傀儡な誓いのなき百鬼夜行
数珠繋ぎなこの果てまでも極楽往生 現実蹴って 凪いで 命を投げ出さないで
内の脆さに浸って
どんな顔すればいいか わかんないよ
今はただ応えてくれよ
百鬼夜行:多くの人が怪しく醜い行為をすること
数珠繋ぎ:多くの人や物をひとつなぎにすること
極楽往生:安らかに死ぬこと
凪ぐ:風がやんで水面が静かになること
呪術廻戦の世界では多くの呪いが登場します。そしてこれは人間が多くの「恨み」や「妬み」「恐れ」といった感情を持っていることの裏付けです。
そのため数珠繋ぎな呪いを憂いつつも、その中で必死に命を抱えて前を向こうとする姿が描かれているのでしょう。
負の世界で奮闘する。
これは呪術廻戦のイメージと重なりますよね。
サビ2
五常を解いて 五常を解いて
不確かな声を紡ぐイデア
相殺して 廻る感情線
その先に今 立ち上がる手を
サビ2の歌い出しは、原作を知っている多くの方が「五条を解いて」と解釈したのではないでしょうか。
個人的にもこの意図はあるのかなと思っています。物語の内容とも辻褄が合いますよね。
ちなみに歌詞で起用されている「五常」とは、儒教で説く5つの徳目である『仁・義・礼・ 智・信』を指す言葉で、人が守るべきとされているものです。
これを「解いて」とありますから、これらをしっかり解釈してイデア(理性)に落とし込め。と言いたいのではないかと考えています。(ここはポジティブにもネガティブにも取れる)
ただ追いかけて ただ追いかけて
誰よりも強く在りたいと願う 君の運命すら
今はただ 仄暗い夜の底に
深く深く落ちこんで
その五常を解こうとする理由こそが「誰よりも強く在りたいと願う運命」に繋がるのでしょう。
そしてこの誰よりも強く、、、というのは虎杖や五条、伏黒といった複数の人物に当てはまる願いですよね。そんな願いを持ちながら、呪術師たちは仄暗い夜の底に溶け込んでいく、、、
3番
不格好に見えたかい
これが今の僕なんだ
何者にも成れないだけの屍だ 嗤えよ目の前の全てから 逃げることさえやめた
イメージを繰り返し
想像の先をいけと
3番は「どんな存在になろうとも前に進もうとする情景」が描かれています。
どう抗っても自分が選択してきた過去は変わらない。軽率な行動の繰り返しで今があるのなら、無意識下で行ってしまう負のイメージの先にいかないと未来に希望なんてあるはずがない。
だからイメージを繰り返し想像の先にいく必要がある。
ラストサビ
闇を祓って 闇を祓って
夜の帳が下りたら合図だ
相対して 廻る環状戦
戯言などは 吐き捨ていけとまだ止めないで まだ止めないで
誰よりも聡く在る 街に生まれしこの正体を
今はただ呪い呪われた僕の未来を創造して
走って 転んで 消えない痛み抱いては
世界が待ってる この一瞬を
ラストサビはサビ1と同じ歌詞が綴られていく。
「廻廻奇譚」は呪術廻戦を連想させる世界を描きつつも、登場人物の心情や信念に強く寄り添ったナンバーだったのです。
世界が待ってるこの一瞬。
これを手に入れるために、呪術師たちは今日も呪いと戦っていくのです。
感想
難しい単語の羅列からなる歌詞で、一つ一つを明確に解釈していくのは困難を極めましたが、ざっくり呪術廻戦の世界観に寄り添っていることは間違いなさそうですね。(当たり前)
それと改めてですがEveさんが描く歌(過去曲も含め)と、呪術廻戦の奇妙な世界観が非常にマッチしているなと。アニメOPも痺れました。
【Eve/廻廻奇譚】
歌詞の意味の解釈でした!
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コメント
とても面白い考察でした!でも一番初めに載っている歌詞が間違ってます
ゆかりさんコメントありがとうございます。
誠に恐縮ですがどの箇所でしょうか?
なかなか奥が深い。。。。
呪術廻戦に合う歌詞やメロディーを作曲出来るEveさんも最高!
いつも見てます、とっても奥が深く考察されていて面白いです!
かっこいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい。
いみがじゅじゅつかいせんに似合いますね。
「五常(五条)を解いて」
今は切にそう願います!