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【Eve/夜は仄か】歌詞の意味を徹底解釈!愛されたいを知った「生きたくない少年」の物語。

2番

誰にも言えない秘密があって
笑顔の裏には影があって
知らない自分を知って欲しいんじゃなくて
そうじゃなくて

あの時ドキドキする胸の高鳴りは
凍てつく心を溶かしてしまえたら
この手をすり抜ける 陽だまりの中で独り
仄日は切なくあなたに寄り添い

主人公が抱える<誰にも言えない秘密>というのは「生きたくない」という本心のことなのでしょう。

1番の解説の際でも触れましたが、主人公はその本心を隠して嘘をついて生きています。

 

そんなときに太陽のようなあなたに出会ってしまった。

2番歌詞で出てくる「ドキドキする胸の高鳴り」「凍てつく心を溶かす」など、切り抜けばラブソングであるとも思えるようなフレーズたちはサビの「希う(恋願う)」の回収になっています。

 

主人公はあなたに心を奪われてしまった。

しかしあなたは仄日のように切なく消える、、、

 

真っすぐに誓い
痛い 浮ついた水心
愛 咲いた花びら
散りゆく最期までを僕に

ここの歌詞もまた秀逸的。

「花心」が描かれた1番とは打って変わって「水心」が描かれています。

 

実はこの「水心」という言葉は、水泳の心得という意味で使われるほかに「魚心あれば水心(うおごころあればみずごころ)」ということわざの略として使われることが多いです。

知っている方も多いかも知れませんが魚心あれば水心とは、相手が好意を示せば、自分も相手に好意を示す気になる(魚に水と親しむ心があれば、水もそれに応じる心がある意が由来)といった現象を示す言葉です。

 

きっと主人公もこの現象を自分とあなたの間で引き起こそうとしているのでしょう。「こっちは何度も回想してあなたを想っているのだから、あなただって多少は自分のことを想ってくれているはず」だと。

 

しかし現実はそうはいきません。

会えてもない訳ですから、この現象を引き起こせるわけがないのです。だから<痛い 浮ついた水心>なのでしょう。

 

咲いてしまった花心がいつか散ってしまうことを予感しながらも、芽生えた想いを認めている訳です。

 

<サビ2はサビ1と同じため割愛>

3番

寂しい星を待って

愛されたいよ少年

夜は仄かになって

寂しい星を待って
愛されたいを知ってしまった少年
夜空を見上げたなら 今踊って
さよならを謳って 希うまで

今日も生きてしまったな これで何年
ただなんだか気分はいいみたいだ。

「夜は仄か」

タイトル名にも起用されているこのフレーズは、楽曲の終盤に歌詞として出てきます。

 

おさらいですが、夜は仄かとは「夜はわずかに」といった意味を持ちます。

 

そして「仄か」という言葉が太陽(あなた)を意味する「仄日」として使われていたことを念頭に置くと「仄か」には「わずかな希望」といった含みがあるのではと推測することができる。

 

つまりこの瞬間に主人公が感じた「夜は仄か」という情景には「夜は仄かに輝いている」というような隠し語が存在するのではないでしょうか。

 

その証拠に最後は「ただなんだか気分はいいみたいだ。」とちょっぴり前向きな心情が綴られて歌詞が締められていきます。

 

「生きたくない少年」は「愛されたい」を知って『仄かな夜』を感じ取ったのだ。

 

感想

歌詞に起用されている言葉を噛み砕いていくたびに「ああこういう意味があるんだ」とか「だからこの言葉を使ったのか~!」とかの発見が多くあり、すごく解釈するのが楽しかったです。

 

廻廻奇譚のときも感じましたが、Eve楽曲は歌詞考察している中で言葉の学びが多くあるなと。

 

個人的にBメロのテンポがすごく好きです。

 

【Eve/夜は仄か】

歌詞の意味の解釈でした!

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コメント

  1. 匿名 より:

    参考になりました

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