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【YOASOBI/アイドル】歌詞の意味を徹底解釈!3つの視点で描かれる「アイ」の人物像。

【YOASOBI】「アイドル」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。

 

注目ポイント

✓ 1番, 2番, 3番の視点の違い

✓ 原作小説「45510」のあらすじ

 

骨助
骨助

小説「45510」の内容と合わせて、楽曲の魅力をじっくり紐解いていきます…!

 

 

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【推しの子】オープニング主題歌

今回紹介していく「アイドル」はアニメ【推しの子】オープニング主題歌として書き下ろされた楽曲です。

2023年4月12日のアニメ1話放送後に楽曲・MVの公開がスタートし、大きな反響を呼んでいます。

YOASOBIのAyaseさんがもともと原作の大ファンだったとのことで、Ayaseさんにとって念願のタイアップとなりました。

TVアニメ『【推しの子】』本予告【2023年4月より放送開始】

【推しの子】は週刊ヤングジャンプにて連載中の、赤坂アカ原作の人気マンガ作品。

産婦人科医・ゴローの前に推しのトップアイドル・星野アイが双子を妊娠して現れ、色々あってゴローがアイの娘として転生する、という衝撃的な作品となっています。

アニメ一話から劇的な幕開けとなっておりますので、原作・アニメ未視聴の方は是非チェックしてみて下さい。

 

”小説を音楽にするユニット”  YOASOBI。

今回の楽曲は【推しの子】原作者である赤坂アカによる書き下ろし小説『45510』をもとに制作されました。

 

この記事では小説『45510』の内容をご紹介しながら、楽曲「アイドル」の歌詞を分かりやすく解説していきます。

 

骨助
骨助

ネタバレにも配慮しておりますので、【推しの子】をまだよく知らない方も安心してご覧ください。

小説『45510』とは

「45510」は【推しの子】のスピンオフのような位置づけとなっている短編小説。

かつてアイドルグループ「B小町」でアイとともにアイドル活動を行っていた元メンバーの視点で、絶対的な人気を誇ったアイドル・星野アイの人物像について綴られた作品となっています。時系列的には、アイが芸能界を去った16年後のお話です。

 

「45510」は【推しの子】公式サイトにて期間限定で公開されておりますので、お時間のある方は是非。

ここでは小説はちょっと…という方向けに、小説のざっくりとした要約を載せておきます。

 

インターネットのデータベースに残されていた、16年前の星野アイの配信アーカイブ。
ファンが不正に保存したその動画ファイルを見つけた「私」は躊躇いながらも、再生ボタンを押した。

私は「アイ」が大嫌いだった。B小町の人気の殆どは、アイによって支えられていた。グループはアイを中心に動いていて、私は彼女のバックダンサー。嫉妬していた。私だけじゃなくて、きっとメンバーの全員が。

アイは常に飄々としていて、本心を見せたことがない。配信アーカイブでの発言も、秘密主義だった。それがファンにはミステリアスで、カリスマ性に繋がっていたのかも。

珍しくアイが本心を語り始めようとしたところで、その動画データは途切れていた。そういえば。不完全燃焼の私はグループ結成当初にメンバーで立ち上げたブログの存在を思い出した。パスワードは「45510」。ページを確認すると非公開になっているページが1つだけあり、そこにはアイが綴った、今までほとんど見たことのない彼女の弱音と、本心が書かれていた。

私は最後まで読まずに、アイが書いた記事を削除した。こんなのはアイじゃない。無敵で最強で唯一無二なのが「アイ」なんだ。私のアイは、そんなのじゃない。どれが本当のアイなのか、私が知る必要は無い。

きっと動画を投稿した人物も、私と同じなんだろう。弱音をこぼすアイなんか認めたくない。私たちの中にある偶像を守るために。

PC横の窓ガラスに映る私は、紛れもない信者の顔であった。

あらすじ的な部分以外をかなり端折って説明しておりますので、詳細は是非原作をご確認ください。

 

骨助
骨助

原作小説の内容を確認したところで、さっそく本題の歌詞をみていきましょう!

