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【back number/黄色】歌詞の意味を徹底解釈!タイトル「黄色」の真意に迫る。

【back number(バックナンバー)】「黄色」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。

 

読みどころ

✔ なぜタイトルは「黄色」なのか
✔ 恋する君を想う切ない恋愛歌

 

サルー
サルー

バックナンバーお得意の恋愛バラードを読み解いていきます。他楽曲『幸せ』を彷彿させるような、切ない恋愛に心がキュッとなりました、、、

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「黄色」はその人の心色

今回紹介していく「黄色」は「ABEMA(アベマ)」の人気恋愛番組『虹とオオカミには騙されない』の主題歌として起用された楽曲。

 

叶わない相手への想いと、葛藤する感情。

これらが楽曲の中で歌い上げられています。

 

作詞を手掛けた清水さんは

登場する女の子男の子1人1人が自分自身の心と身体で感じ、考え、悩み、答えを出すわけですから、その物語の横で歌うこの主人公にも、目に映ったもの、心に映ったもの、その中での揺れや矛盾を濁りなく歌って欲しいと思いました。本人が「黄色」だと言い張るその気持ちやメロディ、言葉が、様々な個性の混ざり合う瞬間の1色として、『虹とオオカミ』を彩ってくれる事を願っています。

と楽曲についてコメントを残しています。

 

ここから歌詞やタイトルに隠されたメッセージを深堀して行くわけですが、清水さんの楽曲コメントだけでも

  • 歌詞の主人公は誰かの恋愛を横で見る人
  • タイトル「黄色」はその人の心色

であることを読み取ることができます。

 

サルー
サルー

これらを糸口にしつつ、楽曲が持つストーリーやタイトルの真意を読み解いていきましょう。さっそく本題の歌詞に迫っていきます。

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歌詞

今は硝子の蓋を閉めて

この気持ちが私の胸を衝いて
いつか目の前の君に届くまで
あとどれくらいの時間をかけて
どんな道を通るだろう

君の恋を邪魔しないように
どうか綺麗なままで育ってね
なんてたぶん無理だけどね

交差点で君を見付けた時に
目が合った瞬間で時間が止まる
信号は青に変わり 誰かの笑う声がした
まだ私は動けないでいる

これ以上 心に君が溢れてしまえば
息が出来なくなってしまう
今は硝子の蓋を閉めて

もしも君が今と違う顔で
もっと違った声をしていたら
こんなに苦しい思いをせずに
今日を過ごしていたのかな

たぶん違う出会い方でも
同じように君を好きになったよ
だってそういうものだからね

私が私じゃ無くなるくらい
君の姿 仕草を 焼き付けている
いつも視線を辿って
言葉はどれも痛くて
気付かれないようにあの子を恨んで

少しくらいズルくても手に入るなら
そんな汚い私がこぼれ出さないように
今は硝子の蓋を閉めて

私の中で今も渦巻く
この気持ちを目で見える形に
変えてしまったなら
小さな身体を突き破って
空を覆い君を隠すでしょう

交差点で君を見付けた時に
目が合った瞬間で時間が止まる
信号は青に変わり 誰かの笑う声がした
まだ私は動けないでいる

これ以上 心に君が溢れて
誰かを傷付けてしまわないように
君の恋の終わりを願う本当の私に
今は硝子の蓋を閉めて

作詞:清水依与吏

歌詞の意味・解釈

1番

今は硝子の蓋を閉めて

歌い出しで綴られるこの1文は「恋心を閉じ込めようとする主人公」を表しています。

 

これから綴られていく歌詞や、先に引用した清水さんの楽曲コメントを見ると明確になりますが、本楽曲は『他の人に恋するあなたに恋をした人の物語』です。

 

だからこそ芽生えた恋心には蓋をしないといけないし、無理やりにでも塞ぎこむ必要があります。

 

また「心」「硝子」として置き換えているのは、ガラスのように脆くて傷つきやすい状態にある心を示しているのでしょう。ガラスのハートなんて言葉がまさにそれですよね。

 

サルー
サルー

今にも割れそうな恋心を抱える主人公は何を語っていくのか。続く歌詞を見ていきつつタイトル「黄色」の真意も考えていきたいと思います。

 

この気持ちが私の胸を衝いて
いつか目の前の君に届くまで
あとどれくらいの時間をかけて
どんな道を通るだろう

君の恋を邪魔しないように
どうか綺麗なままで育ってね
なんてたぶん無理だけどね

歌い出しで<今は硝子の蓋を閉めて>と、恋心を閉じ込める決意が綴られていますが、これはあくまでも『今は』の話。

最終的には【閉じ込めた恋心が胸を貫いて君のもとへ届く】といった展望があるようです。

 

いつ終わるかなんてわからない君の恋の行方に、自分の恋の行方も託しつつ、脆くて壊れそうな恋心に対して<どうか綺麗なままで育ってね>と無理難題な嘆願をしているわけです。すごく複雑な心境。

 

<あとどれくらいの時間をかけてどんな道を通るだろう>

<なんてたぶん無理だけどね>

 

サルー
サルー

望みの薄い恋に隠せない不安をあらわにしつつも、いつか想いが届くかもといった僅かな希望。なんとか心を繋ぎ止めている主人公の心情表現が秀逸的です。

サビ1

交差点で君を見付けた時に
目が合った瞬間で時間が止まる
信号は青に変わり 誰かの笑う声がした
まだ私は動けないでいる

これ以上 心に君が溢れてしまえば
息が出来なくなってしまう
今は硝子の蓋を閉めて

サビでは情景がグッと鮮明になり「目が合うだけで時間が止まるほどの恋」を誰もが共有できることでしょう。

 

