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【YOASOBI/群青】歌詞の意味を徹底解釈!原作『ブルーピリオド』と合わせて解説。

【YOASOBI】「群青」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。

 

注目ポイント

✔ 原作『ブルーピリオド』はどんな話…?

✔ 「好きなこと」と向き合う怖さ

✔ 描かれる ”青春” の美しさ

 

骨助
骨助

「夢を追いかける姿って美しいな」と感じさせてくれる素敵な楽曲。今のまま何となく生きてていいのかな…と考えさせられます。

 

 

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原作は漫画『ブルーピリオド』

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今回紹介していく『群青』はYOASOBIの5作目のデジタル配信限定シングル。

ブルボン「アルフォートミニチョコレート」CMソングにも起用され話題を呼んでいます。

 

「小説を音楽にする」ユニット、YOASOBI。

しかし今回考察する『群青』の原作は小説ではなく、「マンガ大賞2020」で大賞も受賞している山口つばさの漫画『ブルーピリオド』です。

 

ここで『ブルーピリオド』の公式の作品紹介を引用させていただくます。

成績優秀かつスクールカースト上位の充実した毎日を送りつつ、どこか空虚な焦燥感を感じて生きる高校生・矢口八虎(やぐち やとら)は、ある日、一枚の絵に心奪われる。 その衝撃は八虎を駆り立て、美しくも厳しい美術の世界へ身を投じていく。 美術のノウハウうんちく満載、美大を目指して青春を燃やすスポコン受験物語、八虎と仲間たちの戦いが始まる!

 

充実した毎日を送りながらも、何事にも必死になれずにいた主人公が美術という「好きなこと」を見つけ、夢に向かって突き進んでいく青春漫画。

 

『群青』の歌詞はこの物語と密接に結びついています

 

骨助
骨助

本記事では作品の内容にも簡単に触れながら、楽曲の考察を進めていきます。

楽曲名「群青」とは

「群青」とはやや紫みを帯びた鮮やかな青色のこと。

複数の意味合いを込めてこのタイトルがつけられているように思いますが、やはり最も大きな比重を占めているのは「青春」の比喩としての意味でしょう。

 

無難な日常を捨てて「好きなもの」を必死に追いかける

そんな楽曲の世界観はまさに青春そのものです。

 

また原作『ブルーピリオド』がピカソの青の時代を意識していたり、作品の象徴的なカラーとして青を使用していたりするので楽曲のタイトルが青色に関係したものになるのはある種必然だったのかもしれません。

 

骨助
骨助

タイトルについて確認したところで、さっそく本題の歌詞を見ていきましょう…!

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歌詞

嗚呼、いつもの様に
過ぎる日々にあくびが出る
さんざめく夜、越え、今日も
渋谷の街に朝が降る
どこか虚しいような
そんな気持ち
つまらないな
でもそれでいい
そんなもんさ
これでいい

知らず知らず隠してた
本当の声を響かせてよ、ほら
見ないフリしていても
確かにそこにある

感じたままに描く
自分で選んだその色で
眠い空気纏う朝に
訪れた青い世界
好きなものを好きだと言う
怖くて仕方ないけど
本当の自分
出会えた気がしたんだ

嗚呼、手を伸ばせば伸ばすほどに
遠くへゆく
思うようにいかない、今日も
また慌ただしくもがいてる
悔しい気持ちも
ただ情けなくて
涙が出る
踏み込むほど
苦しくなる
痛くもなる

感じたままに進む
自分で選んだこの道を
重いまぶた擦る夜に
しがみついた青い誓い
好きなことを続けること
それは「楽しい」だけじゃない
本当にできる?
不安になるけど

何枚でも
ほら何枚でも
自信がないから描いてきたんだよ
何回でも
ほら何回でも
積み上げてきたことが武器になる
周りを見たって
誰と比べたって
僕にしかできないことはなんだ
今でも自信なんかない
それでも

感じたことない気持ち
知らずにいた想い
あの日踏み出して
初めて感じたこの痛みも全部
好きなものと向き合うことで
触れたまだ小さな光
大丈夫、行こう、あとは楽しむだけだ

全てを賭けて描く
自分にしか出せない色で
朝も夜も走り続け
見つけ出した青い光
好きなものと向き合うこと
今だって怖いことだけど
もう今はあの日の透明な僕じゃない
ありのままの
かけがえの無い僕だ

知らず知らず隠してた
本当の声を響かせてよ、ほら
見ないフリしていても
確かにそこに今もそこにあるよ
知らず知らず隠してた
本当の声を響かせてよ、さあ
見ないフリしていても
確かにそこに君の中に

 

作詞:Ayase

歌詞の意味・解釈

1番

嗚呼、いつもの様に
過ぎる日々にあくびが出る
さんざめく夜、越え、今日も
渋谷の街に朝が降る
どこか虚しいような
そんな気持ち
つまらないな
でもそれでいい
そんなもんさ
これでいい

楽曲冒頭では、主人公が漠然と抱いている虚しさが描写されています。

 

何も必死になれることがないまま、ただ当たり前の日常が過ぎていくだけの毎日。

きっと誰しも経験があるだろうと思いますが、それは決して逃げ出したくなるものではないにしろ、あくびが出る程退屈なものです。

 

