「hadaka e.p.」の1曲目に収録される
【My Hair is Bad(通称マイヘア)】の
「次回予告」について
MVと歌詞の意味を徹底的に
解説していきたいと思います
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楽曲名「次回予告」とは
「次回予告」とは
テレビ番組において次回のエピソードを紹介する枠。
続きがある物事の次の内容のこと。
という意味になっています。
この楽曲名が歌詞の内容と
どう関与しているのでしょうか。
MVの意味・解釈
バンドの演奏シーン主体のMV。
ノスタルジックな雰囲気が漂うアナログな感じのMVになっていますね。このレトロ感、曲調がこれからの季節である、もの寂し気な秋を連想させます。
マイヘアの中で秋を感じさせる楽曲
は珍しいのではないでしょうか。
歌詞
眠れずに眺めてたあのテレビ
僕らはいつまでも忘れられないまま
また今日が日曜のままの身体の朝
起き抜けの肌 熱めのシャワー
身の残ったバナナの皮
スヌーズ機能のままのアラーム
雑な歯磨き ちり紙がない
戸締りの鍵 木々の真緑
休みは7分の2なのに
遊びたい休みたい 2分の2の日々新聞もニュースも他人事の様に流れ踊ってる
今起こる戦争 暴動と喧騒
それより週末はなにしよう
自分自身の熱愛期待してる
浮気はしないししないでね
若さ故の薄暗さより
大人方の明るさの方が違和感だ将来の夢や生活の為
ぶつけた痣や計画の仇
先の話より昔の話ばっかりになった
でも ずっと眠れずに眺めてたあのテレビ
僕らはいつまでも忘れられないまま
奪い奪われてたでもいつか僕もきっと
気付かずに奪い取ったんだろ
無くなったことばっかり
ずっと思いはせないでいて
続きはこれから冬になる度 校庭に積もる雪
長電話がより近付けていく距離
本当の気持ちだって
機械越し電波に話すほど
僕らは 今に頼ってる心の奥にある鍵のついたおもちゃ箱
勇者の剣 お城の積み木
ピース足りないパズルの続き
エトセトラ
いつか無くなる日が来るよ
いつか忘れる日が来るよ
でもそれはきっと大切な誰かに
あげる日なんだ僕ら年老いても
この街は変わり続けてゆくだろう
僕らも変われたら
だけどその僕が変わるチャンスは
何度あるんだろう
失敗しないなんて 後悔しないなんて
僕ら望んだって有り得ないって
これからも何度だって失くしていくけど
僕らの 続きはいつだって 今日だ
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歌詞の意味・解釈
頭サビ
眠れずに眺めてたあのテレビ
僕らはいつまでも忘れられないまま
また今日が
日常生活を感じさせる頭サビからはじまる。
主人公は、寝る間も惜しんで
何かのテレビに没頭していたようです。
これからどうなっていくのでしょうか。
1番
日曜のままの身体の朝
起き抜けの肌 熱めのシャワー
身の残ったバナナの皮
スヌーズ機能のままのアラーム
休日である土日を遊び呆けた主人公は疲れ果て、風呂に入る間もなく眠りにつきます。
そして、自然と目が覚めたときには
既に朝を迎えています。
昨日(日曜)のままの身体、
それを朝シャワーで洗い流す。
という、週明けの主人公が描かれています。
情景を想像させる、的確なワードで、
散々な体たらくが目に浮かびますね。
雑な歯磨き ちり紙がない
戸締りの鍵 木々の真緑
休みは7分の2なのに
遊びたい休みたい 2分の2の日々
休日を終えたいま、
また社会と向き合わなければなりません。
一週間は7日もあるが、休みは2日だけ。
これを憂いていることが
遊びたい休みたい 2分の2の日々
という部分から分かります。
遊びたい気持ち100%。すなわち1分の1
休みたい気持ち100%。すなわち1分の1
この、遊びたいと休みたいを足して
「2分の2」なのでしょう。
新聞もニュースも他人事の様に流れ踊ってる
今起こる戦争 暴動と喧騒
それより週末はなにしよう
自分自身の熱愛期待してる
浮気はしないししないでね
若さ故の薄暗さより
大人方の明るさの方が違和感だ
ニュースで流れてくるのは、
どこの誰かもわからない人間の事件ばかり。
そんな時事を無関心に眺めているが
本当に関心があるのは、遊びや恋愛のこと。
そんな自分にどこか切なさを感じ、
皮肉に思っているのかも知れません。
大人方の明るさの方が違和感だ
というのは、社会の大人の振る舞いを
世間体を気にして、取り繕っているもの
と分かっているからでしょうね。
将来の夢や生活の為
ぶつけた痣や計画の仇
先の話より昔の話ばっかりになった
でも ずっと
だらだらとした生活とは裏腹に
主人公には夢があります。
しかし、具体的な目標を決めるというよりは、仲間たちと過去の話を語りあう。気づけばそんな生産性のない日々を繰り返していました。
サビ1
眠れずに眺めてたあのテレビ
僕らはいつまでも忘れられないまま
奪い奪われてたでもいつか僕もきっと
気付かずに奪い取ったんだろ
無くなったことばっかり
ずっと思いはせないでいて
続きはこれから
そんな、前に進めない日々だけど
眺めてたあのテレビが忘れられない。
この主人公を椎木さんに例えるとしたら
眺めていたテレビというのは、
なにかの音楽番組でしょう。
他人の演奏を眺めながら
いつか僕もきっと
と、かじりついていたのかもしれません。
過去の自分を思い出して歌にしているとすれば、MVの雰囲気に懐古さを感じるのも頷けます。
2番
冬になる度 校庭に積もる雪
長電話がより近付けていく距離
本当の気持ちだって
機械越し電波に話すほど
僕らは 今に頼ってる
ここの描写は本当に逸脱していますね。
センスを感じられずにはいられません。
確かに、現代の若者は
自分の大切な気持ちを携帯電話で伝える
ことに違和感を感じることはないでしょう。
“一昔前まで当たり前じゃなかったことが、
いつに間にか当たり前になっている”
そんな、自分をどこか蔑むと同時に
時の流れに切なさを抱いているようです。
冬になる度 校庭に積もる雪
という部分も、時の流れを感じさせる情景ですね。
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