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【YOASOBI/優しい彗星】歌詞の意味を徹底解釈!感動の別れを描いた『BEASTARS』ED曲。

【YOASOBI】「優しい彗星」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。

 

注目ポイント

✔ 原作『BEASTARS』との関係性

✔ ルイとイブキの感動的な別れ

 

骨助
骨助

原作のワンシーンを切り取った一曲。原作のストーリーを説明しながら、歌詞を考察していきます…!

 

 

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アニメ『BEASTARS』第二期ED

今回紹介していく「優しい彗星」は、アニメ『BEASTARS』第二期EDテーマとして製作された楽曲です。

YOASOBIは同アニメのOP曲として「怪物」を書き下ろしており、OP、EDともに同一アーティストが担当することとなりました。

TVアニメ「BEASTARS」 第2期PV

『BEASTARS』は擬人化された肉食獣と草食獣が共存する世界を舞台に、全寮制の学校「チェリートン学園」へ通う動物たちのドラマを描いた作品です。

 

”小説を音楽にするユニット”  YOASOBI。

今回の楽曲は『BEASTARS』原作者・板垣巴留さんによる書き下ろし短編小説『獅子座流星群のままに』をもとに制作されています。

小説で描かれているのは、アニメ『BEASTARS』第二期終盤に訪れるとある別れのシーンです。

 

骨助
骨助

歌詞が一体何を意味しているのか、原作を知らない方でも楽しめるよう丁寧に考察していきます…!

小説『獅子座流星群のままに』

TVアニメ「BEASTARS」 第2期エンディング ノンクレジット版/YOASOBI 『優しい彗星』

先述の通り、小説「獅子座流星群のままに」はアニメ『BEASTARS』第二期の割と終盤のワンシーンを切り取った内容となっています。

よってこの記事のここからの内容は原作のネタバレを含みます。ご了承ください。

 

この楽曲で描かれているのは、雄鹿であるルイと雄ライオンであるイブキの別れの場面です。

ルイはチェリートン学園の学生でありながら、犯罪組織・シシ組の幹部であるイブキによってシシ組のリーダーに抜擢されていました。組の勢力拡大の原動力として、イブキに支えられながら暗躍するルイ。

しかし主人公・レゴシのためにどうしてもシシ組を抜けなければならなくなり、彼はイブキに組を抜けることを告白します。

 

楽曲の内容を手っ取り早く知るにはやはり原作小説を読むのがベスト。

「獅子座流星群のままに」『BEASTARS』ホームページにて無料で公開中です。

小説と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、5分で読める程度の超短編小説です。

お時間に余裕のある方は是非。

 

小説はちょっと…という方向けに、小説の要約を載せておきます。

  • イブキは脱退を告げたルイをドライブに連れ出す
  • イブキは落とし前をつけるために、ルイを殺す必要があった
  • 二人の間には既に強い友情が芽生えていた
  • ルイは、信頼しているイブキにならここで食われても良いと思っていた
  • イブキは涙を流し、自分を殺すかここで死ぬかの二択をルイに迫る
  • ルイはイブキを撃つことができない
  • ルイに襲い掛かるイブキ、しかし…

この先のネタバレは、この先の歌詞考察の中で説明することとなります。

 

ライオンであるイブキが流した涙。

これがタイトルにある「獅子座流星群」の正体であると考えられます。

 

骨助
骨助

あらすじを理解したところで、さっそく本題の歌詞を見ていきましょう。

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歌詞

今、静かな夜の中で
無計画に車を走らせた
左隣、あなたの
横顔を月が照らした

ただ、思い出を探る様に
辿る様に言葉を繋ぎ合わせれば
どうしようもなく溢れてくる
日々の記憶

あなたのそばで生きると決めたその日から
少しずつ変わり始めた世界
強く在るように弱さを隠すように
演じてきた日々に
ある日突然現れたその眼差しが
知らなかったこと教えてくれた
守るべきものがあればそれだけで
こんなにも強くなれるんだ

深い深い暗闇の中で
出会い、共に過ごしてきた
類の無い日々
心地よかった
いや、幸せだった
確かにほら
救われたんだよ
あなたに

わずかな光を捉えて輝いたのは
まるで流れ星のような涙
不器用な命から流れて零れ落ちた
美しい涙

強く大きな体に秘めた優しさも
どこか苦しげなその顔も
愛しく思うんだ
姿形じゃないんだ
やっと気付いたんだ
無情に響く銃声が夜を引き裂く
別れの息吹が襲いかかる
刹那に輝いた無慈悲な流れ星
祈りはただ届かずに消えた

この、手の中で燃え尽きた
金色の優しい彗星を
美しいたてがみを
暗闇の中握り締めた

 

作詞:Ayase

歌詞の意味・解釈

1番

今、静かな夜の中で
無計画に車を走らせた
左隣、あなたの
横顔を月が照らした

夜のドライブシーンから楽曲はスタート。

《左隣、あなたの横顔を月が照らした》

ED映像を見ればわかりますが、右ハンドルなのでこの場面はイブキ視点です。

 

組を抜けると宣言した赤鹿のルイを、引き留めてひとまずドライブに連れ出したライオンのイブキ。

無計画に車を走らせたものの、ルイの脱退の意志が固いことはイブキもきっとわかっています。

組から抜ける以上、落とし前をつけないわけにはいきません。

ドライブに連れ出した時点で、残酷にもどちらか一方が命を落として別れを迎えるであろうことは既に確定しています。

 

