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【YOASOBI/勇者】歌詞の意味を徹底解釈!終わりから始まるフリーレンの出発の歌。

【YOASOBI】「勇者」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。

 

注目ポイント

✓ フリーレンの心境の変化

✓ 原作小説「奏送」のストーリー

 

骨助
骨助

「葬送のフリーレン」および小説「奏送」のストーリーとあわせて、楽曲の魅力をじっくり紐解いていきます。

 

 

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「葬送のフリーレン」OP主題歌

今回紹介していく「勇者」はアニメ「葬送のフリーレン」オープニング主題歌として書き下ろされた楽曲です。

2023年9月29日に楽曲が配信リリースされており、YouTubeではMVの公開もスタートしています。

MVの再生回数は公開後わずか5日間で400万回を突破しており、今年はYOASOBIの勢いが止まりません。

TVアニメ『葬送のフリーレン』PV第2弾/毎週金曜よる11時放送

「葬送のフリーレン」は週刊少年サンデーにて連載中の人気漫画作品。

長命のエルフであるフリーレンを中心に、魔王を倒した勇者一行の後日譚が描かれています。

アニメの初回放送は金曜ロードショーにて2時間スペシャルで放送され、以降は日本テレビの新アニメ枠である『FRIDAY ANIME NIGHT』枠にて放送されています。

 

YOASOBIは今回の楽曲について、

「葬送のフリーレン」は、私たち自身ものすごくファンであり、今回楽曲という形で作品に携わることができ、大変光栄に思っています。作品を読んでいた時に感じていた、常に漂うどこか寂しい空気感や、旅をしていく中でフリーレンが知らない感情に気付いていく心の動き、そういったものをどれだけ楽曲に詰められるかこだわって楽曲制作しました。是非、アニメと合わせてオープニングテーマ「勇者」を宜しくお願いいたします。

とコメントされています。

 

”小説を音楽にするユニット”  YOASOBI。

今回の楽曲は「葬送のフリーレン」原作者である山田鐘人さん監修の楽曲用小説『奏送』をもとに制作されました。

 

この記事では「葬送のフリーレン」および小説『奏送』の内容をご紹介しながら、楽曲「勇者」の歌詞を分かりやすく解説していきます。

 

骨助
骨助

ネタバレにも配慮しておりますので、「葬送のフリーレン」をまだ見ていない方にもお楽しみいただけます。

「葬送のフリーレン」と小説『奏送』

まず初めに、「葬送のフリーレン」の内容について簡単にご説明いたします。

 

「葬送のフリーレン」は、勇者と魔王が存在する世界を舞台にしたファンタジー作品。しかしこの作品が他の作品と大きく異なっているのは、物語が「勇者一行が魔王を倒した後」を描いた後日譚であるというところです。

 

勇者一行は、10年間の旅路を経て魔王を撃退したのですが、1000年を優に超える寿命を持つエルフ族の魔法使い・フリーレンにとって、その旅はあっという間のものでした。

勇者一行は魔王を倒した50年後に再会を果たしたものの、年老いた人間の勇者ヒンメルはまもなく亡くなってしまいます。10年というフリーレンにとってはあまりにも短い旅路の中で、人間の寿命は短いとわかっていたはずなのに、なぜ彼のことをもっと知ろうとしなかったのか、彼女は後悔を抱きます。

そんな彼女が、寿命も価値観も違う人間を理解するために再び旅を始める、というのがこの作品のあらすじです。

 

そして今回の楽曲「勇者」のために書き下ろされた小説が『奏送』です。

こちらは短編小説となっており、「葬送のフリーレン」公式サイトにて無料で公開されています。

ここではお時間のない方向けに、ざっくりと内容をご紹介します。

 

勇者ヒンメルの死から5年後、フリーレンは魔王討伐では訪れなかった、とある音楽都市を訪れた。

街を歩いていた彼女は、バイオリンをもったヒンメルの銅像を発見する。魔王討伐後、彼が一人で旅していたときにでも作られたのだろう。
「…… ここにも来てたんだ」
思わず呟いたフリーレンに、老女が語り掛ける。
「フリーレン様ですね?」