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歌詞

無敵の笑顔で荒らすメディア
知りたいその秘密ミステリアス
抜けてるとこさえ彼女のエリア
完璧で嘘つきな君は
天才的なアイドル様

今日何食べた?
好きな本は?
遊びに行くならどこに行くの?
何も食べてない
それは内緒
何を聞かれても
のらりくらり

そう淡々と
だけど燦々と
見えそうで見えない秘密は蜜の味
あれもないないない
これもないないない
好きなタイプは?
相手は?
さあ答えて

「誰かを好きになることなんて私分からなくてさ」
嘘か本当か知り得ない
そんな言葉にまた一人堕ちる
また好きにさせる

誰もが目を奪われていく
君は完璧で究極のアイドル
金輪際現れない
一番星の生まれ変わり
その笑顔で愛してるで
誰も彼も虜にしていく
その瞳がその言葉が
嘘でもそれは完全なアイ

はいはいあの子は特別です
我々はハナからおまけです
お星様の引き立て役Bです
全てがあの子のお陰なわけない
洒落臭い
妬み嫉妬なんてないわけがない
これはネタじゃない
からこそ許せない
完璧じゃない君じゃ許せない
自分を許せない
誰よりも強い君以外は認めない

誰もが信じ崇めてる
まさに最強で無敵のアイドル
弱点なんて見当たらない
一番星を宿している
弱いとこなんて見せちゃダメダメ
知りたくないとこは見せずに
唯一無二じゃなくちゃイヤイヤ
それこそ本物のアイ

得意の笑顔で沸かすメディア
隠しきるこの秘密だけは
愛してるって嘘で積むキャリア
これこそ私なりの愛だ
流れる汗も綺麗なアクア
ルビーを隠したこの瞼
歌い踊り舞う私はマリア
そう嘘はとびきりの愛だ

誰かに愛されたことも
誰かのこと愛したこともない
そんな私の嘘がいつか本当になること
信じてる

いつかきっと全部手に入れる
私はそう欲張りなアイドル
等身大でみんなのこと
ちゃんと愛したいから
今日も嘘をつくの
この言葉がいつか本当になる日を願って
それでもまだ
君と君にだけは言えずにいたけど
やっと言えた
これは絶対嘘じゃない
愛してる

 

作詞:Ayase

歌詞の意味・解釈

1番

無敵の笑顔で荒らすメディア
知りたいその秘密ミステリアス
抜けてるとこさえ彼女のエリア
完璧で嘘つきな君は
天才的なアイドル様

YOASOBIには非常に珍しい、衝撃のラップパートで幕を開ける今回の楽曲「アイドル」

末尾の「eia」の押韻が最高に気持ちいいですね。

 

どうやら1番、2番、3番でそれぞれ別の視点から【アイ】という人物を描いているようで、1番では彼女のファンの目線から歌詞が綴られていきます。

いうなれば、一般論としてのアイドル【アイ】の人物像です。

 

無敵の笑顔を持っていて、ミステリアスで魅力的で、それでいて抜けている一面さえも持ち合わせている、完全無欠の天才アイドルそれが1番での【アイ】の姿です。

 

今日何食べた?
好きな本は?
遊びに行くならどこに行くの?
何も食べてない
それは内緒
何を聞かれても
のらりくらり

そう淡々と
だけど燦々と
見えそうで見えない秘密は蜜の味
あれもないないない
これもないないない
好きなタイプは?
相手は?
さあ答えて

原作小説「45510」のあらすじを先に紹介しましたが、そこで描かれていたライブ配信の様子がまさにこの部分の歌詞となっています。

 

コメントで流れて来る「何食べた?」「好きな本は?」「遊びに行くならどこ?」という質問を、「何も食べてない」とか「内緒ー」とか「秘密ー」とか、秘密混じりの返答でのらりくらりと躱していくアイ。

彼女は秘密主義で、その笑顔は淡々としていて、その本心や真実は見ている人にはわかりません。

 

しかし「結婚願望とかある?」という質問に対しては「ない」と即答したうえで、少し隙を見せたような表情を見せたり、たまにひやりとするような発言をしたり。

見えそうで見えない彼女の秘密が気になって、人は彼女に関心を寄せていきます。

 

「誰かを好きになることなんて私分からなくてさ」
嘘か本当か知り得ない
そんな言葉にまた一人堕ちる
また好きにさせる

「誰かを好きになることなんて私分からなくてさ」

この言葉も原作小説にほとんどそのまま登場します。

配信で恋バナになった際に、自分が人をちゃんと好きになった事がないから、「好き」って気持ちもよくわからないし、人の言う「好き」という言葉も信じられない、といったことを彼女は口にしていました。

 

いかにもスキャンダルとは無縁のアイドルらしい、真実かどうかは疑わしいコメントですが、これに関しては実のところ本心。後の歌詞でも登場します。

でもそんなつかみどころの無い発言に、ファンはまた魅力を感じて彼女の沼に堕ちて行きます。

 

