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【米津玄師/馬と鹿】歌詞の意味を徹底解釈!進む逆境の先には何が待っている!?

日曜劇場「ノーサイドゲーム」の主題歌!

【米津玄師】「馬と鹿」について

歌詞の意味を徹底的に

考察および解説していきたいと思います。

 

これが愛じゃなければ、、、

と叫ぶ主人公の周囲には、どのような情景が漂っているのでしょうか。

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日曜劇場「ノーサイドゲーム」主題歌!

今回紹介する「馬と鹿」は、日曜劇場「ノーサイドゲーム」の主題歌に起用されています。

本ドラマは、大泉洋が主演を演じる

企業エンターテイメントドラマです。

上は第1話の予告動画ですが、「馬と鹿」はこのドラマの為に作られた楽曲であるため、ドラマの理解は楽曲考察に欠かせることができません。そのため、まずはあらすじを簡単に説明していきます。

 

大泉が演じる大手自動車メーカー「トキワ自動車」の中堅サラリーマン・君嶋隼人は、出世レースの先頭に立ち幹部候補とまで言われていたが、意向に沿わない異動を受けてしまいます。

その先に待ち受けていたのは、ラグビーチーム「アストロズ」のゼネラルマネージャーへの任命でした。現在、成績不振な「アストロズ」を再建するという重荷。出世の道を絶たれた君嶋の、再起をかけた戦いが始まるというわけです。

 

今回、「ノーサイドゲーム」の主題歌となった「馬と鹿」について、米津玄師本人は

とコメントしています。

これを見て頂けると分かるのですが

逆境の中をひとつひとつ進んでいく様

「馬と鹿」では描かれているのです。

 

具体的な内容はどのようになっているのでしょうか?

さっそく楽曲考察に移っていきましょう。

楽曲名「馬と鹿」とは

「馬と鹿」という二つの動物が、タイトル名になっていますが、これらは「馬鹿(バカ)」という言葉を構成する要素になります。

 

「馬鹿」は、誰もが共通して浮かぶ語で

愚かなこと。 社会の常識に欠けていること。

という意味を持つ言葉。時には蔑みの念を込めて、時には冗談交じりで私たちの日常で多く使われている言葉です。

 

ここで更にタイトル解釈を深読みすると

なぜ「馬鹿」ではなく「馬と鹿」なのか。

という問題にぶつかります。

 

率直な「馬鹿」より、見栄えが良いから。

という可能性もあり得るとは思いますが、深い意味を持つ言葉を量産する米津さんのことです。隠されたメッセージがあるのでは!?と疑ってしまいます。

 

そのためまずは、

両者の動物が象徴するもの

を調査してみました。

 

まず「馬」に着目にしたところ、

馬は高貴で縁起がいいこと。

を象徴していることが明確になりました。

なぜなら、機械が発達する前は、移動手段として用いられており、たいへん貴重で高価なものだったからです。だから馬は「富や権力の象徴」とも言われていました。

 

次に「鹿」です。

これは文化によって異なりますが

ハーモニー、幸福、平和、長寿

といった意味を持つそうです。
(どの文化でもプラスイメージの動物でした)

 

これらを包括すると

「馬と鹿」

かなりポジティブなイメージ

を象徴していることが分かります。

 

公開された歌詞からは「泥臭さ」のようなものを感じましたが、その中に隠された光や希望があり、だからこそ「馬鹿」ではなく「馬と鹿」というタイトルになっているのかも知れません。少なくとも、だた蔑むための意ではないのでしょう。

さらに、楽曲を深追いしていきます。

MVの詳細

「ノーサイドゲーム」の第一話で、
何の前触れもなくが流れ、
世間を賑わした「馬と鹿」。

ついに、フルMVが解禁!

MVは「Lemon」「Flamingo」も手がけた山田智和さんが監督を努めています。

生き抜く上で不可欠な”衝動”や”情熱”

が、120人にのぼるキャストと共に力強く表現されており、未だかつてない鮮烈な映像を生み出しています。一度視聴したリスナーの心を惹きつけて離さないような独自のアプローチが成されています。過去の映像作品とも全く異なる形で楽曲の世界観を表現した作品となっています。

未試聴の方はこの機会に是非視聴下さい。

では、本題の歌詞に迫っていきます。

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歌詞

歪んで傷だらけの春
麻酔も打たずに歩いた
身体の奥底で響く
「生き足りない..」と強く

まだ味わうさ
噛み終えたガムの味
冷めきれないままの心で
ひとつひとつなくした果てに
ようやく残ったもの

これが愛じゃなければ
何と呼ぶのか 僕は知らなかった
呼べよ花の名前を
ただ一つだけ
張り裂けるぐらいに
鼻先が触れる 呼吸が止まる
痛みは消えないままでいい

疲れたその目で何を言う
傷あと 隠して歩いた
そのくせ 影をばらまいた
気づいて欲しかった

まだ歩けるか
噛みしめた砂の味
夜露で濡れた芝生の上
はやる胸に尋ねることは
終わるにはまだ早いだろう

誰も悲しまぬように
微笑むことが
うまくできなかった
ひとつ ただひとつでいい
守れるだけで それで良かったのに
あまりにくだらない
願いが消えない
誰にも 奪えない魂

何にたとえよう
君と僕を
踵に残る似た傷を
晴れ間を結えば まだ続く
行こう
花も咲かないうちに

これが愛じゃなければ
何と呼ぶのか 僕は知らなかった
呼べよ 恐れるままに
花の名前を
「君じゃなきゃ駄目だ」と
鼻先が触れる 呼吸が止まる
痛みは消えないままでいい

