夏の高校野球応援ソング!
【Official髭男dism
(オフィシャルヒゲダンディズム)】の
「宿命」について
歌詞の意味を徹底的に
考察および解説していきたいと思います。
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2019年「熱闘甲子園」テーマソング!
冒頭でも述べていますが、この曲は【2019ABC夏の高校野球応援ソング/「熱闘甲子園」テーマソング】となっています。
補足ですが、メンバーの内、ボーカルの藤原さんとベースの楢崎誠さんは、高校時代にブラスバンド部に所属し、実際に地方大会のスタンドで応援した経験もあるそうです。経験がある分、こうして重みのある応援歌を作ることができたのでしょうね。
藤原さんや楢崎さんが楽器で応援してくれる地方大会て、、、今となっては豪華すぎますね(笑)
上の動画は「宿命」のMVになっているのですが、髭男ならではのポップメロディにストリングスなアレンジが加えられており、夏の公式戦に「宿命」を燃やす球児たちの葛藤や、溢れんばかりの熱血がビシビシと伝わってきます。心に響くナンバーですね。
楽曲名「宿命」とは
「宿命」とは本来、
自分の意志にかかわらずめぐってくるもの。
という意味になっています。
しかし、本楽曲における「宿命」はひと味違います。
これに関しては藤原さん自身が
“宿命”という言葉には、生まれ持った運命という意味がありますが、宿命とは「自分で背負うもの」だと僕は思っているんです。球児たちは「絶対に甲子園に出るんだ」「優勝するんだ」という思いを、チームのみんなで“宿命”として背負っていて、目標に向かってひたむきにがんばっている。春のセンバツを観戦したときに、そんな印象を強く受けたので、球児たちが背負ってる宿命を称えて、応援したいという思いで「宿命」という曲を作りました。
と、インタビューコメントをしています。
つまり、髭男の「宿命」は
- 背負っているもの
- 目標に向けた強い願い
といった意味が込められているのです。
まさに、甲子園ソングですね。
では、本題の歌詞に迫っていきましょう。
歌詞
心臓から 溢れ出した声で
歌うメロディ 振り向いた未来
君から 溢れ出した声と
合わさって響いた
群青の空の下夢じゃない夢じゃない 涙の足跡
嘘じゃない嘘じゃない 泥だらけの笑顔
夢じゃない夢じゃない 肩を組んで叫びたい
僕らの想い届け
奇跡じゃなくていい 美しくなくていい
生きがいってやつが 光輝くから
切れないバッテリー
魂の限り 宿命ってやつを
燃やして 暴れ出すだけなんだ沈黙が 続いたイヤホン
自分の弱さに 遠ざかってく未来
大丈夫や 頑張れって歌詞に
苛立ってしまった
そんな夜もあった夢じゃない夢じゃない
あの日の悔しさと
忘れない忘れない
手のひらの爪痕
無駄じゃない無駄じゃない
それも全て讃えたい
もうあと少し願いの暑さに
汗まみれになったり
期待背負って立って
重さに臆病になるけど
僕らの背番号 それは背中じゃなく
瞳の奥のアンサー
重なって 照らしあってく
フォーエバー緊張から不安が芽生えて
根を張るみたいに 僕らを支配する
そんなものに 負けてたまるかと
今、宿命ってやつを
燃やして 暴れ出す届け
奇跡じゃなくていい 美しくなくていい
生きがいってやつが 光輝くから
切れないバッテリー
魂の限り 宿命ってやつを
燃やして 暴れ出すだけなんだただ宿命ってやつを
かざして
立ち向かうだけなんだ作詞作曲:藤原聡
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歌詞の意味・解釈
藤原さんが語る、歌詞に込められた想い
まず、前提としてご覧いただきたいのが、
藤原さんが語る歌詞に込められた想いです。
美しいものばかりじゃなくてもいいし、奇跡みたいなことばかりが起こらなくてもいい、という歌詞がサビの部分にあるのですが、これは僕が伝えたかった思いです。試合の中にドラマや奇跡のようなことがなくても、選手や応援団も含めた「勝ちたい」「戦いたい」「応援したい」という両チームの思いに、言葉が必要ないぐらいのすばらしい奇跡がすでに起こっている。そんな思いを込めたつもりです。
とインタビューにて語られていました。
奇跡のようなことが起こらなくても奇跡
とは、これまた深い言葉ですね。
ドラマのように美しさ、奇跡や逆転劇の中にあるのではなくて、一つ一つ選手や周りの応援してくれる人が、積み重ねてきた想いにこそ宿ると言っているのです。
まさに、その通りですよね。
このコメントだけで心に響く、、、
それではいよいよ、この想いが具現化された歌詞に迫っていきます。
1番
心臓から 溢れ出した声で
