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【米津玄師/ひまわり】歌詞の意味を徹底解釈!「憧れ」を歌ったサマーチューン。

2番

傷ついて 静脈を不意に巡るエレキ
掻き毟って 吹き荒び 鳴る哀歌(エレジー)
聴こえているあの時から 少しも絶えぬまま
震えるほど全て 消えないぜ

ここでの「エレキ」は恐らく「エレキテル(電気)」のこと。

哀歌(エレジー)は文字通り悲しみを歌った文学作品のことです。

 

傷つくたびに電気のような衝撃が静脈を駆け巡り、心の中で鳴り響く哀歌。

あの時の別れの悲しみは、ひと時も絶えることなく心の中に残り続けています。

 

震えるほどに、全て消えてくれやしない。

それだけ主人公にとって「君」という人物の存在は大きなものだったのでしょう。

 

骨助
骨助

実は紫色のひまわりの花言葉は「悲哀」。まさしくタイトルの「ひまわり」が歌詞の内容にピタリとはまっています。

 

 

サビ2

その姿がいつだって 僕を映し出していた
もしも同じ街で生まれたら 君のようになれたかな
日陰に咲いたひまわりが 今も海を見つめてる
聴こえるなら強く叫んでくれ 僕の名をもう一度

鳴き声 かんかん照りの街路で 侘び戯れ
解き放て 乱反射して遠くへ 鳴り響け

「もしも同じ街で生まれたら 君のようになれたかな」

という歌詞には、主人公の「君」への強い憧れが感じられますね。

 

「人は自分を映す鏡」なんてことがよく言われます。

愛し合い、互いに影響を与え合いながらながら成長してきた二人。

 

もし生まれた町も同じで同じ環境で生きられていたならば、僕も君のようになれただろうか。

もうどうしようもないくらいに、彼は「君」を憧憬しているのです。

 

「聴こえるなら強く叫んでくれ 僕の名をもう一度」

別れてから月日が流れた今もなお、海を見つめて叫ぶ主人公。

 

「侘び戯れ」は困った挙句の戯れのこと。

「解き放て 乱反射して遠くへ 鳴り響け」

熱気漂うかんかん照りの街路で悩み苦しみながらも、彼はいつかその声が君に届く日を信じて歌を歌い続けます

 

「吐き出せ 北極星へ舵取れ その手で」

 

日陰に咲いたひまわりは、依然として「君」の残像を追いかけ続けているのです

 

感想

ひまわりの花言葉である「憧れ」を描いた夏の曲。

ひたむきに「君」の姿を追いかけ続ける主人公のその様には、美しさを感じずにはいられません。

 

ところで、SNS上で拝見させていただいたのですが「この楽曲の『君』という人物が2019年に亡くなられたwowakaさんである」という解釈はなるほど納得だな…と個人的には感じています。

 

米津さんのブログでも語られているように、かねてより親交のあったお二人。

楽曲の制作時期はコロナ禍の自粛期間ではありますが、その憧れの対象としてwowakaさんを思い描いた可能性は十分にあります。

米津さんが「ひまわり」の制作背景について何もコメントされていないのも、楽曲が個人的な感情ではなく普遍的なものであることを望む彼の考え方によるものであるならば納得です。

 

解釈に付け加えるような形にはなってしまいましたが、一つの興味深い楽曲の受け取り方として簡単に触れさせていただきました。

 

【米津玄師/ひまわり】

歌詞の意味の解釈でした!

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コメント

  1. 玄米 より:

    多分憧れは亡くなったwowakaさんですかね…

    • 骨助骨助 より:

      SNSでそんな解釈を拝見してなるほど…と思っていたところでした。
      米津さんが「ひまわり」について何もコメントしていないのも、JPOPとしての普遍性を大切にされている米津さんの考え方によるものだとすれば腑に落ちますね。
      記事でも触れさせていただこうともいます。コメントありがとうございます!

    • 未知の物語くん より:

      もし仮にwowakaさんへの憧れだったら、やっぱりwowakaさんの存在はとても大きいんだなって、改めて感じる。それと同時に泣く、俺もwowakaさん好きやったから………

  2. ユキ より:

    とても同感しました。ギターがランプインテレンの松本大さんですものね。

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