あまりにくだらない
願いが消えない
止まない

作詞作曲:米津玄師

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歌詞の意味・解釈

歪んで傷だらけの春
麻酔も打たずに歩いた
身体の奥底で響く
「生き足りない..」と強く

まだ味わうさ
噛み終えたガムの味
冷めきれないままの心で
ひとつひとつなくした果てに
ようやく残ったもの

作詞作曲:米津玄師

ここでは、米津さんが抱く楽曲の意図。

逆境の中をひとつひとつ進んでいく様

が、まさに描かれています。

 

本来「春」という季節は、出会いや恋を連想させる期待感に溢れた季節であり、キラキラしたものの象徴であるともいえます。しかし、歪んで傷だらけの春という言葉を使うことで、逆境の中にあることを演出しているのです。

 

そして、麻酔を打たないというのは

感覚を鈍らせないということ。

つまりは、

自分の気持ちに素直に向き合う

ことを表現するために使われており、

歌詞の前半部分は

たくさんのものを失くして傷だらけになったけど、これくらいで絶望するわけにはいかない。いっさいのプライドを捨て、自分の心に問いただしてみると「生きたい」と強く訴えていた。

と解釈できます。

とにかく、前進しようとしているのです。

これが愛じゃなければ
何と呼ぶのか 僕は知らなかった
呼べよ花の名前を
ただ一つだけ
張り裂けるぐらいに
鼻先が触れる 呼吸が止まる
痛みは消えないままでいい

作詞作曲:米津玄師

ここから先の歌詞は、「愛」「鼻先が触れる」など、ラブソングのような語法で綴られていきますが、米津さんの制作意図を見る限り、単なる恋愛ソングと受け取るのは間違っていると思います。

 

おさらいですが、本楽曲「馬と鹿」は、

ラグビーチーム「アストロズ」を再建する

という目的を持つ「ノーサイドゲーム」の主題歌として書き下ろされています。

それを踏まえると、ここの部分は

チームを想う心

が描かれているのだと思います。

 

花に一つ一つ名前があり、それぞれの花言葉があるように、チームメンバー1人1人にも名前があって、各々の特徴があります。

呼べよ花の名前を

張り裂けるぐらいに

という歌詞は、チームを応援する君嶋の姿を映しているのではないでしょうか。

何にたとえよう
君と僕を
踵に残る似た傷を
晴れ間を結えば まだ続く
行こう
花も咲かないうちに

作詞作曲:米津玄師

歪んで傷だらけの春

と対比するくらい、心が張り裂けそうになっていた主人公でしたが、同じ境遇(似た傷)を持つ仲間のお陰で、花の咲いていない春という逆境の中でも、進む意思を灯すことが出来たのです。

「春」や「花」という言葉で

「希望」「期待感」と、それをひっくり返されたときの「絶望感」を演出しているのです。さすが米津さんと言わんばかりのテクニカルな歌詞ですよね。

これが愛じゃなければ
何と呼ぶのか 僕は知らなかった
呼べよ 恐れるままに
花の名前を
「君じゃなきゃ駄目だ」と
鼻先が触れる 呼吸が止まる
痛みは消えないままでいい

あまりにくだらない
願いが消えない
止まない

作詞作曲:米津玄師

上記のサビと同じですが最後は

くだらない世界を肯定する

ように締められます。

今回紹介した「馬と鹿」は、流して聴くと、ラブソングのようにも受け取ることが出来ますし、意図を踏まえて聴くと、がむしゃらに這い上がろうとする姿を連想することができます。

1曲で複数の解釈ができるのも、意味深な言葉が散りばめられる米津玄師の楽曲の醍醐味ですよね。

感想

  • 「馬と鹿」は「ノーサイドゲーム」の為に書き下ろされた楽曲!
  • 逆境の中を進んでいく様が描かれている!
  • サビがキャッチーで心に響く!

今回の作品もグッときますね~

米津玄師の作品は毎度毎度、楽曲の顔が変わってくるから本当に飽きがこない。同じアーティストなのに、それを感じさせない多角的なアプローチがすごい。

ファンを惹きつけてくれますね。

今回も素敵な楽曲をありがとうございます。

時間がある方はこちらの人気記事をどうぞ。

【米津玄師/馬と鹿】

歌詞の意味の解釈でした!(‘ω’)

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コメント

  1. クリームぱん より:

    もしも、ドラマだけでなく、ラグビすー全体、ワールドカップなどを見据えての曲であったならば

    呼べよ花の名前を、は
    日本代表の象徴である桜を意味しているのかも?

    • サルーsalute より:

      クリームぱんさんコメントありがとうございます。
      なるほど『花』が『日本を象徴する桜』ですか。
      仰る通り広い目線で捉えていると仮説した場合、可能性としては高そうですね。
      参考になりました(‘ω’)

  2. 周平 より:

    歌詞考察ありがとうございます。

    主の考えを踏まえ、私なりに考えてみました。

    この歌は「何かに打ち込む」「本気になる」というテーマに感じます。
    春は花が咲く季節。花は人生における成功を意味します。それが咲かない。噛み終えたガムはこれまで打ち込んできたこと。でももう味がしないくらい先がないことがわかってる。でもやめられない。自分の中の炎が消えないから。いろんなことを捨てて打ち込んできたことは、それはもう「愛」と呼べるのではないか。そしてまだ自分の成功「花」を咲かせようとしているのではないか。

    長文すみません。

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