『いつか、ここをフリーレンという魔法使いが訪れる。その時に目印となるような像を作りたいんだ』
この街を訪れた勇者ヒンメルは、悩みを抱えていた、当時まだ少女だったその女性にそう告げたそうだ。
フリーレンなら、きっと貴方のお願いを叶えられる。いつかここに来て、この銅像を見つめているフリーレンは一目で分かるはずだから、彼女に頼むといい、と。
「どうか、私のお願いを叶えてはいただけないでしょうか。私に残された瞬きのように僅かな時間を悔いなく過ごしたいのです」
そんな老女のお願いを聞いたフリーレンは、ヒンメルたちと過ごした日々に思いを巡らせた。

「君にとってはこの旅も、瞬きのように僅かな時間だったんだろうね」
「フリーレン。今は懐かしいとは思っていないんだろうけれど、いつかこの旅を、僕たちを、今この瞬間を思い出す日がくるよ。それがいつになるかはわからない。僕が死んだ後かもしれない。それでも、『くだらない旅をしていたっけ』ときっと笑えるはずだ」
ヒンメルは当時そう語っていた。

かつて、ヒンメルたちとの旅で使ったのと同じ魔法で、フリーレンは老女の願いを叶えた。
ヒンメルたちとの旅を懐かしむフリーレン。
あと15年くらいしたら、皆との旅路を巡る旅をしてもいいかもしれない。そんなことを想った。

街を出るフリーレンの背に祝砲のようなファンファーレが鳴り響く。

フリーレンが本格的に旅に出かけるのがヒンメルの死から20年後なので、その旅のきっかけとも言えるエピソードが綴られています。

長めのあらすじになりましたが、小説の主要なストーリーをかなり端折っています。

フリーレンからすれば遥かに短い一生を懸命に生きる人間の、儚さや純真さを感じるような素敵なお話になっていますので、お時間のある方は是非小説本編をご確認ください。

 

骨助
骨助

原作小説の内容を確認したところで、さっそく本題の歌詞を見ていきましょう。

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歌詞

まるで御伽の話
終わり迎えた証
長過ぎる旅路から
切り出した一節

それはかつてこの地に
影を落とした悪を
討ち取りし勇者との
短い旅の記憶

物語は終わり
勇者は眠りにつく
穏やかな日常を
この地に残して
時の流れは無情に
人を忘れさせる
そこに生きた軌跡も
錆び付いていく

それでも君の
言葉も願いも勇気も
今も確かに私の中で
生きている

同じ途を選んだ
それだけだったはずなのに
いつの間にかどうして
頬を伝う涙の理由をもっと
知りたいんだ
今更だって
共に歩んだ旅路を辿れば
そこに君は居なくとも
きっと見つけられる

物語は続く
一人の旅へと発つ
立ち寄る街で出会う
人の記憶の中に残る君は

相も変わらずお人好しで
格好つけてばかりだね
あちらこちらに作ったシンボルは
勝ち取った平和の証
それすら
未来でいつか
私が一人にならないように
あの旅を思い出せるように
残された目印

まるで御伽の話
終わり迎えた証
私を変えた出会い
百分の一の旅路

君の勇気をいつか
風がさらって
誰の記憶から消えてしまっても
私が未来に連れて行くから

君の手を取った
あの日全て始まった
くだらなくて
思わずふっと笑ってしまうような
ありふれた時間が今も眩しい
知りたいんだ
今更だって

振り返るとそこにはいつでも
優しく微笑みかける
君がいるから
新たな旅の始まりは
君が守り抜いたこの地に
芽吹いた命と共に

作詞:Ayase

歌詞の意味・解釈

1番

まるで御伽の話
終わり迎えた証
長過ぎる旅路から
切り出した一節

アニメ「葬送のフリーレン」OP主題歌ということで、今回の楽曲は「葬送のフリーレン」および小説「奏送」の内容をなぞる様に進行していきます。

 