ただ、思い出を探る様に
辿る様に言葉を繋ぎ合わせれば
どうしようもなく溢れてくる
日々の記憶

しばらく楽曲は、イブキの心情描写が続いていきます。

 

別れを前に溢れてくる日々の記憶。

原作小説を読むと明らかですが、二人は既に固い男の友情で結ばれています。

最期の瞬間を前に、彼は言葉を繋ぎながら共に過ごした日々に想いを馳せているのです。

 

ところでここまでの歌詞を全く原作を知らない人が聴いたとすれば、きっと違った捉え方をすることでしょう。

失恋ソングと捉える方もいるかもしれません。

原作漫画(小説)がある以上この楽曲がイブキとルイのことを歌っているというのは大前提ですが、この楽曲では終盤まで、『BEASTARS』とダイレクトに結びつくような歌詞がほとんど登場しません。

あえて世界観を限定しないことで、アニメとは無関係に楽曲を聴いても単に【別れの歌】として、感情移入できるよう工夫が凝らされているように感じられます…

 

サビ1

あなたのそばで生きると決めたその日から
少しずつ変わり始めた世界
強く在るように弱さを隠すように
演じてきた日々に
ある日突然現れたその眼差しが
知らなかったこと教えてくれた
守るべきものがあればそれだけで
こんなにも強くなれるんだ

イブキはそれまでの人生を、百獣の王として虚勢を張って生きてきました。

常に強い部分だけを見せて、弱い部分は誰にも見せないようにして。

裏社会に生まれた運命から抗うことなく、自分の強大な力を人を傷つけることに使い続けてきました。

 

しかし彼はルイに出会い、本当の強さを知る事となります。

草食の鹿という弱い立場でありながら、力強い眼差しを持ったルイを前にして、彼の価値観は大きく動かされたのです。

またそれまで誰かを傷つけることにしか使ってこなかった自分の力を、ルイという他者を守るために使えたことが、彼の人生の中で光になっていたのでした。

 

 

2番

深い深い暗闇の中で
出会い、共に過ごしてきた
類の無い日々
心地よかった
いや、幸せだった
確かにほら
救われたんだよ
あなたに

《幸せだった》

《確かにほら 救われたんだよ あなたに》

 

原作小説「獅子座流星群のままに」でも「ルイ…あんたは…俺を救ってくれた」というセリフが登場します。

ライオンとして産まれてきてしまった以上、誰かを傷つけてしまうという宿命を抱え開き直って裏社会を生きてきたイブキにとって、ルイを支えるために過ごした日々はまさに「救い」なのでした。

虚勢ではなく、本当の意味で誇れることがきっと初めてできたのです。

 

夜の闇を走る車中で、ルイに想いを告げるイブキ。

最期の瞬間はもう目前まで近づいてきています。

原作小説を読むとわかりますが、この時イブキは涙を流しています。

 

《類の無い日々》でさりげなく「ルイ」というワードを忍ばせてあります。粋な言葉遊びです。

 

わずかな光を捉えて輝いたのは
まるで流れ星のような涙
不器用な命から流れて零れ落ちた
美しい涙

ライオンとして生まれた運命に逆らえず、極道を生きる者として組を抜ける者との落とし前をつけるという宿命を果たそうとする、不器用な男の命。

窓の外の光源のわずかな光を捉え、美しく流れる涙は暗闇の中で美しく輝いていました。

 

原作小説によるとこの時ルイは、イブキに食殺されることを望んでいたようです。

鹿として生まれた以上、彼は一生被食者として生き続けなければなりません。

いつ食べられるかわからない不安な毎日。

どうせ一生捕食される立場であるならば、ここでせめて納得のできる、友情の芽生えた相手に殺されたい。

そしてやるならば、一噛みで思いっきりやってほしい。

彼は暗闇へと向かう車中で、そんなことを願っていました。

 

そこで見えた流れ星のような光。

しかしその正体は、イブキが流した美しい涙でした。

流れ星のように、願いをかなえてくれることはありません。

 

こんなに美しい涙を流すライオンになら、いっそここで食われてしまいたい。

彼はそう祈っています。

 

骨助
骨助

楽曲もいよいよ終盤。ついに二人に別れの瞬間が訪れます…

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コメント

  1. 匿名 より:

    組の名前はシン組じゃなくてシシ組ですよ。
    あと、『類のない日々』の類もルイの名前ですね。

  2. セナ より:

    初めまして、beastarsのファンです☺︎優しい彗星とbeastarsの関係性が分かりやすくまとめられていて、beastarsを知らない方でもこの曲と作品とのつながりを十分に楽しめるようになるのでは無いかなと思います!
    質問なのですが、「つまり最初から彼はイブキを殺すつもりなんてありませんでした。」という赤線で強調されているところの「イブキ」は、「ルイ」じゃないでしょうか?

    • 骨助骨助 より:

      知らない方にも楽しんでいただくことを目標に記事を投稿したのでそう感じていただけて嬉しい限りです…!
      赤線の箇所に関してはこちらのミスでした、ご指摘ありがとうございます orz

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