いつか僕が有名になって
週刊誌かなんかで 撮られて 張られて
「どういう関係?」なんて聞かれてもすぐに答えるし
芸能人 デルモ 読モ その他諸々お姉さんの誘いに乗らないし
ここから語られるのは未来の妄想。
君と結ばれたいがために、自分の中で勝手な誓いを立てているのです。(男なら誰しもが経験あるかも…?)
有名になって他の人にチヤホヤされる状況になっても君だけを見ているし、どんなに素敵な人から誘惑されてもなびいたりはしない。
自己過大評価な妄想かもですが、不器用な主人公なりの愛の誓いといったところですね。
幼虫食べるよ バンジー飛べるよ 馬にも足にも坊主にもなるよ 嵐の中で幸せを祈るよ
飲み過ぎない 自惚れない すぐ拗ねない
よくない?よくなくなくない?愛しくなくなくない?
ほら そう底なしに君のこと思っている
でも君は僕の名前すら知らない僕の最後になってくれないか
自己過大評価な愛の誓いの後は、さらに支離滅裂な誓いが立てられています。
それは「飲み過ぎない」「自惚れない」といった内面的な誓いから、「幼虫食べるよ」「バンジー飛べるよ」といった行動化できる誓いまで様々。
ただこれだけの誓いを立てる主人公ですが「でも君は僕の名前すら知らない」という一文で一気に現実に変える。
そうです。あまりの誓いの数々で我々リスナーも騙されかけていましたが、あくまで全ては妄想で主人公は独り善がりの恋をしているだけに過ぎないのです。
ちょっと馬鹿っぽいかもですが、女性の虜になった男なんてきっと皆そんなもんです。ある意味男の心内を核心付いているといっても過言ではないかも知れません。
ラストサビ
僕の最後になってくれよ 僕の最後にさ
僕の最後になればわかるだろう
あいつはブームで終わりさ 僕の二番手にでもしとけばいい
もうくれないならいっそ奪いたい
知りたいよりも知らせたい
物語の始まりはこれから
君の最高の
ここに辿り着くまで「君を自分のものにしたい主人公の妄想」がダラダラと述べられてきましたが、それはラストサビでも同じです。
むしろ「君には他の相手がいる」という衝撃の事実がここで明らかになります。(これを踏まえると「最初になりたいと思わない」と言っていた主人公の心は強がりに支配されていたのかも…)
主人公は他の相手と楽しそうにしている姿を眺めながら「あいつはブームで終わりさ 」「いっそ奪いたい」と想いを太らせていく。
「虜」は文字通り君の虜になってしまったどうしようもない男の妄想恋愛歌だったのです。
感想
パッと聴くだけだとマイヘアにしては珍しくストレートに愛を叫んでいるな。なんて感じてしまうのですが、細かく読み取ってみれば、ストレートだけど歪んだ想いという所感が矛盾しちゃうような想いが綴られていることに気付いてしまいます。
赤裸々に男の女々しさを描くのがマイヘア歌詞の特徴だと感じている訳ですが、本楽曲「虜」もまさにその類に当てはまるなと改めて。
男の妄想ってまあこんなもんですよね。
【My Hair is Bad/虜】
歌詞の意味の解釈でした!
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