先述したように、「葬送のフリーレン」の最大の特徴は、他のファンタジー作品の「終わり」から物語が始まるところです。

勇者一行の魔王討伐。勇者の死。

そんな終わりを迎えたおとぎ話からこの物語は始まります。

 

人間にとっては“長すぎる”10年の旅路から、この楽曲は思い出を切り出していきます。

 

それはかつてこの地に
影を落とした悪を
討ち取りし勇者との
短い旅の記憶

先ほど《長過ぎる旅路》という歌詞が登場したばかりですが、ここでは早速《短い旅の記憶》という真逆の表現が用いられています。これは先ほどの歌詞とは違う価値観・時間感覚から綴られた歌詞だからでしょう。

 

10年は普通に考えれば長過ぎる期間ですが、それもあくまで人間にとってのお話。

軽く1000年は生きるとされる、エルフ族のフリーレンにとっては、10年なんて瞬きのように僅かな時間に過ぎません。

 

また、ここでは価値観の違いを表した歌詞であると説明しましたが、1000年を超えるフリーレンの生涯という《長過ぎる旅路》から切り出した、僅か10年という《短い旅の記憶》であるとも捉えられます。

 

物語は終わり
勇者は眠りにつく
穏やかな日常を
この地に残して
時の流れは無情に
人を忘れさせる
そこに生きた軌跡も
錆び付いていく

おとぎ話の終わりから始まる物語「葬送のフリーレン」。

小説「葬送」で描かれているのは、勇者たちの冒険が終わった50年以上も後の世界です。

 

《時の流れは無情に人を忘れさせる  そこに生きた軌跡も錆び付いていく》

小説中でも、音楽家たちの銅像と共に場違いに並んでいた勇者ヒンメルの銅像は、すでに錆び付いていました。

フリーレンにとってはなんてことない50年という時間も、人間にとっては途方もない年月。

 

いつも自分は人々から置いていかれる側。

寿命の圧倒的な違いにより生じる、時間感覚の大きすぎる違いから、作品にはどこか寂しげな空気感が漂っています。

 

それでも君の
言葉も願いも勇気も
今も確かに私の中で
生きている

世界にとって記録が色褪せたものになろうとも、フリーレンの中では当時の冒険の思い出は今なお色褪せることなく輝いています。

冒険を懐かしむフリーレン。

 

小説中でヒンメルに「フリーレン。今は懐かしいとは思っていないんだろうけれど、いつかこの旅を、僕たちを、今この瞬間を思い出す日がくるよ。」と言われていた彼女ですが、ヒンメルの死を通じて、彼女の心境にも変化が訪れています。

 

サビ1

同じ途を選んだ
それだけだったはずなのに
いつの間にかどうして
頬を伝う涙の理由をもっと
知りたいんだ
今更だって
共に歩んだ旅路を辿れば
そこに君は居なくとも
きっと見つけられる

サビの前半は、ヒンメルが天寿を全うし、亡くなった場面の回想です。

自分にとってはほんの一瞬の旅路を共に歩んだだけだったはずなのに、彼女は後悔し、涙を流します。

 

10年の歳月を共にしたのに、自分はヒンメルのことを何も知れていない。

人間の寿命は短いとわかっていたはずなのに、なぜその10年間の旅路で、私は彼のことをもっと知ろうと思わなかったのだろう

 

《頬を伝う涙の理由》、つまり当時の彼女が知ろうともしなかった、ヒンメルを始めとした人間をもっと知るために、彼女は旅に出るのです。

たとえそこに君は居なくとも。

 

骨助
骨助

2番の歌詞では、小説「奏送」のストーリに沿って、フリーレンがヒンメルの想いに触れていきます。

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コメント

  1. 匿名 より:

    曲はいいんだねどなんか歌詞がストレート、原作通りすぎてなにか面白味がないんですよね…
    曲はいいんだけど

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