2番
胸ぐらを掴み返して 反撃のパンチを繰り出すくらいじゃなきゃ
お前の隣には立てないから
相手が何であれ日和らない 何度伸されても諦めない
忘れるな忘れるなと言い聞かせ続けたのに
2番の歌詞で描かれているのは「奮い立つ強さ」といったところですね。これまでの情景とニュアンス的には似たようなものです。
自分より強い相手、自分では出せそうにない記録、手の届かない相手など、、、この世にはつい日和ってしまう壁がたくさんありますよね。
そんな高い壁を越えるためには、殴られて耐えるくらいのタフさだけではなく、殴られて殴り返すくらいの一越えが必要。普通じゃ起きないような行動を、勇気あるお前を投影して起こそうとしているようです。
日和らない、諦めないの精神を持ち続ければ行けるところまで行ける。頭で分かっていても実際に決行するのは難しいんですよね。。。そんな憂いに対するアンサーが次の歌詞になります。
3番
傘はいらないから言葉を一つくれないか
微温い優しさではなく
弱音に侵された胸の奥を抉るような言葉を
逆境で憂い状態の自分に必要なのは「微温い優しさではなく弱音に侵された胸の奥を抉るような言葉」。
この<弱音に侵された胸の奥を抉るような言葉>というのが、具体的に何なのかは言及されていませんが「少々厳しくても自分の心に火を点けてくれる言葉」であることは分かりますよね。
アニメ「東京リベンジャーズ」ひいては漫画「東京卍リベンジャーズ」には、そういった火を点けてくれる言葉がたくさん出てきますので、ナニカに対して即座に心が折れがちな方は、これを機に視聴してみることをオススメします。
ラストサビ
何度も青アザだらけで涙を 流して 流して
不安定な心を肩に預け合いながら 腐り切ったバッドエンドに抗う
なぜだろう 喜びよりも心地よい痛み ずっしりと響いて
濡れた服に舌打ちしながら 腫れ上がった顔を見合って笑う
土砂降りの夜に 囚われの日々に 問いかけるように
光った瞳の中で 誓ったリベンジ
歌詞の内容はサビ1とほとんど同じですが、サビ1のラストフレーズ「土砂降りの夜に 誓ったリベンジ」がラストサビでは<土砂降りの夜に 囚われの日々に 問いかけるように 光った瞳の中で 誓ったリベンジ>に変化しています。
何度もリベンジを繰り返す中で心が折れるどころか、少しずつ希望を見いだしていく。
そんなリベンジ精神の強さを、ラストサビの歌詞変化は象徴しているのではないでしょうか。
『東京リベンジャーズ』の主題歌として描かれてた本楽曲は、何度も壁にぶつかってしまう弱虫(Cry Baby)だからこそ魅せることのできる強さ・カッコよさが描かれていたのだ。
感想
難しい言い回しや意味深なフレーズが多い訳ではありませんでしたが、掘れば掘るほど諦めの悪さといった「リベンジ精神」が強く表れる歌詞でした。
「FIRE GROUND」の歌詞を見たときも思いましたが、髭男が提供するアニメタイアップ曲はかなり物語に寄り添っています。
髭男の楽曲は過去に何十曲と考察させて頂きましたが、基本的にこだわりが強くて時間をかけて向き合うことで見えてくる情景があるんですよね。つまり難しい解釈が多い訳です。
にも関わらず本楽曲がストレートな表現に溢れていたのは、真っすぐでひたむきな『花垣武道』の印象をそのまま表現したかったからなのかなと。執筆を終えつつ感じました。
【Official髭男dism/Cry Baby】
歌詞の意味の解釈でした!
スポンサーリンク
コメント
スゲーマジか。 初めて知った
カッコイイ
同じシンガーをやらせていただいていますが、この曲は変調の多さ1が好きです!
クライベイビーは、花垣タケミチの真実を映す、鏡だったんですね。調べるとクライベイビーの「クライ」の意味は、泣くや、叫ぶということらしいです。なのでクライベイビーは、「叫ぶ子供」ということ何じゃないですか?
たけみちかっこいい
たけみちとかんけいがあったんですね
ある人が言ってましたが、大切な人を命をかけて守る人は、いつか自分のことを犠牲にしてしまってその時初めて気づくんですよ。
「ああ。この人は、私がいなくても生きていける」とね。