サビ1

誰もが目を奪われていく
君は完璧で究極のアイドル
金輪際現れない
一番星の生まれ変わり
その笑顔で愛してるで
誰も彼も虜にしていく
その瞳がその言葉が
嘘でもそれは完全なアイ

絶大な人気を誇る、アイドルグループ「B小町」の絶対的センター。

金輪際現れない、完璧で究極のアイドル。

それが世間一般から見たアイドル【アイ】の姿でした。

 

「どれが本当のアイなのか、私が知る必要は無い」

原作小説では、そんな言葉が綴られていました。

 

《その瞳がその言葉が嘘でもそれは完全なアイ》

この歌詞における「アイ」はトリプルミーニングになっています。

彼女のファンに向けるキラキラした瞳が嘘だったとしても、ファンにとってそれは完全な「eye」

たとえ彼女の「愛してる」という言葉が嘘だったとしても、ファンにとってそれは完全な「愛」

「アイ」という人物像がたとえ作られた嘘だったとしても、ファンにとってそれは完全な「アイ」

ファンにとっては、見えているものが彼女そのものなのです。

 

骨助
骨助

2番では曲調が大きく変わり、異なる人物の視点で【アイ】の姿が描かれていきます。

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コメント

  1. 匿名 より:

    どこか切ない…

  2. 夜尋 より:

    推しの子の「アイドル」ありがとうございます。
    あいちゃん神

  3. 椎名心猫 より:

    考察は自分でもある程度はしましたが、ここまではしてなかったので、
    なるほど!となりました。

  4. 月影 アリス より:

    意味が、気になってたののでありがとうございます。

    • 夜空 かぐや より:

      私も意味が分からずに聴いていたので、助かりました。ありがとうございます♪同じ意見ですね。

  5. 名無し より:

    母として、今まで言えなかった嘘じゃない愛してる。
    アイドルとして嘘の愛を伝えてきていたが、これが本当の愛なんだと気づいた愛してる。
    愛を理解していなかったが、これこそが愛なんだと自覚した愛してる。
    虐待されて育ち、愛し方も愛され方もわからなかった感情に気づいた愛してる。
    虐待されたことして、自分も子を愛せないんじゃないかという自問の中で得た答えの愛してる。
    これが本当の愛なんだと信じたい愛してる。
    色んな意味、仮説があって、赤坂アカは天才なんだ。と思わせさせられた。
    YOASOBIも

  6. りぃな より:

    な、なるほどです…

  7. 龍大好きっ子 より:

    アイが殺されるところめっちゃ悲しかった

  8. あみ より:

    とってもわかりやすかったです。
    アイという偶像がファンからはこう思われて、メンバーからどこう思われて、自分ではこういうものだと思っていると変わっていく視点が面白いなと思いました。
    ありがとうございました。

  9. ひぽぽ より:

    MVでもアイちゃん可愛すぎる

  10. より:

    かわいい

  11. 猫好き より:

    とてもすごかったです!
    見たことあるのにアイちゃんが刺されたとき
    めっちゃ悲しかったです

  12. 駄目で不完全な名無しさん より:

    アニメ第1話を見てから「45510」を読み、それから「アイドル」じっくり聞いて、3番の歌詞を理解したら… アニメのあのシーンが脳裏に浮かんで、自然に涙が溢れてました。
    「アイ」はファンからこう見られ、
    「アイ」はメンバーからこう見られ、
    「アイ」はこういう偶像なんだ、と
    最後はアイドルの「アイ」ではなくてただ1人の「星野アイ」だったな。
    そんな印象でした

    アニメ2期が決まってますね。
    こうなると期待しちゃいますね

  13. けいちゃん(YOASOBIファン(⋈◍>◡<◍)。✧♡) より:

    もともと「YOASOBI」のファンです!
    特に「アイドル」が好きです!
    「アイドル」の歌詞の意味がよくわかりました‼
    ありがとうございます!!
    「推しの子」の第2期制作決定して、うれしいです!
    早く見たいです!
    楽しみです!
    「アイドル」以外の「YOASOBI」の曲の意味も知りたいです‼
    「推しの子」と「アイドル」の意味がマッチしてて、「ayase天才」、とあらためて思いました!
    ikuraちゃんの声がかわいくて好きです!
    ライブにも行きました!
    グッツも持っています!
    「YOASOBI」大好きです!
    「勇者」という新曲が出ると聞いたので、楽しみです!!

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