせいで愛を歌う。
これと同義なのです。
だから「君と僕なら 勝てないわけない気がした」という無敵を象徴する歌詞も、結果的には「夏の無敵感」を歌っていた前サビと同一のメッセージが込められていると解釈することができるのです。
遠回しな解説を述べましたが、楽曲で描かれているのは一貫して「夏の無敵感」です。洋次郎風にいうと「夏のやんちゃさ」といったところですね!
3番
「夏の氷と魔法は 溶けるのが早いんだよ」と
少し涼しくなった夜みたいな横顔で
君は言うんだよ
3番ではこれまでと打って変わって「夏の儚さ」のみが描かれています。
これまで夏の美しさや無敵感が何度も描かれてきた分、終盤の「夏の終わりを予感させる歌詞」はキュッとした寂しさを感じさせてくれますよね。儚い。
「本物よりもリアルに見せる魔法」は、二度と来ない過去の夏という形で、時間が経てば確実に解けてしまうのです。
余談ですが「溶ける(解ける)」みたいな言葉遊びが個人的に大好きです。
ラストサビ
夏のせいにして 僕らどこへ行こう
恋のせいにして どこまででも行こう不確かと不自由だけ 抱えた僕らのこと
輝かすのが 得意な季節夏のせいにして 僕らどこへ行こう
恋のせいにして どこまででも行こう異端者も 科学者も 夢想家も
解けたことない 命題を今僕たちの手で胸踊るものだけが 呼吸するこの季節に
いついつまでも 取り残されていようよ
最後の最後まで「夏」に焦点が当てられ、希望の意が強い言葉たちが綴られていきます。
そしてラストサビで『常日頃、不確かさや不自由さを抱えている窮屈な人は「夏のせいにして」どこに行っちゃっても良いんだよ』といった、広義的な「夏のせい」に込められた中心に立つであろうメッセージが描かれていますね。
そして「取り残されていようよ」というラスト一文は「夏が終わっても夏みたいなキラキラした気持ちを持ち続けようね」といった中身を持っているように感じます。
「夏のせい」は、夏という偉大な季節に身を任せて心のゆとりを作ってくれる、とても心地のよい歌詞で構成されていたのです。
感想
「夏のせい」と「セプテンバーさん」を交互にリピートしながら記事を書いていました。(ちょくちょくセプテンバーさんの歌詞が顔を出していたのは遊び心です)
夏の美しさと儚さって比例するものですよね。
ほんとRADWIMPSが描く夏の歌には共感させられまくりです。
夏が始まると「さあ何をしようか!」って気になりますし、夏が終わると「もう少しだけここにいさせて」って気持ちになる…
コロナ禍で窮屈した人生を生きている私たち。とてもこの曲のように明るくはなれない現状ですが、「夏のせい」を聴きながらワクワクする夏の到来を心待ちにすることにします。
「夏のせい」が限定公開されたApple Musicは、下記の記事で紹介しています。(ちょうど使ってて歌を聴けた僕はラッキーでした。Apple Musicおすすめです)
【RADWIMPS/夏のせい】
歌詞の意味の解釈でした!
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