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【ずっと真夜中でいいのに。/ばかじゃないのに】歌詞の意味を徹底解釈!切ないひと夏の失恋ソング。

【ずっと真夜中でいいのに。】「ばかじゃないのに」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。

 

注目ポイント

✔ 直球失恋ソング

✔ 未練を断ち切ろうとする主人公

✔ MVのラストシーンの意味

 

骨助
骨助

ACAねさんの歌詞の中では珍しく、かなり具体的に感情が描かれた楽曲でした。切なすぎる失恋ソングの歌詞をじっくり考察していきます…!

 

 

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アニメスタジオとのコラボ楽曲

今回紹介していく「ばかじゃないのに」はテレビアニメ『呪術回線』や『進撃の巨人』などを手掛けるアニメスタジオ・MAPPAの設立10周年記念ムービーとのコラボレーション楽曲です。

YouTubeではずとまよ公式のMVとともに、楽曲を使用した記念ムービーも公開中。

2021年7月4日配信リリースです。

 

ACAねさんは今回のコラボについて、

いつも見ているMAPPAさん
ありがとうとおめでとうございます。10周年映像のコラボでの楽曲お話しいただき、すぐにやりたいと思いました。曲のなかで感情の動きが見えやすいものをというので、わたしもちょうどずっと、思い返していたので救われました。嬉しいです。。次は20周年に向けて、いままだ、これは二十歳じゃないっ。

とコメントされています。

 

「曲のなかで感情の動きが見えやすいものをというので、わたしもちょうどずっと、思い返していたので救われました。」という言葉にあるように、今回の楽曲は過去の恋愛を振り返る内容となっており、感情の動きが見えやすい曲になっています。

 

骨助
骨助

一体何を歌った楽曲なのか、さっそく歌詞を見ながら考察していきましょう。

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歌詞

これは 二十歳じゃない
作業着 剥ぎ取っても
まだ お線香の匂い 床に寝そべってた
一丁前に回り回る 扇風機に嘆いてた
ふと 会えない人を 思い浮かべてた

急な矛盾が 飼い慣らせない
誰のせいって わけじゃない
色の濃い野菜ばっかり 湯掻いてた
鮮やかな仕草に 混ざりたいのに
声があるのに いつもどうして

言っとけばいいのに ばかじゃないのに
在り来りだろうけど
僕には 君を思い返す日々で過ごしていける?
もう居ないのに 惹かれ合うのに
一瞬の夏だったよ
ありがとう
僕に残ってる 引き摺る温もり
ずっと まだ目の前に

それは わたしじゃない
傷つけない さよなら を
靴に石入っても 歩き考えてた
先ばかり気にする君と 遅れをとるわたしと
ふと ぎこちない日々を 思い浮かべてた

この先どうする ね どうしよう わからない
君が溜息つく このやりとりに
安心できる 自分がいた
急な矛盾が 飼い慣らせない
何がきっかけとかじゃないけど
疲れてくことも 慣れていたと思う
それが始まりで 義務になったし
ゴールだったし ご飯できたよ

言っとけばいいのに ばかじゃないのに
在り来りだろうけど
僕には 君を思い返す日々で過ごしていける?
もう居ないのに 惹かれ合うのに
一瞬の夏だったよ
これ以上求めた贅沢な 悲しみは
何処へゆくの

君の普段着 畳む途端に
片付いた理屈の中で 吸って吐いて
だって大丈夫だって
終わりが近いと 仲良くなれたし
桃鉄勝って 君が寝落ちして
自分の好き<君の好き
が何よりも大事で
同じ気持ちって
気づいちゃダメみたいな
さよなら ばっか だよ

言っとけばいいのに ばかじゃないのに
在り来りだろうけど
僕には 君を思い返す日々で過ごしていける
もう居ないのに 惹かれ合うのに
一瞬の夏だったよ
ありがとう
僕に残ってる 引き摺る温もり
ずっと まだ目の前に

 

作詞:ACAね

歌詞の意味・解釈

1番

これは 二十歳じゃない
作業着 剥ぎ取っても
まだ お線香の匂い 床に寝そべってた
一丁前に回り回る 扇風機に嘆いてた
ふと 会えない人を 思い浮かべてた

今回の楽曲の内容を簡潔な言葉でまとめると、ひと夏の恋を歌った失恋ソングであると考えられます。

しかも抽象的な歌詞の多いずとまよ楽曲の中では、今回の歌詞はかなりシンプルで感情的。

ACAさん流のド直球の失恋ソングと言っても過言ではないでしょう。

 

《これは 二十歳じゃない》

冒頭からACAねさんらしい言い回しですが、どうやら「まだ私が二十歳になる前の恋」について楽曲は歌われているようです。

 

扇風機の回る真夏のある日に、ふと会えない人のことを思い浮かべる主人公。

《お線香の匂い 床に寝そべってた》

お盆に扇風機の風で涼みながら畳に寝っ転がっているような、そんな様子が目に浮かびます。

 

