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【米津玄師/LADY】歌詞の意味を徹底解釈!ドラマと、その裏にあるしょうもない日常の歌。

いつもの暗い顔 チープな戯言
見過ごすようにまた優しいんだろう
見え透いた嘘も隠した本当も
その目から伝わってきた

《いつもの暗い顔 チープな戯言》

昔はそこに一喜一憂していたかもしれませんが、今となってはいちいちそこで声をかけたり、心揺さぶられたりはしなくなってしまいました。お互いを傷つけてしまわないように、ただ優しく見過ごすだけ。

だからこそ平坦な日常は続いていきます。

 

しかし、そうではないちょっとした出来事をこの曲は望んでいます。

 

引っ張ったり噛み付いたり 傷ついたふりしてみたり
明日の朝に持ち越したり 浮ついたりして
思いきり傷つきたい いつまでもそばにいたい
今すぐ行方をくらまそう

《ベイビー 子供みたいに恋がしたい》

サビでそんな歌詞が登場しましたが、そんな抽象的な歌詞をより具体的に表現したのがこの部分の歌詞だと思います。

 

今はもう大人のある種の優しさで、お互いを傷つけないように気を配りながら、当たり前の日々を紡いできた二人。でも子供の頃の恋なんてものはもっと身勝手で、独りよがりで、だからこそ非日常的なものだったはずです。

 

《引っ張ったり噛み付いたり 傷ついたふりしてみたり》

子供みたいな恋をして、この平坦で退屈な日常から今すぐ行方をくらまそう。

時にぶつかり逢ったり傷つけあったりした日常には、紛れもなくドラマが溢れていたはず。

 

ラストサビ

レディー 何も言わないで
ハニー 僕の手を取ってくれ
君以外に 考えられないだけ
ベイビー あの頃みたいに恋がしたい
書き散らしていく 踊り続ける

ドラマティックなことなんて起こらない、ありふれた日常。

でも、そこからほんの少しでいいからフケりたい。

この曲は日常の中に、小さなドラマを探しています。

 

なにも急に別れが訪れるような、劇的なドラマを欲しているわけではありません。

《ベイビー あの頃みたいに恋がしたい》

ただ、あの頃みたいに、子供みたいな恋がしたいだけ。

 

レディー 笑わないで聞いて
ハニー 見つめ合っていたくて
君と二人 行ったり来たりしたいだけ
ベイビー 子供みたいに恋がしたい
書き散らしていく僕らのストーリーライン

君と時に傷つけあったり、また好きなところを見つけ合ったりして、君と二人で《行ったり来たりしたいだけ》

 

「書き上げていく」ではなく《書き散らしていく》という表現がまたぴったりな感じがします。頭の中にシナリオなんて無くて、思いつくままに身勝手に日々を紡いでいくイメージ。

そこには平凡で退屈な生活ではなくて、少しばかりの新鮮な暮らしが待っているはずです。

 

「毎日って、けっこうドラマだ。」

ドラマがあるんだったら、その裏には平坦でしょうもない日常が転がっています。

そんな日常から一歩外へと飛び出すこと、ほんの少しだけでいいからフケることを願い歌にした楽曲。

 

【米津玄師/LADY】

歌詞の意味の解釈でした!

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