【Eve】の
「ドラマツルギー」について
MVと歌詞の意味を徹底的に
解説していきたいと思います。
ドラマツルギーの考え方を
皆さんは知っていますか?
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楽曲名「ドラマツルギー」とは
「ドラマツルギー」とは
戯曲の創作や構成についての技法。
という意味になっています。
さらに深く調べると
人の行動は、時間・場所および
オーディエンスに依存しているとされる。
という考え方のことを言うようです。
この用語を作った、ゴッフマンは
「自己とは、自分が誰であるかの感覚である。そしてそれは演じられている場面の瞬間から現れるドラマチックな効果なのである」
と言っています。
この楽曲名が歌詞の内容と
どう関与しているのでしょうか。
MVの意味・解釈
前半の
- 仮面が割れては付け替える
- 箱の中に閉じ込められる
といったところから
主人公は周囲(社会?)を
恐れていることがわかります。
自分の殻に籠っているのです。
その後、第三者からの影響で
人格が180°変化し
社会に出ていきます。
しかし結局ボロボロになり
箱の中に戻るという結末、、、
歌詞はどうなっているのでしょうか。
MVを理解する糸口になりうるかもしれません。
細かく解釈していきます。
歌詞
頭でわかっては嘆いた
転がってく様子を嗤った
寂しいとか愛とかわかんない
人間の形は投げだしたんだ
抱えきれない 言葉だらけの存在証明をこの小さな劇場から出らんない
気づいたら最後逃げ出したい
僕ら全員演じていたんだ
エンドロールに向かってゆくんだ
さあ皆必死に役を演じて
傍観者なんていないのさ“ワタシ”なんてないの
どこにだって居ないよ
ずっと僕は 何者にもなれないで僕ら今 さあさあ 喰らいあって
延長戦 サレンダーして
メーデー 淡い愛想
垂れ流し 言の愛憎
ドラマチックな展開を
どっか期待してんだろう君も YES YES 息を呑んで
采配は そこにあんだ
ヘッドショット 騒ぐ想いも
その心 撃ち抜いて さあ
まだ見ぬ糸を引いて 黒幕のお出ましさ
その目に映るのは触れたら壊れてしまった
間違ってく様子を黙った
僕ら全員無垢でありました
いつまにやら怪物なったんだ
その全てを肯定しないと前に進めないかい『まあ君にきっと無理なんだ』
「だから君にはきっと無理なんだ」
いつのまにやら外野にいたんだ
そんなガヤばっかり飛ばしてきたんだ
皆必死に自分を守って
救いの手を待ってるのさ考えたくはないよ
馬鹿になっていたいもん
ずっと僕は 何者にもなれないでだから今 前線上に立って
その旗は高く舞って
劣勢 頼る相棒
言葉すら必要ないよ
ドラマチックな展開は
ドットヒートしてくだろう君も YES YES 息を呑んで
再会を誓いあって
ワンチャンスしかない僕の
一瞬をかけるのさ
クライマックスみたいな 手に汗を握るのさ
ぽつりと鳴いた隠してきた真実はどこにもない
嗤ってきた奴らに居場所はない
思い出してぽいってして感情はない
流した涙 理由なんてない優しさに温度も感じられない
差し伸べた手に疑いしかない
穴が空いて愛は垂れてしまいになったんだ
倒れそうな僕を覗き込んだんだ諦めかけた人の前にアンタは
いつも嘲笑うようにおでましさ
君にはどんな風に見えてるんだい
呼吸を整えて さあ さあ
ずっと僕は 何者にもなれないで僕ら今 さあさあ 喰らいあって
延長戦 サレンダーして
メーデー 淡い愛想
垂れ流し 言の愛憎
ドラマチックな展開をどっか期待してんだろう君も YES YES 息を呑んで
采配は そこにあんだ
ヘッドショット 騒ぐ想いも
その心 撃ち抜いて さあ
まだ見ぬ糸を引いて 黒幕のお出ましさ
“その目に映るのは”
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歌詞の意味・解釈
1番
頭でわかっては嘆いた
転がってく様子を嗤った
寂しいとか愛とかわかんない
人間の形は投げだしたんだ
抱えきれない 言葉だらけの存在証明を
上で紹介した
「ドラマツルギー」を
さらに簡単に言うと
ヒトは周囲の環境に適応して役を演じている
という考え方のことを言います。
そして前提として、本楽曲は
このドラマツルギーな世の中で
何者にもなれない主人公
の葛藤が描かれています。
寂しいとか愛とかわかんない
人間の形は投げだしたんだ
抱えきれない 言葉だらけの存在証明を
という部分はまさに
葛藤の部分にあたります。
この小さな劇場から出らんない
気づいたら最後逃げ出したい
僕ら全員演じていたんだ
エンドロールに向かってゆくんだ
さあ皆必死に役を演じて
傍観者なんていないのさ
小さな劇場というのは、
演じられた人々との関りを示すのでしょう。
僕ら全員演じていたんだ
とあります。
ドラマツルギーの考えでは
全ての人々が役を演じている
だから
傍観者なんていないの
です。
“ワタシ”なんてないの
どこにだって居ないよ
ずっと僕は 何者にもなれないで
しかし、このドラマツルギーの中で
主人公は
何者にもなれない
のです。
サビ1
僕ら今 さあさあ 喰らいあって
延長戦 サレンダーして
メーデー 淡い愛想
垂れ流し 言の愛憎
ドラマチックな展開を
どっか期待してんだろう
サレンダーとは、降伏すること。
メーデーとは
労働者が団結して権利を要求する日。
常にドラマを演じる人々を
労働者として捉えているのでしょう。
「メーデーなんてものはない。
役を演じるうちに訪れる
ドラマチックな展開を期待しよう」
と言っているのでしょう。
君も YES YES 息を呑んで
采配は そこにあんだ
ヘッドショット 騒ぐ想いも
その心 撃ち抜いて さあ
まだ見ぬ糸を引いて 黒幕のお出ましさ
その目に映るのは
君の「Yes」「No」という返事次第で
ドラマチックな展開の采配が
決まるのです。
未だ感じたことのない
心が撃ち抜かれるような
ドラマチックな展開(黒幕)
を期待しているのです。
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コメント
「ドットヒート」ってなんでしょうね。間違いではないとするならおそらく造語だと思いますが、歌詞の繋がりを考慮すると、「ドラマチックな展開は個人の人生にも世界のこの瞬間にも点在していて(ドット)、それぞれが強く跡を残そうと激しく燃え上がる(ヒート)」みたいな意味でしょうか。
コメントありがとうございます。その発想はなかったです。点在(ドット)という解釈面白いですね。
個人的にはメーデーは労働者などの方ではなく「会敵」の方だと思ってます。他の「サレンダー」や「延長戦」などからです。本人は戦場のように捉えていると解釈してます(^^)
コメントありがとうございます。なるほど。確かに一貫した解釈で面白いですね。
[…] 【Eve/ドラマツルギー】歌詞とMVの意味を徹底解釈し考察!どんな人間も何かの役を演じて生きている?saluteproject.com […]
@6464679494
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なんで「僕」じゃなくて「僕ら」なんでしょうね
コメントありがとうございます。
自分だけではなく、どんな人間も何かの役を演じていると思っているから「僕ら」なのかなと考えておりました!