主人公は仲間とさんざめく(賑やかに騒ぐ)夜を過ごした後に、静かな朝を迎えて「自分は一体何をしてるんだろう…」なんてことをぼんやりと感じています。

つまらないけれど、別に楽しみがないわけでも悲しくて仕方がないわけでもないから今のままでもいい。

そんなどっちつかずのやりきれない感情です。

 

YOASOBI楽曲なので当然と言えば当然ですが、歌詞の内容は原作のストーリーそのもの

『ブルーピリオド』でも仲間と騒いだ後に主人公が朝の渋谷を歩くシーンがそのまま存在します。

 

骨助
骨助

後の歌詞でも、原作のストーリーや登場人物の発言を強く意識した歌詞がたびたび登場します。

 

知らず知らず隠してた
本当の声を響かせてよ、ほら
見ないフリしていても
確かにそこにある

ここで突然の合唱パート

漠然と日々を過ごす主人公に、俯瞰的な視点から問いかけが一つ与えられます。

 

楽に生きようとして知らず知らずのうちに隠してしまっているけれど、本当は何か目指しているものがあるんじゃないか、好きなものがあるんじゃないか、と。

 

それがまさに主人公にとっては「美術」だったわけですが、きっと人それぞれ好きなものがあったはずです。

 

美術と出会い、”好きなもの”  を前に感情を揺さぶられる主人公。

夢を追いかけて物語は動き始めます

 

サビ1

感じたままに描く
自分で選んだその色で
眠い空気纏う朝に
訪れた青い世界

サビ1冒頭の歌詞は原作の展開そのものです。

詳しく説明するとネタバレになってしまうのでアバウトに書きますが、『ブルーピリオド』で主人公は朝の渋谷の景色にインスピレーションを受け、自分の感性の赴くままに青く色づけした風景画を描きます。

 

それはまさに、初めて好きなものを好きなままに、感じたものを感じたままに形にした瞬間。

 

その作品を周囲に受け入れられた時、主人公はこれまでの人生で抱いたことのないような感情を覚えたのでした。

 

好きなものを好きだと言う
怖くて仕方ないけど
本当の自分
出会えた気がしたんだ

好きなものを好きだと言う」

それは文字にしてみれば何ら特別なことではない、当たり前のことのようにも思えますが、実際には怖くて仕方のない事です。

 

もしも本当に好きなものを否定されたら、それは自分の価値観そのものを否定されたようなもの。

好きで仕方なくてやったことを否定されれば、自分には何が残っているんだろうという絶望感に苛まれるでしょう。

 

だから楽に生きようと思えば、きっと好きなことを好きと言わず何事もほどほどにやるのが吉。

例え心のどこかでは「絵を描くことを生業にしたい」と思っていても、「ちょっと趣味で絵を描いた」くらいの心もちでいれば別に傷つくことはありません。

本気でやらずに多少余裕のあるスタンスを取った方が当然平穏に生きられるはずです。

 

それでも本当に好きなものを好きだと言って、周囲に受け入れられた主人公は、これまで自分が逃げてきた「本当の自分」に出会えたような気がしたのです。

 

2番

嗚呼、手を伸ばせば伸ばすほどに
遠くへゆく
思うようにいかない、今日も
また慌ただしくもがいてる
悔しい気持ちも
ただ情けなくて
涙が出る
踏み込むほど
苦しくなる
痛くもなる

美術と出会い、1番冒頭の空虚な日常から一変して夢を追いかけ始めた主人公。

しかしそこには数え切れないほどの苦悩が待ち受けているのでした

 

ほどほどにやってできないことがあっても、別にそれは大した問題にはなりません。

本気を出してないだけなのだと言い訳できるだろうから。

でも本気でやれば、本気でやってできないことが立て続けに見つかるのだから、それはどうしようもなく苦しいことでしょう。

 

ただできない自分が情けなくて、踏み込めば踏み込むほど、本気になれば本気になるほど苦しくなる。

 

それは決して美術に限らず、あらゆる部活動や勉強、仕事においても同じことが言えるのではないでしょうか。

 

サビ2

感じたままに進む
自分で選んだこの道を
重いまぶた擦る夜に
しがみついた青い誓い

「青い誓い」は大人になり切れていない青い自分が立てた誓いであり、「夢を諦めない」「好きなことを追いかける」といった決意のことでしょう。

 

困難に直面し、重いまぶたを擦りながらも必死に目の前の課題に立ち向かう夜。

理性的に考えれば逃げ出してしった方がきっと楽になれるのでしょうが、主人公は自分の感性を信じてなんとか前に進もうとしています。

 

好きなことを続けること
それは「楽しい」だけじゃない
本当にできる?
不安になるけど

『好きなことを続けること それは「楽しい」だけじゃない』

原作でも同様の言葉が登場するのですが、まさにこの言葉がこの作品における苦悩を象徴しているように感じます。

 

ただ好きなことを趣味でやるだけなら、きっとそれは「楽しい」はず。

でもそれを続けていくならば。結果を求めてやるならば。それを将来も続けたいならば。

そこには幾多の困難が待っていて、決して「楽しい」だけではやっていけません。

 

挫折して、他人と比べられて、傷ついて。

自分は本当にできるのか?

そんな不安に苛まれることでしょう。

 

骨助
骨助

3番では、それでも夢を追いかける美しい主人公の姿が描かれていきます。

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