2番
晴れた日の朝
あなたのことがどこまでも大切でした
言えないでいた言葉交わし合った
笑えるくらい穏やかに
歌詞の内容は違えど2番の構成は1番と同じような感じです。
共通する情景変化が1、2番にはあるのです。
2番のAメロでは「あなたのことがどこまでも大切でした」と、やはり恋心を再認識しつつ、笑えるくらい穏やかだった過去の二人を想起してしまっています。
それはひどく丈のずれたオートクチュール
ほつれてゆくボタンの穴
こんなチグハグな舞台はもう閉めない
なのにエピローグの台詞が言えなくなった
ねえ あなたを見つめてた
ただどれだけ穏やかで笑い合っていた過去の二人を想起してみても<丈のずれたオートクチュール>や<ほつれてゆくボタンの穴>のように元の綺麗な状態には戻れないのが現実。
そして二人の舞台にはもう後書き(エピローグ)が流れているのに、時を進めたくなくて言葉が出ない(台詞が言えない)のも現実。
終わるのが妥当だけど終わらせたくない。
そんなどっちつかずの感情を抱えたまま、やはり二人は終焉へと近づいていきます。
サビ2
どれだけ生まれ変わろうとも意味がないくらい
どこか導かれるようにあなたと出逢いたい
いまさら言いたいことなんて一つもないのに
私あなたに恋をした
苦しさと一緒に
別れ際に芽生えてしまった恋心なんてどうしようもない。
それを痛いほど分かっているからこそ、主人公は来世にこの想いを託そうとする。
「苦しさと一緒に」とあるように、苦しい場面が多かったから別れを選んだはずなのに、今となっては「恋をしていた」という事実ばかりが胸を締め付けてくるのです。
これは別れを経験したことのある多くの男女が共感できるのではないでしょうか。
3番
あなたの腕その胸の中
強く引き合う引力で
ありふれていたい 淡く青いメロディー行かないで ここにいて 傍で
何も言わないままで
忘れられないくらいに抱き締めてずっと ずっと
ずっと ずっと ずっと恋をしている
楽曲のラスト3番は「最後にして欲しいこと」が痛切なくらいストレートに描かれていく。
また「Pale Blue」を連想させる「淡く青いメロディー」という歌詞があります。
1番でもお話ししましたが、やはり主人公は「Pale Blue」を求めていることが分かります。
「憂鬱(Blue)」の感情に支配される主人公にとって、「青白い光(Pale Blue)」は小さな希望なのでしょう。
苦しいから余儀なくされた別れ。しかしその中には紛れもない「恋」があったのです。
エンドロールで気付いてしまったどうしようもなく報われない恋心。
感想
「離婚から始まる恋」という衝撃的なコンセプトを持つ楽曲でしたが、歌詞を紐解いて見ると別れと後悔を経験した全ての人に刺さるラブソングだったんじゃないかなと思います。
それとやはり米津さんの作る音楽は、タイトル名といい、歌詞の細かな言葉選びといい、洒脱で美しいなと改めて思いました。ブルー1つでここまで考えさせられるとは、、、
【米津玄師/Pale Blue】
歌詞の意味の解釈でした!
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コメント
今までの歌詞は
「恋をしてた」だったのが
最後は
「恋をしている」の進行形になってるのが
最後をフワッと締めてるなぁと感じました
米津マジックに感動しました。
みんなにも気付いて欲しいです。
AHA体験ができます。