具体的な情景が描かれているため、登場人物の心情面に対する解釈をああだこうだ言うつもりはありませんが、歌詞中の「青」という言葉は深堀りしたく思います。

 

タイトルが「黄色」に対して、歌詞中で綴られる「信号の青」、そしてこのパート以外歌詞に色が登場する箇所はありません。

つまりタイトル「黄色」は「信号の黄色」を意味する側面を持ち合わせているのだと推測することができる。

 

<まだ私は動けないでいる>

歌詞で綴られる主人公の情動も「信号の黄色」と重なってきますよね。

 

また話を戻すと本来「黄色」は明るい希望の色の象徴であると言われています。

 

タイトル「黄色」には本来の希望の意味、もっと突き詰めて言うと希望を捨てたくないという意味、そして今は進めないといった黄色信号の意味が隠されているのではないでしょうか。

 

サルー
サルー

そう考えると「赤(信号)」ではなく「黄色」をタイトルにしたのは絶妙だなと。絶対に進めないわけじゃないけどブレーキかかっちゃう感じがまさに主人公の立ち位置に重なります。

2番

もしも君が今と違う顔で
もっと違った声をしていたら
こんなに苦しい思いをせずに
今日を過ごしていたのかな

たぶん違う出会い方でも
同じように君を好きになったよ
だってそういうものだからね

2番では「君に恋をしてしまったが故の意味のないタラレバ話」が主人公目線で描かれています。

 

思うようにいかない恋愛において、タラレバ話は絶対的な付き物。

届かない恋愛に対するジレンマや逃避、受け入れが主人公の心を複雑に揺らしているのです。

 

サルー
サルー

君を好きになったことを悔やみつつも、最終的には「同じように君を好きになったよ」と受け入れていく。その垣間見える前向きが余計に楽曲の切なさを助長させます。この恋愛はどうなっていくのか。続く歌詞を追っていきましょう!

 

サビ2

私が私じゃ無くなるくらい
君の姿 仕草を 焼き付けている
いつも視線を辿って
言葉はどれも痛くて
気付かれないようにあの子を恨んで

少しくらいズルくても手に入るなら
そんな汚い私がこぼれ出さないように
今は硝子の蓋を閉めて

サビ2では「どうしても滲み出てしまう妬みや葛藤」が描かれています。

 

本気の恋愛は人間を狂わせるなんて言いますが、実際それって本当ですよね。

 

私が私じゃなくなるくらい君を気にかけて、そして自分でも知らない醜い自分の一面が垣間見えて…

そうやって少しずつ汚く、ズルくなっていく自分を殺すべく、やはり主人公はガラスの恋心に蓋を閉めるのです。

 

サルー
サルー

でも結局完全に蓋を閉めることができないのが恋愛のホラー。閉じ込めた感情が溢れ出すさまが3番で描かれていきます。

3番

私の中で今も渦巻く
この気持ちを目で見える形に
変えてしまったなら
小さな身体を突き破って
空を覆い君を隠すでしょう

上の図は<今は硝子の蓋を閉めて>といった歌詞を表すように描かれた本楽曲のジャケット絵。

 

3番では私の中に閉じ込めた気持ちが溢れ出していくさまが綴られており、このジャケット絵も同様にそれが描かれています。

 

<私の中で今も渦巻くこの気持ちを目で見える形に変えてしまったなら>

もちろんこれはタラレバ話で、実際に気持ちが目に見える形になることなんてありません。しかしもしも目に見える形になるとジャケット絵のように感情は溢れ出しちゃうわけです。

 

ジャケット絵についてもう少し突き詰めて言うと、溢れ出した感情はピンクに近い赤みを帯びています。黄色ではないのです。黄色なのは感情を閉じ込める器だけ。

 

つまり1番で「信号機の黄色と同じような意味」だと解釈したように、やはり黄色は主人公の情動を抑えるための色として取り扱われているのでしょう。

 

ピンクなんて恋愛カラーではなく、希望と抑制を意味する黄色。

皮肉ですが今の主人公にはこれが似合いのカラーなのです。

 

ラストサビ

交差点で君を見付けた時に
目が合った瞬間で時間が止まる
信号は青に変わり 誰かの笑う声がした
まだ私は動けないでいる

これ以上 心に君が溢れて
誰かを傷付けてしまわないように
君の恋の終わりを願う本当の私に
今は硝子の蓋を閉めて

主人公は<誰かを傷付けてしまわないように>、今の恋愛にブレーキをかけ気持ちを沈静していきます。

 

悔しいけどこれが最善。今の私ではどうすることだってできないのです。

 

最終的に今の孤独を受け入れた主人公の身になると、<信号は青に変わり 誰かの笑う声がした>といった歌詞が心に刺さる。

 

黄色で動けずにいる自分なんてよそに、周りの人々は青信号で自分の恋愛に向かっていくのです。自分が止まっているからこそ余計に周りの進行・笑い声が目立ってしまうのです。

 

「黄色」は恋愛における葛藤や迷い、揺れに抗う主人公を歌い上げた、やるせない恋愛バラード。

 

この蓋は永遠に閉じ込めたままになるのか、それとも開けられるのか、はたまた新しい水が注いでくるのか。それはリスナーの心次第といったところでしょうか。

 

【back number/黄色】

歌詞の意味の解釈でした!

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