歌うメロディ 振り向いた未来
君から 溢れ出した声と
合わさって響いた
群青の空の下作詞作曲:藤原聡
ここは、控えメンバーやブラスバンドが試合会場にて、応援を行う情景が描かれています。
心臓から溢れ出す
という表現が、叫ぶように掛け声をしている姿や、熱気あふれる演奏姿を、より鮮明に連想させています。
夢じゃない夢じゃない 涙の足跡
嘘じゃない嘘じゃない 泥だらけの笑顔
夢じゃない夢じゃない 肩を組んで叫びたい
僕らの想い作詞作曲:藤原聡
背景は、試合当日の熱気あふれる会場。
夢にまで見た夏の舞台は、今この瞬間、決して夢なんかではありません。数多く流したであろう汗や涙が物語る現実です。
そして、泥臭さの中で積んできた努力は嘘じゃありません。もちろん、これは野球に限ったことではありませんが、最後の夏の試合というのは、積んできた努力(想い)同士のぶつかり合いなのです。
サビ1
届け
奇跡じゃなくていい 美しくなくていい
生きがいってやつが 光輝くから
切れないバッテリー
魂の限り 宿命ってやつを
燃やして 暴れ出すだけなんだ作詞作曲:藤原聡
このサビの部分こそ、インタビューで藤原さんが語っていた部分ですね。
奇跡のようなドラマがなくても、
これまで背負ってきたものをぶつけるさま。
その宿命こそが美しい。
と言っているのです。
奇跡じゃなくていい 美しくなくていい
というフレーズは本当に深いですね。
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2番
沈黙が 続いたイヤホン
自分の弱さに 遠ざかってく未来
大丈夫や 頑張れって歌詞に
苛立ってしまった
そんな夜もあった作詞作曲:藤原聡
努力をしてきた日々の中には、
不安で眠れない夜もあったと思います。
沈黙が続いたイヤホン
は、曲が終わったことも忘れているくらい、塞ぎこんでしまっているさまを象徴しています。
また、
無責任な「大丈夫」「頑張れ」という励ましの言葉が、プレッシャーに変わる。
という具体的なエピソードが、高校球児ひとりひとりが抱えるドラマを演出します。
甲子園球児は、素人の私目線から見ても、一人一人がキラキラして見えますが、こういった苦悩を乗り越えているからこそ、誰の目から見てもキラキラして見える存在になりうるのでしょうね。
夢じゃない夢じゃない
あの日の悔しさと
忘れない忘れない
手のひらの爪痕
無駄じゃない無駄じゃない
それも全て讃えたい
もうあと少し作詞作曲:藤原聡
- 踏ん張ってきたもの
- 積み重ねてきたもの
その美しさが描かれています。
手のひらの爪痕
というのは、
苦痛や無念さなどを懸命にこらえる姿
を表しています。
例え「勝ちたい」という強い願いが叶わず、挫けてしまうような結果になったとしても、積み重ねてきたものの美しさは変わりないから、無駄なんて一つもないと言っているのです。
サビ2
願いの暑さに
汗まみれになったり
期待背負って立って
重さに臆病になるけど
僕らの背番号 それは背中じゃなく
瞳の奥のアンサー
重なって 照らしあってく
フォーエバー作詞作曲:藤原聡
サビ2は、これまで述べられてきた歌詞を包括するように描かれていますね。
- 「勝ちたい」という願いの強さ
- 「勝ってくれ」という応援の強さ
これらの想いを全て、選手が一人で背負おうとすると、押しつぶされるのも当たり前です。
だからこそ、背中に背負わせるのではなくて、選手も応援する人も、一人一人の瞳の奥にその情熱を宿して、一体になって(重なって)戦おう。と言っているのです。
3番
緊張から不安が芽生えて
根を張るみたいに 僕らを支配する
そんなものに 負けてたまるかと
今、宿命ってやつを
燃やして 暴れ出す作詞作曲:藤原聡
これまで、期待からくる不安の大きさを語ってきましたが、ここではそれを超える想いが描かれています。
その想いとは、
不安に勝る宿命です。
どれだけの不安がのしかかってきたとしても、「絶対に甲子園に出るんだ」「優勝するんだ」という宿命で打ち勝つしかないのです。というよりは全体を通して、
それに、打ち勝って欲しい
という藤原さんの願いが込められているのかも知れません。
<ラストサビの解釈は割愛します>
まとめ
まさに「甲子園ソング」に
うってつけの内容だったと思います。
「宿命」という、
運命的な意味を持つタイトルの中身は
選手や応援団を含めた想いのドラマ
が描かれていました。
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歌詞の意味の解釈でした!(‘ω’)
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