アルバム『PULSATE』の収録曲
「蒼糸」について
歌詞の意味を徹底的に
解説していきたいと思います。
イントロからエモーショナルで
かなり深い歌詞になっております。
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楽曲名「蒼糸」とは
「蒼」とは
草のあおい色。深青色。あお。
という意味になっています。
「糸」とは
～を紡ぐもの
という意味で使われます。
この楽曲名が歌詞の内容と
どう関与しているのでしょうか。
MVの意味・解釈
ついにMVが公開されましたね。
衝撃的なラストでした。
監督は枝優花さんが努めています。
MVから読み取るに
同性愛？もしくは友達愛？が強く
失った後に、失ったものの大きさを知った
といったところでしょうか。
歌詞はどうなっているのでしょうか。
細かく解釈していきます。
歌詞
羨むことばかり増えた 冷たい日常に
気持ちが落ち着かないよ
理論ばっか備えた 虫が鳴いてる井の頭線に揺られて
偉くなった気がしなくもない夕暮れ時
恋したんだったよな
想い合ったんだよな あなた膨らんだストーリー
起承転結
3文字目半の糸もらってばっか 太った恋に
擦れて減ったさよなら
その気ない弱いセリフ落っこちた
守ってあげる 救ってあげる
思ってたってどうしても
この恋には軽すぎたみたい込み上げてばっか 困るな
一時停止ボタン押して音楽を止めた
途端忘れられたような
優しくされたような気配が
長い糸を伝って私を迷わせるよもらってばっか 太った恋に
擦れて減ったさよなら
その気ない弱いセリフ落っこちた
守ってあげる 救ってあげる
思ってたってどうしても
この恋には軽すぎたみたい祈った今日と 笑った明日を
連れていった明後日
紡ぎ出す恋心首ったけ
好きって言って抱きしめてよ
本当はそんなことばっか考えてるよ蒼き後悔は期待が飲んで
後味だけが知る
デザートはとびっきり甘い方が良い
想いをスクラップしては
ちょっと恥ずかしくなるだけ
その工場はいつか閉鎖するつもり大なり小なり誰もが間違う
経験とともに恋が下手になる
一番下手になった時こそ
本当に誰か好きになる
幸せか普通かわからない
普通か不幸かもわからない
でも両方あなたがいるなら
糸は吉に絡まるからもらってばっか
太った恋に
少しずつの好きだよ
打ち明け過ぎないセリフあなたに守ってあげる
救ってあげる
思ってたってそれだけは
この恋にはまだいいみたい蒼い蒼い私に新しい色を付けてくれた
あなたが好きよ
思ってもないさよならばっかごめんね
この恋には軽すぎたみたい
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歌詞の意味・解釈
１番
羨むことばかり増えた 冷たい日常に
気持ちが落ち着かないよ
理論ばっか備えた 虫が鳴いてる
前提として、MVと歌詞は切り離して考えます。
ここでは、恋人と上手くいかなくなった
主人公の情景が描かれています。
今までの温かい日常とは一変して
冷たくなってしまった日常に
戸惑っているのです。
上手くいかなくなった
もしくは、別れてしまったあとになって
「あのときこうしたら…」とか
「あれが原因なのかな…」とか
理屈を並べているのです。
失恋の後は誰もが陥る心情だと思います。
井の頭線に揺られて
偉くなった気がしなくもない夕暮れ時
恋したんだったよな
想い合ったんだよな あなた
井の頭線とは、東京都渋谷区の渋谷駅と武蔵野市の吉祥寺駅を結ぶ京王電鉄の鉄道路線のこと。
井の頭線は東京大学駅前があり、東大生が多いのです。そこに紛れてから、主人公は偉くなった気がしなくもないと表現しているのでしょう。
後半は、恋人と相思相愛であったときのことを、思い出しています。
膨らんだストーリー
起承転結 3文字目半の糸
ここの表現がすごいですね。
「起承転結」という４文字の
３文字目半は「結」の半分
つまり「糸」です。
起承転結とは
物語を展開するうえでの基本構成
ここでの起承転結の物語とは
恋人と自分の恋愛です。
「結」は話の全体をしめくくるもの。
恋人との別れに納得がいっていない主人公は
「結」の半分
つまり「糸」で止まっているのです。
彼女との関係(物語)を、まだ終わりにしたくないのでしょう。
サビ１
もらってばっか 太った恋に
擦れて減ったさよなら
その気ない弱いセリフ落っこちた
守ってあげる 救ってあげる
思ってたってどうしても
この恋には軽すぎたみたい
たくさんの温かい感情をもらい
主人公の「恋」は募っていきました。
しかし、関係が近くなればなるほど
深くなればなるほど、
上手くいかないことが増えたのです。
守ってあげる 救ってあげる
といくら思ったとしても
太った恋の前では軽すぎたのです。
好きの感情(依存)の大きさと
恋人関係で悔やむ回数は
比例することが多いのです。
２番
込み上げてばっか 困るな
一時停止ボタン押して音楽を止めた
途端忘れられたような
優しくされたような気配が
長い糸を伝って私を迷わせるよ
音楽と恋人を重ね合わせて
愛情や喪失感が込み上げてきています。
耐えられなくなった主人公は
咄嗟に音楽を停止しますが
それと同時に
恋人も消えてしまうような刹那
に襲われるのです。
長い糸を伝って
から、恋人を忘れることができない状態
つまり、今の主人公の状態が
長期間にわたって続いていることがわかります。
いつまでも忘れられないのです。
サビ２
もらってばっか 太った恋に
擦れて減ったさよなら
その気ない弱いセリフ落っこちた
守ってあげる 救ってあげる
思ってたってどうしても
この恋には軽すぎたみたい祈った今日と 笑った明日を
連れていった明後日
紡ぎ出す恋心首ったけ
好きって言って抱きしめてよ
本当はそんなことばっか考えてるよ
前半は１サビと同じ。
祈った今日は
恋人との復縁を願う今の主人公を
笑った明日は
願いが叶い、喜びに溢れる主人公
連れていった明後日は
願いなんて叶わない現実の主人公
をそれぞれ写しているのではないでしょうか。
結果的に、願いが叶わないことを
主人公は深層でわかっているのです。
首ったけとは
相手にすっかりほれこんで夢中になること。
今すぐにでも、彼女と戻りたいのです。
本当はという部分から
恋人の前では、素直になれず強がってしまった主人公が想像されます。
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