待ち合わせまでの時間がただ
過ぎてゆく度に胸が高鳴る
雨上がりの空見上げれば
あの日と同じ様に
架かる七色の橋
この部分の歌詞なんかはわりと原作の描写そのままです。
待ち合わせ場所へと向かう途中、3人は同じ虹を見つめます。
幼なかったあの日に一緒に虹を見た時と同じように。だけど今は別々の場所から。
ここでの虹はRed,Green,Blueのそれぞれの色が重なっていないことや、3人が見る場所がバラバラであることから、3人がそれぞれ違う感情で再会を迎えようとしていることを暗に示しています。
RはGを強く意識していて、Gは思い出に浸りたがっていて、Bは2人に慕われていた当時の自分に、1日でもいいから戻りたい。
時間が近づくにつれ高鳴る心臓。
だけどそれぞれの思いは違います。
サビ1
ここでもう一度出会えたんだよ
僕ら繋がっていたんだずっと
話したいこと
伝えたいことって
溢れて止まらないから
ほらほどけていやしないよ、きっと
もう会えないと思っていた人と再会して、当時の感情や思い出が溢れ出してくる。
同窓会や成人式でそんな経験をした人も多いことでしょう。
「家庭科室って2階じゃなかった?」
「どうして私たちって遊ばなくなったの?」
「あの頃、実は好きだったんだ」
何気ない思い出話から、結婚の話、衝撃のカミングアウトまで。
小説で3人は出会ってから数時間で、本当にいろんな話をして盛り上がります。
その中で実は疎遠になった明確な理由がなかったことも明らかになり、再び当時のように関係を深めていくこととなります。
離れ離れの間もきっとどこかでつながっていて、関係はほどけていやしなかったのです。
巡る季節に急かされて
続く道のその先また
離れたってさ
何度だってさ
強く結び直したなら
また会える
どれだけ離れていたって、根の部分が繋がっていれば必ずまた会える。
そんなことをこの部分の歌詞は歌っています。
再会の方法も時代によって変わっていきます。
「RGB」の中で、3人はSNSを通じてお互いの存在を認識していました。ネット社会となった今、もう絶対に会えない人なんてそうはいないのかもしれません。
不思議なことに、人と人の繋がりは切れることなく続いていきます。
2番
何だっけ?
思い出話は止まんないね
辿った記憶と回想
なぞって笑っては
空いた時間を満たす
言葉と言葉で気づけばショートカット
明日のことは気にせずどうぞ
まるで昔に戻った様な
それでも変わってしまったことだって
本当はきっと幾つもある
だけど今日だって
あっけないほど
あの頃のままで
ここでikuraさんが初挑戦したというラップパートが登場。
斬新かつ新鮮であり、軽快なライミングとフロウが非常に心地いいですね。
再会を果たし、止まらない当時の思い出話。
しかし何もかも当時のままというわけにもいかず、変わってしまったことだって本当はいくつもあります。
作品の中ではGは結婚してしまったわけでRは当時のように思いを寄せるわけにはいかないだろうし、就職したり資格を取ったりとそれぞれが自分の道を歩んでいて、社会的な立場も子供の頃とは全く異なります。
でも再会してしまえばそんなことどうでもいいのです。
止まっていた物語は再生し、変わったことなんか気にならないくらいに、3人はあの頃のままではしゃぎ合います。
ボウリングをしたりダーツをしたりゲームセンターに行ったりして、無邪気に子供みたいに。
腹を抱えて笑い合って、気づけば3人は朝を迎えていました。
そんな小説「RGB」の最高で美しい瞬間を、この歌詞は切り取っています。
ここからの歌詞で、3人の名前が三原色であった意味が明らかになります…!
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コメント
自分の考えだけでなく、他の視点から考えられて面白かったです!
確かにこの記事を書いた人の気持ちを知ることができて面白かったですね。私は、三原色の歌詞がどういう意味でこうなっているのかも歌詞も知らなかったので、知ることができてよかったです。
こういう考察は結構当たるので、ちょっと信じてみたいと思います!私は、今度の運動会で、三原色を踊るので、三原色がどういうのかを知ることができてよかったです!三原色にはこういう意味がある可能性があるっていうのを知れて面白かったです!私は、なかなかどういう意味なのかが考えることができなくて、そういうのかって今納得できました!私は、運動会で踊る曲が三原色と言われて、私三原色の歌詞も知らないし、どういう歌詞がどういう意味なのかも知らないけど大丈夫なのかなって不安になったけど、これを見たのでもう不安はなくなりました!本当にありがとうございます。
Bも結婚してたんですか。気づきませんでした
記事中に一か所表記ミスがありました。Bは結婚していないはずです、大変失礼しましたm(__)m
× 作品の中ではBは結婚してしまったわけで
〇 作品の中ではGは結婚してしまったわけで