急な矛盾が 飼い慣らせない
誰のせいって わけじゃない
色の濃い野菜ばっかり 湯掻いてた
鮮やかな仕草に 混ざりたいのに
声があるのに いつもどうして

記憶の中には “君” の鮮やかな仕草や声があるのに、あくまで思い出だからそこに混ざることはできない。

主人公はそんな矛盾を受け入れられずにいます。

 

誰のせいってわけでもないけれど、関係を続けることができなかった二人。

 

色の濃い野菜ばっかり 湯掻いてた

これは《鮮やかな君の仕草》のような、今でも鮮明に残っている記憶ばかり思い出してしまう主人公の様子を描いていると同時に、《色の濃い》→「色恋」という言葉遊びにもなっています。すごい。

 

サビ1

言っとけばいいのに ばかじゃないのに
在り来りだろうけど
僕には 君を思い返す日々で過ごしていける?
もう居ないのに 惹かれ合うのに
一瞬の夏だったよ
ありがとう
僕に残ってる 引き摺る温もり
ずっと まだ目の前に

自分は馬鹿じゃないんだから、あの時ああ言っておけばよかったのに。

彼女は当時の自分を悔やんでいます。

 

《僕には 君を思い返す日々で過ごしていける?》

この先もきっと君を思い返して後悔する日々が続いていくのに、そんな毎日を僕は過ごしていけるのだろうか。

《もう居ないのに 惹かれ合うのに》

ほんの一瞬輝きを放って去っていった、ひと夏の恋。

二十歳を過ぎた主人公の脳裏には、今なお ”君” の温もりが色濃く残っているようです。

 

2番

それは わたしじゃない
傷つけない さよなら を
靴に石入っても 歩き考えてた
先ばかり気にする君と 遅れをとるわたしと
ふと ぎこちない日々を 思い浮かべてた

当時のことを振り返って、未だにさよならをどういえばよかったか、どうすれば ”君” を傷つけずにいられたかを考える主人公。

ここでは靴に入った石なんか気にせず、ひたすら歩き続けて物思いにふけっています。

 

《先ばかり気にする君と 遅れをとるわたし》

ここからの歌詞では、そんな二人のぎこちない日常がさらに鮮明に描かれていきます。

 

この先どうする ね どうしよう わからない
君が溜息つく このやりとりに
安心できる 自分がいた
急な矛盾が 飼い慣らせない
何がきっかけとかじゃないけど
疲れてくことも 慣れていたと思う
それが始まりで 義務になったし
ゴールだったし ご飯できたよ

ここで失恋の原因が明らかに。

何がきっかけとかじゃなく、どうやら二人はぎこちない日常の中で次第に疲れていってしまったようです

 

《この先どうする ね どうしよう わからない》

《君が溜息つくこのやりとりに  安心できる自分がいた》

お互いに疲れていくことがだんだん当たり前になって、それを我慢しなきゃいけない義務みないになって、結局お互いに疲れ果てて、それがお別れというゴールになってしまって……

 

「ご飯できたよ」

そんな突拍子のない誰かの言葉で、彼女は現実に引き戻されます。

 

サビ2

言っとけばいいのに ばかじゃないのに
在り来りだろうけど
僕には 君を思い返す日々で過ごしていける?
もう居ないのに 惹かれ合うのに
一瞬の夏だったよ
これ以上求めた贅沢な 悲しみは
何処へゆくの

2番のサビで歌われているのも、1番と同じく当時の自分への後悔です。

二人の間にこれ以上の関係を望んでしまう贅沢なこの悲しみは、君に会えない今どこに向かうのだろう。

一体どうすればいいんだろう。

 

思い悩む主人公ですが、ここからの歌詞ではこの後悔との決別へと向かいます。

 

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コメント

  1. はかせ より:

    いつも楽しく読ませて頂いています!
    骨助さんの考察を見てからもう一度曲を聴くのにすごくハマりました笑
    ACAねさんの伝えたいことを論理的に考察されていて本当にすごいなといつも感動しています。これからも一読者として応援します!

    • 骨助骨助 より:

      コメントありがとうございます m(__)m
      そう言っていただけると本当に嬉しい限りです。
      今後もご期待に沿えるよう頑張ります…!

  2. 修正ペン より:

    いつも歌詞考察お疲れ様です!
    今回も歌詞に隠された意味がたくさんあり、私は途中で挫折してしまいました…笑
    ACAねさんはいつも歌詞の一言一言にしっかり意味を含ませているし、
    それを考察している骨助さんも本当にすごいな、と毎回のように感激・尊敬をしています。
    これからも引き続き参考にさせていただこうと思っています。
    今後とも応援しています!頑張って下さい!

    • 骨助骨助 より:

      コメントありがとうございます!
      すごいのはACAねさんだけですが、そう言っていただけるとライターの冥利に尽きます…

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